499 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 01:37:22 ID:???
「うっし、そろそろ寝るかな~」
『ふむ、私も寝るとするか』
「な~尊そんじゃさっ!いっし・・・!!」
『却下!』
「・・・却下すんの早ッ!?てか、まだ具体的なこと一言も言ってないぞ!?」
『ふん、どうせお前のことだから「一緒に寝ようぜ~」とか「尊の布団入ってもいいかな~」とでも言うつもりだったんだろう?』
「ぐっ・・・よ、よくわかったな尊・・・!」
『何年一緒にいると思ってるんだ。お前の単純な思考回路などとっくの昔にお見通しだ』
「それはさりげない惚気と受けとってもよろしいか?」
『勘違いするな。単細胞な男に長年付き纏われ続けた女の悲しみの叫びだと知れ』
「うわ、ガキの頃からの幼なじみになんて言い草だよ!?というかこれでも一応お前の夫なんだぞ?」
『ああ、 一 応 な』
「ううぅ・・・お母さん・・・新婚だっていうのに嫁がめちゃくちゃ冷たいです・・・」
『なんと言われようが嫌なものは嫌だ。何が悲しくてお前と一緒の布団で寝なければいかんのだか。
- そもそもだ、事あるごとに一緒に寝ることを強要してくるが、お前は人を抱きまくらか何かと勘違いしてるんじゃないか!?』
「だって尊抱いて寝ると、温かくて柔らかくて気持ちいいんだもん!特に頬っぺたとかスリスリするt(バキッ)・・・ぐほぉっ!!?」
『ひっ、人が寝ている間に何しているんだこの変態が!!恥を知れ、恥を!!////』
「ゴホッ・・・ゴホッ・・・ひっ、酷い・・・ただの夫婦のスキンシップじゃないかぁ・・・」
『夫婦とはいえ人の寝込みを襲うとは度し難い男だな貴様は!・・・ああ、実に気分が悪い!先に寝かせてもらう!!(バサッ)』
「あっ、ちょ、尊!?」
~選択肢~
500 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 01:40:16 ID:???
「・・・・・まっ、本気で嫌みたいだし今日はこれくらいにしておくか」
『えっ・・・!?』
「お前も疲れてるだろうに悪かったな。そんじゃお休み!(バサッ)」
『なっ、タカシちょっと待っ・・・!!』
「・・・・ぐ~・・・ぐが~・・・」
『・・・お、おい、わかりやすい狸寝入りはやめろ!まだ私の話は終わってないんだぞ!?(ゆさゆさっ)』
「ぐご~・・・ぐご~・・・」
『ほ、ホントに寝てる・・・・・・くっ、くそっ、なんて空気の読めない男なんだコイツは!?そ、そこはもう少し・・・・食い下がるところだろうが!!』
『さすがにもう一度お願いされたら私だって考えてやらなくもなかったというのに!!この軟弱者め!!』
『今日ぐらいは頬っぺたをす、スリスリするぐらいなら許してやろうと思ったのだかな!後で後悔しても遅いんだからなっ!!』
「・・・すぴ~・・・すぴ~・・・」
『うぅ・・・・くぅぅぅ・・・・せっかくのチャンスだったというのにぃ・・・!////』
『はぁ・・・今日は一人で寝よう・・・(しょんぼり)』
BADEND
~次の日、心底不機嫌な尊に叩き起こされる~
501 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 01:51:56 ID:???
ニア・それでも諦めない
「なぁ、どうしてもダメか尊?」
『・・・・・・』
「頼む、この通りだ!俺と一緒に寝てくれよ尊!!」
『・・・・・本当にうるさい奴だ。そんなに私と寝たいのか・・・?』
「うん、寝たい!!」
『幼稚園児かお前は。はぁ・・・なんでこんな男と結婚してしまったんだか・・・』
「とか言ってさ、プロポーズされた時泣いて喜んでたじゃんかw」
『あ、あれは・・・・忘れろ!私の人生の中でも1番の汚点だ///// ・・・・だがまぁ結婚してしまったからには責任を取らなければいけないか・・・』
「!! ということはっ!!」
『ほら、さっさとスペースを空けろ。念の為に言っておくが、私はこんなことはしたくは無いんだからな!お前がどうしてもと言うから、仕方なくなんだからなっ!!』
「ええもう、そんなことは重々承知してますとも!(ニヤニヤ)」
『・・・なんだそのにやけ面は。気持ち悪いぞ』
「へーへー、そいつはすみませんでしたね~」
『・・・ほら、もっと離れないか。肩が触れているだろうが』
「おいおい、肩が触れるぐらいいいじゃないか~」
『気を許せば何をされるか分からないからな。用心するに越したことはない』
「えらく信頼されてることでw・・・・とりあえずスペースの確保はこれぐらいにしとこうぜ?」
『ん、そうだな。ほらさっさと寝ろ!私早く自分の布団に戻りたいんだ』
「大丈夫大丈夫、もう寝ますよ~。・・・ってなんで背中向けて寝てるんだ!?」
『・・・別に。お前に顔向ける必要もないだろ?』
「ふぅ・・・ま、いいか。んじゃ電気消して(パチッ)お休み、尊!」
『ああ、お休み・・・・・我慢だ、我慢だぞ尊!コイツが眠ったら早急に自分の布団に戻るんだ!それまでの辛抱だ!!』
「尊ゴメン、少し黙ってもらっていいかなw」
502 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 01:58:05 ID:???
~30分後~
「予想はしてたけどさぁ・・・」
『くー・・・・・むにゃむにゃ・・・・・』
「誰だよ、俺と一緒じゃ眠れないとか言ってたのはwめちゃめちゃぐっすりじゃないか」
『すー・・・すー・・・(ぎゅっ)』
「しかも、がっちり抱き着かれてるから身動きも取れないしwさてさてこれはどうしたもんか」
『んー・・・・すりすり・・・♪』
「ははっ、尊言えないよなぁ・・・寝ぼけてると自分から頬っぺたすりすりしてくるなんてさ。知ったら発狂するぞ、コイツw」
『くぅ・・・いい気持ち・・・!』
「・・・でもマズイ、この状態じゃ俺が眠れない。明日朝早いしなぁ。仕方ない、俺が尊の布団で寝るしかない・・・・ってうわっ!?」
『コラッ・・・どこに・・・行くつもりだ・・・?・・・お前は・・・黙って眠っていればいいんだ・・・(ぎゅうぅぅぅ)』
「ちょ、み、尊!?」
『ふふふっ・・・タカシの腕の中・・・暖かくて・・・すごい気持ちいい・・・』
「!?」
『こんな風に眠れるなんて・・・私は・・・幸せ者だなぁ・・・ふふふふっ・・・』
「・・・やれやれ、明日の朝絶対文句言われるんだろうなぁ。ま、こんな尊の姿が見れるならそれもいいか(なでなで)」
『えへへ・・・////』
END
~次の日、上機嫌な尊と一日をすごす~
最終更新:2011年10月25日 21:15