93 名前:母の日とみこちん 1/3[] 投稿日:2011/05/08(日) 18:13:21.99 ID:lNyRY+TYO [1/4]
【おかーさん、いつもおりょうりとかおそうじありがとう!
かなね、おかーさんのにがおえかいたの!できればうけとってほしいの!】
『ほぅ、なかなか上手く描けているじゃないか!凄いぞかなみ(なでなで)』
【えへへ~そんなことないよ~】
『謙遜することはないぞかなみ。……そうだな、こんな素敵な贈り物をしてもらったのだし、
今日はかなみの好きなものをたくさん作ってやろう!』
【わ~いやった~♪かなね、ハンバーグがたべたいの!!】
『ハンバーグでいいんだな?それならかなみ用に、特別大きなやつを作ってやるぞ!』
【ハンバーグっ!ハンバーグっ!!( ゚∀゚)o彡゜】
94 名前:母の日とみこちん 2/3[] 投稿日:2011/05/08(日) 18:15:39.70 ID:lNyRY+TYO [2/4]
『…ほら、かなみからこんな素敵なプレゼントを貰ったのだ!私は本当に果報者だ!(ニコニコ)』
「なるほどね、だから今日は機嫌がいいわけだ」
『当然だ!娘から贈り物を貰って喜ばない母親などいないぞ!』
「そりゃあそうだ。……そんじゃ俺からも贈り物を」
『……へっ!?』
「だから、俺からも尊にプレゼントをしようと思ってさ」
『お、お前はバカか!?母の日というのは、子供が日頃の感謝を込めて何かをする日だぞ?
故に、お前から何かをしてもらう必要など一切ない!!まったく、これだから無知な男は嫌なんだ』
「はははっ、さすがにそれは分かってるよ。まぁこれは、母親として頑張ってくれてるお前への俺からの感謝だと思ってくれ」
『べ、別に私は頑張ってなど…!』
「まーまー、いいから受け取ってくれって!ほら!」
『ご、強引な奴だな…仕方ない、そこまでいうなら貰ってやらんこともない!』
「いつもありがとうな尊!ほら、開けてみてくれよ」
『わかってる、どれどれ…(ガサガサ)これは…髪留めか?』
「うん、お前料理する時髪纏めること多いだろ?
その姿が可愛いからさ、普段からしてもらえないかな~と思ってさ」
『……なんだ、結局お前の私欲の為じゃないか』
「はははっ、まぁ嫌だったら付けなくてもいいよ。自己満みたいなもんだしさ」
『ふん、せっかくの贈り物だ。気が向いた時にでも付けてみるさ。10年ぐらい先になるやもしれぬがな』
「気長に待たせてもらうさ。……んじゃ、ちょっと風呂入ってくるな~」
『……ふん』
95 名前:母の日とみこちん 3/3[] 投稿日:2011/05/08(日) 18:17:56.22 ID:lNyRY+TYO [3/4]
~数日後~
【おかーさんおかーさん!】
『んっ、どうしたかなみ?』
【おかーさん、さいきんかみになにかつけてるみたいだけどどうしたの?】
『ああこれか。料理なんかの時に髪が邪魔だからこれで纏めているんだ。似合ってるかな?』
【うん、すごいにあってるの!!すっごいかわいいの!!】
『……ふふっ、そうか似合ってるか』
【う~ん、でもおかーさん。なんでよるになるとそれとっちゃうの?】
『えっ!?……あ、ああ、夜になるとなんとなく邪魔だし外すことにしているんだ。
とくに理由があるわけではないぞ??』
【え~おとーさんにもみせてあげようよ~ぜったいほめてくれるよ~】
『……ま、まぁそれもそうだな。たまにはアイツに違った姿を見せてやるのもいいだろう』
【またまた~おとーさんにほめられるのすきなくせに~】
『こ、こらかなみ!母親をからかうもんじゃないぞ!!』
【わ~おかーさんがおこった~にげろ~】
『待て、かなみ!……まったく、ああいう所は父親に似て困るな』
このあと帰って来た男に褒められて、あうあうしてしまうみこちんなのでした
最終更新:2011年05月16日 01:17