283 :1/3:2010/07/26(月) 23:54:10 ID:???
突然、お嬢のドリルの中に手を入れなくてはいけない気がした。きっとこれが天啓ってやつに違いない。
とりあえず土下座して頼んでみたら、もの凄く嫌そうな顔をされた。
『貴方の安い頭を下げられても、何の感慨も沸きませんわね』
「もしパンツが見えてますと言ったら、感慨どころか興奮を覚えるかと」
『死になさい』
思いっきり頭を蹴られた。黒ガーターは校則違反にはならないだろうか・・・などと思いつつ意識さんが
ログアウトしました。

再び意識さんがログイン。目を開けると、潤んだ瞳でじっと見詰める可愛らしい女の子が。
目と目が合うと、急いで目じりの水玉を拭い、キリッとした表情。
『や、やっと目が覚めましたわね。気分はいかがですの?』
「泣きそうな女の子が看病してくれたみたいなので、そこそこ好調だと思われる」
『あ、あれは・・・そう、目にゴミが入っただけですわ!それと、看病なんてしてません』
「だって・・・」
『た、たまたま様子を見に来ただけですわ。そしてたまたま貴方の目が覚めただけ。それだけですわ』
もの凄く口早にはやし立てられ、真っ赤な顔でジロリと睨まれたのでコクコクと頷くしかなかった。
でも、窓の外には傾きかけた夕日。この時期ならとっくに授業は終わってる時間だろう。お嬢は習い事
で忙しい身分だから授業が終わったらさっさと帰る人。だから看病する以外に残っている用事はない
はずだが・・・言わないでおこう。
「ところでさ、何で俺なんかの?」
『自業自得とはいえ、多少の責任は感じたからです。別に、貴方が心配だった訳じゃないですわ』
「それなら蹴らなきゃ良いのに」
『あ、貴方が訳の分からないこと言うのがわるいのでしょ!』
「俺にも訳は分からん。だが、天啓だから仕方ない」
『はぁ?天啓って・・・あの神様がこうしろとか言ってくるアレですの?』
「うむ。お嬢のドリルに手を入れたほうが良いって」
『貴方、それ本気でおっしゃって?』
まぁ、こんな事言って信じてもらえるはずはないよな。俺の言動の正当性は後の歴史が証明するとして
今はどう実行するか、だ。
次の一手をどうしようかと考えていると、お嬢は俺の隣にぽふっと座った。

284 :2/3:2010/07/26(月) 23:54:51 ID:???
『その・・・そ、それくら・・・貴方がしたいというなら・・・許可しなくもないですわ』
「へ・・・?」
『蹴飛ばした事に対する謝罪というか・・・そ、そんな感じですわ!』
「あ、いや・・・いいの?」
『わ、私が良いと言ってる間に、さっさと済ませなさい!このノロマ!グズ!』
「は、はい!」
何かあまりの呆気なさに物足りなさを感じつつ、膝立ちでお嬢の背後に。お嬢は両手を胸の前で組んで
ガッチリと胸をガードしている。だがたわわに実ったそれは隠し切れず、まさに溢れんばかり。
すごくそっちに手を持って行きたい所だが、今はドリルの方に集中しなくては。鼻腔をくすぐるおんにゃのこ
の良い匂いにクラクラしながら、やっとセットポジション。
「・・・いい?」
『あ、あの・・・や、優しく・・・お願いしますわ』
第三者が聞いたら勘違いしそうなセリフと共に、するっと手を入れる。別にどうという訳でもないが
すごく「やったぜ!」という感じがした。
『ま、満足・・・しまして?』
「え?あ、うん・・・すごく」
ちょっと名残惜しい気がしたが、さっと手を引き抜く。肩越しにチラリとこちらを覗くお嬢の顔が
先ほどよりもさらに赤くなったように見えた。
『ふ、ふん・・・こんな事がしたいなんて変態ですわね』
「いや、天啓だから仕方ない」
『も、もし・・・ですわよ?神様に・・・その・・・キスしろとか言われたら・・・し、しちゃうのですの?』
なかなか微妙な質問だ。けど、流石に付き合ってもない女性にキスするなんてなぁ・・・。今回はそういう事
じゃないからやったけど。いや、、むしろ前々から興味があったら頑張ってしたっていう感じか。
あれ・・・という事は?天啓って・・・俺の欲望?
「たぶん・・・頑張る」
『相手が私以外だとしても?』
「いや、お嬢限定で。多分神様も、相手をお嬢しか選ばないと思う」
『ふーん・・・その根拠は?』

285 :3/3:2010/07/26(月) 23:55:22 ID:???
「俺がお嬢を好きだから・・・あっ!?」
やばい、ついつい口を滑らせてしまった。言われた本人は目をパチクリさせ、それ以外は固まったまま。
俺はやっちまった感たっぷりで、今すぐ屋上から飛び降りたい気分。あ、屋上とお嬢って何か似てね?
『ああああああ、貴方!わ、わたくしの事が・・・す、好きなのですの?』
「いや、あの、すいません。死んでお詫びを」
『な、なりません!貴方、それでも男ですの?自分の言葉には責任を持ちなさい!』
「だから俺の命をもって」
『死ぬなんて逃げてるだけですわ!生きて、死ぬその瞬間まで責任をまっとうしなさい!!』
そう言い放つと、ぱっと立ち上がり、走りさってしまった。何か良く分からない展開になった。
これって・・・何?振られたの?振られてないの?死ぬまでとか、それなんてプロポーズ?
まさかねぇ・・・。

翌日、お嬢はトレードマークであるドリルをやめ、ややウェーブのかかったストレートに変え、俺を
含めた周囲を驚かせた。近寄って何でかと聞くと、周囲に聞こえないように小声で答えた
『あ、あれは貴方に汚されました。もう他人の前ではできません』
「いや、そういうつもりじゃ・・・」
『ですから・・・あ、貴方と二人きりのときだけ・・・ですわよ』
やや頬を染め、それだけ言うと俯いてしまった。何この可愛い子・・・ちょう抱きしめたい。
そのとき不意に閃いた。お嬢を抱きしめろ、そして頭を撫で回せ、と。
天啓なら仕方ないよな・・・うん、仕方ない。さてどんな手を使って実行しようか、この日の授業時間全てを
使って考えるとしよう。

おわり
最終更新:2011年10月25日 21:06