500 :1/5:2009/08/19(水) 16:47:03 ID:???
  • 風紀委員になった委員長

は『別府君、また居眠りですか?』
タ「ふぁぁ・・・おはよ」
は『おはよ、じゃありません!もうシャキっとしてください』
タ「分かったから、耳元で大声出さないでくれ」
は『もう・・・、本当に分かったんですか?・・・あっ』
と『やばっ・・・あはは』
は『友ちゃん!また盗撮して・・・そのカメラ没収します』
と『え?ちょ、ちょっと!今の消すからさ、ね?』
は『ダメです。全部チェックさせてもらいますから』
と『ほら、委員長。タカシがまた寝始めた』
は『え?あ、もう・・・別府君!』
と『今のうちにバックアップよ』
タ「んー・・・いいんちょ、あと5分」
は『だーめーです!』

み『(ふむ・・・これは中々・・・)』

は『え?私を風紀委員に?』
み『うむ、たまたまクラスの前を通りかかった時にな。奮闘振りを見させてもらった』
は『あ、あれは・・・その・・・』
み『単なるクラス委員長で終わらすには勿体無い逸材。全生徒の風紀を正すのに協力してくれまいか?』
は『きゅ、急に言われても・・・その・・・わ、私はケンカとか全然だめですし』
み『巷では我が風紀委員は武闘派などと言われているが、全て腕力に物を言わせて取り締まっている
  訳ではない。それに、北風と太陽の話もある』
は『北風と太陽・・・ですか?』
み『貴様のように、優しく諭す人間も必要という事だ』
は『や、優しくなんて・・・わ、私はそういうつもりでは(///』

501 :2/5:2009/08/19(水) 16:47:34 ID:???
み『まぁ、いきなり決めろとは言わん。まずは体験と言う形でどうだろう』
は『それなら・・・まぁ・・・』
み『では・・・音無遥!貴様を風紀委員見習いに任命する』
は『は、はい』
み『ふふ、そう力まないでも良い。では、明日から仕事を頼むとしようかな』

-翌日-
タ「ふぁぁぁ・・・眠い」
は『こらー、たるんどる!』
タ「げぇぇ、風紀委員・・・じゃない?委員長じゃないか、脅かすなよ」
は『いえ、風紀委員です。この腕章が目に入らぬか』
タ「風紀委員・・・見習い?」
は『という事で・・・制裁を加えさせていただきます』
タ「な、何を・・・?」
は『動かないで下さい?初めてだから・・・手元が狂ったら大変ですから』
タ「殴るのか・・・それとも蹴り?いや、委員長の性格なら何か鈍器的な物で・・・」
は『・・・行きますよ』
タ「くっ・・・」
なでなで
タ「・・・へ?」
は『もう、髪の毛メチャクチャですよ?だらしないですね』
タ「な、何を・・・してるの?」
は『髪の毛を整えてるんです。あっ、ネクタイも・・・しょ、しょうがないですね(///』
タ「う・・・周りの視線が・・・は、恥ずかしい」
は『コレに懲りたら、身だしなみはちゃんとしてくださいね?』
タ「は、はい」
は『これでよしっと』
山「ちょ、ちょっと!僕の服装もチェックしてくれお」
は『ボタン掛け違えてますよ?はい、鏡』

502 :3/5:2009/08/19(水) 16:47:54 ID:???
山「僕には今のやってくれないのかお?直してあげますお・・・みたいな」
は『自分で直してください。できないなら、校則違反として報告しますから』
山「ちょ、タカシは?」
は『べ、別府君は・・・おバカだしダメな子なので直してあげたんです』
山「僕もおバカでダメな子だお~、やって欲しいお~」
み『ほぅ・・・では、根本解決が必要だな。そのダメな頭を治してやる』
山「・・・風紀委員長?あっ・・・その・・・ななななな直りましたっ」
み『ふん、つまらん。さっさと行け!』
山「は、はいぃ~~」

