935 :1/4:2010/04/01(木) 22:43:37 ID:viiTfK9I
『今日は登校日。久しぶりに会える・・・楽しみです』
『いいんちょ』
『あ、友ちゃん。おはようございます』
『おはようじゃないわよ!別府君、昨日交通事故に会ったって』
『え・・・!?だ、大丈夫なんですか!』
『ぷっ・・・・あははは』
『・・・え?あの・・・?』
『ウソよ、ウ・ソ。今日はエイプリルフールよん』
『・・・あっ!?』
『いやぁ、こうも綺麗に引っかかってくれるとは・・・やっぱり別府君ネタだからかしら?』
『べ、別府君は関係ないです!クラスの誰かに不幸があったら驚くのは当然です』
『いやいや、あれはこの世の終わりみたいな顔してた。今すぐにでも病院に駆けつける勢いだったわ』
『そんな事ありません。それに、別府君ならすこしくらい事故にあった方がおバカが治って良いかもです』
『もぉ~、またそういう事言う。本当にあったら大泣きしちゃうくせに』
『しません。むしろ大喜びです』
『はぁ・・・良いのかな?クラス替えで別々になるかもしれないのに』
『静かになっていいじゃないですか?』
『おっと、噂をすればなんとやら』
「よぉ、委員長。おはよ」
『・・・おはようございます』
『おはよ』
「何か・・・機嫌悪くない?」
『あはは、私が朝から怒らせちゃって』
「あぁ、ウソつかれて引っかかったのか」
『あ、あれは卑怯な手を使われたからです!』
「え?適当に言ったのに当たったのか。委員長らしいな」
『ふ~んだ。もう騙されませんから』
「じゃぁ・・・俺もウソついてみようかな」
『バカじゃないですか?ウソってあらかじめ言われて、騙される人なんていません』

936 :2/4:2010/04/01(木) 22:44:19 ID:viiTfK9I
『いや、いいんちょならきっと』
『な・・・変な事期待しないで下さい!』
「委員長・・・好きだよ」
『ふぇ・・・?』
「だから、好きだよ」
『ふぇぇぇぇぇ!?あ、う、そ、そぅですか、ふ~ん・・・び、びっくりですね(////』
「委員長はどうなの?俺の事」
『わ、私ですか?わ、私はもちろん嫌いです』
「エイプリルフールだから反対の好きって事か?」
『な、何でそうなるんですか!大体・・・あれ・・・って、私の事嫌いって事ですか!?』
「嫌いって言われればそうかもな」
『ぅ・・・あ・・・そ、そうですか・・・』
『あ、あのさ別府君。私にだけ本当のところ教えてよ』
「ん~・・・エイプリルフールは午前中までって話しだし。放課後になったらね」
『私の事嫌い・・・嫌い・・・そうですよね・・・私みたいな根暗で口うるさい女なんて・・・』
『うわぁ・・・いいんちょがメンドクサイ事になってる』
「あはは、さすが委員長は期待通りの反応だな」

『で、放課後になったんだから教えてよ』
『もういいです。別府君は私が嫌い、私も別府君が嫌い、これで良いです』
「そうだね・・・じゃぁ、委員長にだけネタバらし」
『ちょ、私は?』
「委員長から聞いてくれ。んじゃ、ちょっと屋上にでも行こうか」
『ぐすん・・・はい』
「あ、山田!友ちゃんを見張っててくれ」
「( ^ω^)わかったお」
『ちょ、山田!せめて盗聴器を仕掛けるまで待ちなさいよ』
「( ^ω^)ダメだお」

937 :3/4:2010/04/01(木) 22:44:49 ID:viiTfK9I
『ひっく・・・ぐすっ・・・』
「あのさ、委員長。泣くのは俺の話を聞いてからにしないか?」
『泣いてなんかいません!ぐすっ・・・これは、ひっく・・・花粉症です』
「そうか?じゃぁ言うぞ」
『はい』
「その・・・ウソをつくって所がウソなんだ」
『・・・は?』
「だから、さっき言った事はウソのウソ・・・本当の事」
『えっと・・・つまり?』
「い、委員長の事が好きっての・・・マジだ」
『またウソつくんですか?』
「いや、エイプリルフールは終わってるって」
『だって・・・そんなの信じられません』
「じゃぁ、どうしたら信じてくれるの?」
『どうしたらって・・・キスでも何でもしてすればいいじゃないですか』
「それで委員長が信じてくれるなら・・・いいよ」
『ふ~んだ、またウソに決まってます。直前になってウソでしたーって言うはずです』
「言わないよ。・・・ほら、するよ」
『・・・』
「・・・」
『・・・え?あの・・・ちょっ、近い・・・えっと!?』
「目を閉じて」
『い、嫌です。目を閉じさせて、そのまま逃げたりするんですよね?』
「じゃ・・・俺は目を閉じるよ」
『ふぇ・・・や・・・ちょっと!?』
「委員長」
『ほ、本気ですか?あの・・・ん・・・』
ちゅ・・・
「・・・あれ、結局委員長も目を閉じたのか」
『ふぁ・・・ちゅー・・・しちゃいました(///』

938 :4/4:2010/04/01(木) 22:45:19 ID:viiTfK9I
「これで信じてくれた?」
『・・・うぅ』
「ど、どうしたの?」
『どうしてくれるんですか!まだ恋人になる前にちゅ、ちゅーしちゃうなんて・・・さ、最低です!(///』
「いや、そうしないと信じないって言うから」
『あ、あれはウソだと思ったから・・・。あーあーあー、もう!ムードも何もあったものじゃないです!』
「悪かったよ」
『そうです、こんな分かりづらい告白する別府君がぜーんぶ悪いです』
「それで・・・委員長の答えは?」
『・・・ます』
「え?」
『ですから・・・つ、付き合ってあげなくもないです(///』
「何だ、相思相愛だったのか。もっと早く言えば良かったな」
『ち、違います!ちゅーされちゃったから、最低限の責任を取ってもらいたいだけですから』
「好きなんじゃないの?」
『ぅ・・・べ、別に・・・嫌いって訳じゃないです・・・』
「つまり?」
『つまりも何もありません!それだけ・・・そ、それだけですから!(////』
最終更新:2011年10月25日 20:01