532 :1/2:2009/10/27(火) 01:54:59 ID:???
『ねぇ、かなみ?』
『なに、友ちゃん。またそんな風に笑って…何かたくらんでるんでしょ?』
『別に?ちょっと聞きたいことが有ってさ』
『何よ』
『もしも…私がタカシ君のことが好きだって言ったら…どうする?』
『えっ…!…ど、どうする…って…な、何で私に聞くの?す、好きなら…勝手に…告白…でもなんでもすれば…』
『んー、幼馴染のかなみさんの意見を聞いておこうと思ってね?そっかー、じゃあ私が頂いちゃおうかな…?』
『…ふぇっ…』
『あっ…あっ…もう、冗談だってばー…泣かないでよー』
『…うー…ともちゃんのいじわる…きらいだもん…』
『冗談冗談…ふふ…やっぱりタカシのこと好きなんだ…?』
『ち、ちがうもん…あんなやつ…ぐすっ…ただのおさななじみだもん…』
『あらあら、赤ちゃんに戻っちゃったみたい…』
『もーやだっ!ともちゃんきらいっ!くすん…』
『あらあら、嫌われちゃったみたい。それじゃ、私、帰るね?』
『ん…』
『…ごめんね?』
『ん…いいよ…ばいばい…』
533 :2/2:2009/10/27(火) 01:55:25 ID:???
『はぁー…くそっ…可愛いなかなみのやつぅ…』
「なーに危ないこと口走ってんのさ」
『わっ山田っ…い、いきなり話しかけるな!』
「ごめんごめん…で、そっちはどうだったの」
『ん…良い反応だったわ。私がタカシ君取っちゃうよーって言っただけで泣いて拗ねちゃって』
「ふふ…かなみちゃんらしいや」
『で、そっちは?』
「んー…まぁ、上手くはいったみたいなんだけど…」
『けど…?』
「…殴られた」
『うわ、ほっぺた痛そう…一体何やったのよ』
「かなみちゃん、処女なのかなーって言った」
『…そりゃ怒るわ。むしろよく殺されずにすんだわね』
「殴った理由を問いただしたら何も答えられないでやんの」
『よくそこまでやるわね。私がやらせたことだけど、呆れるわ』
「…友ちゃんも今度言ってみたら?タカシ君、童貞なのかなーってさ」
『い、言わないわよ!それじゃ私がまるで痴女みたいじゃないの!!』
「ん?違ったの?」
『…だ、だって…私は…アンタとしか…ってもう!そんなこと言いたかったんじゃないの!!」
おしまい
最終更新:2011年10月25日 19:38