み『困るな、一人を特別扱いするのは』
は『す、すいません・・・』
み『同じクラスのよしみもあるがな、風紀委員は全ての生徒に平等でなくてはならん』
は『はい』
み『それは好きな男が相手でも同じだぞ?』
は『べ、別府君なんて好きじゃありません!そんな訳ないです』
み『どうみてもバカップルだったぞ。自覚なしか?それとも照れ隠しか?』
は『うぅ・・・(////』
み『ともかく、特別扱いはなしだからな?』
は『分かりました』

は『はぁ・・・思ってたより大変です』
タ「よぉ、風紀委員見習い。元気ないな」
は『別に・・・そんな事ないです』
タ「仕事大変?手伝おうか?」
は『結構です。付いてこない下さい』
タ「でもさ・・・風紀委員を目の敵にしてる奴もいるし。委員長一人じゃ心配だよ」
は『べ、別府君に心配されたくないです。一人で十分ですから』
タ「そうか?まぁ、そういうなら・・・」

503 :4/5:2009/08/19(水) 16:48:21 ID:???
は『はぁ・・・つい断ってしまいました。せっかく別府君と二人で居れるチャンスだったのに』
男「おい、風紀委員。ちょっとツラ貸せよ」
は『は、はい?』
男「お前等のせいで、2週間も停学させられただろ!仕返しに来たぜ」
は『そそそそ、それは、あ、貴方が校則違反を、し、したからで』
男「ガタガタうるせぇ!」
は『ひゃっ・・・うぅ・・・』
男「良く見れば結構可愛いじゃねーか。えぇ、俺と付き合わねーか?」
は『い、嫌です』
男「あぁ?断るってーなら、ぶん殴るぞ」
は『(助けて・・・別府君)』
タ「フラれたからって、暴力はいけなーな」
男「あぁん?何だテメェは?」
は『べ、別府君』
タ「だから一人じゃ無理だって言っただろ?」
は『ふぇぇ・・・ひっく・・・怖かったよぉ』
ぎゅー
タ「よしよし、泣かない泣かない」
は『だって、だって、ふぇぇぇぇん』
タ「あーあ、泣かせちゃった」
男「んだよ!お前も殴られてーのか」
み『ならば先に私を殴るか?』
男「あぁん・・・?げぇぇ、坂上尊!?」
み『うちの新人を泣かせるとは良い度胸だ。せっかくの停学明けだろうが、今度は入院してもらおうか』
男「くっ・・・お、覚えてろ!」
み『逃がさん!』
タ「あーあ、美味しいところ持って行くなよ。委員長、大丈夫か?」
は『・・・うん(///』

504 :4/5:2009/08/19(水) 16:48:48 ID:???
み『では、どうしても辞めると』
は『すいません』
み『まぁ・・・あの後では仕方ないか』
は『・・・』
み『まぁ、気が変わったら来てくれ。いつでも歓迎するからな』
は『はい、ありがとうございます』

タ「辞めてきたの?」
は『やっぱり・・・私には向いてなかったんです』
タ「うーん、ちょっと残念だったな」
は『何がですか?』
タ「ほら、ネクタイ直してもらったりとか。もうしてもらえないのかーって」
は『な・・・は、恥ずかしいって言ってたじゃないですか?(///』
タ「でもさ、それ以上に嬉しいっていうか・・・あははは」
は『そ、そこまで言うなら・・・その・・・』
タ「うん?」
は『ま、毎朝・・・迎えに行って・・・ちぇ、チェックしてあげます(/////』
タ「マジで?」
は『い、言っておきますけど、委員長としてクラスの人の服装を正してるだけですからね?』
タ「分かってるよ」
は『あと、別府君の遅刻癖を直すためですからね?』
タ「はいはい」
は『もう!ニヤニヤして・・・本当に分かったんですか?』
タ「委員長が俺の事、大好きなんだってのが分かったよ」
は『ち、違います!全然分かってないじゃないですかー!(////』
最終更新:2011年10月25日 19:35