10 :1/2:2011/08/13(土) 22:05:51 ID:???
コンコン
タ「ちなみー?起きないのか?」
ち『……う~ん……』
タ「お前が俺より起きるの遅いなんて珍しいな。遅刻するぞ?」
ち『……ちなみ、今日は休むー……』
タ「どうしたんだ?宿題やってないのか?」
ち『……お兄ちゃんと一緒にしないで……風邪だから……』
タ「さすが、馬鹿じゃなければ風邪ひくんだなぁ、うんうん」
ち『……なに感心してるの……はぁ……はぁ……』
タ「・・・大丈夫か?病院行った方がいいかな・・・」
ち『……だ、大丈夫……なあに、寝てればすぐに治りますよ……先に行って下さい……』
タ「縁起でもないフラグ立てるな(汗)・・・いいか、ちゃんと寝てろよ?なんかあったらすぐ電話しろよ?」
ち『……うん……ほら、遅刻するよ?……早く行って……』
タ「あ、ああ・・・じゃあ行ってくる」
タ「ちなみー、帰ったぞー!」
ち『……う……ん……』
タ「大丈夫だったか?遅くなって悪かったな。ちょっと買い物行ってたから」
ち『……買い物?……』
タ「おかゆは米があるから作れるけど、他にも必要だろ?ほら、桃缶に、ゼリーに、シャーベットも買ってきてやったから」
ち『……どうして、ちなみが今食べたいものわかるの……』
タ「当たり前だろ?何年兄妹やってると思ってんだよ」
ち『……3年2ヶ月……』
タ「なんでそんな"過酷な一人旅"みたいな年数なんだよ!もっと長いだろ!?」
ち『……じゃあ1万年と2千年……』
タ「お前は殺戮の天使か!今度は長過ぎだ!!」
ち『……いいから、早くおかゆ作って……』
タ「御意・・・」
ち『(……そうだよ……ね……"兄妹"……なんだよね……)』
タ「おかゆできたぞー。熱いから、俺が食べさせてやるよ。(フーフー)はい、あ~ん」
ち『……い、いいよ……自分で食べるから……』
タ「遠慮すんなって。大丈夫だよ、今度は間接キスじゃないから」
ち『……セクハラ発言禁止……』
タ「ほら、あ~ん」
ち『……あ、あ~ん(///)……はむっ……もぐもぐ……』
タ「美味いか?」
ち『……塩辛い……ちゃんと味見した?……』
タ「した上でこれがベストだと思ったんだが・・・」
ち『……なんで男の人って、こういう味付け好きなの……はぁ……』
タ「すまん・・・」
ち『(……はっ……そうか……お兄ちゃん、この暑い中遠回りして買い物に行って、ちなみのためにおかゆまで作ってくれたから、汗かいて塩気欲しい気分だったんだ……)』
ち『……いいよ、このまま食べる……た、たまたま、ちなみも汗かいて塩分摂りたいところだったから……』
タ「そうか。じゃあ、あ~ん」
ち『……そ、それはもういいよぉ……(///)』
タ「いやぁ、食欲あって良かったよ。他に必要なものないか?」
ち『……必要なものはないけど……汗かいたから着替えたいな……』
タ「そ、そうか・・・(これは、もしや俺が着替えさせてあげるイベント発生!?)」
タ「(って、妹相手にイベント発生とか何言ってんだ!自重しろ>俺)」
ち『……着替えは自分でできるからね?……』
タ「わ、わかってるYO!(汗)」
タ「(・・・女の勘がこんなにも鋭いのはなぜなんだぜ?)」
ち『(……今日は勝負下着じゃないから、見られたら恥ずかしいし……///)』
11 :2/2:2011/08/13(土) 22:06:15 ID:???
タ「さて、まだ熱引いてないんだから、もう寝ろ」
ち『……うん……でも、ずっと寝てたから……全然眠くない……』
タ「何言ってんだよ。赤ん坊じゃあるまいし」
ち『……しょうがないから、お兄ちゃんに少しは兄らしいことさせてあげる……』
タ「いや、今日は結構兄らしいことしてましたよ!?」
ち『……昔みたいに……お話して……?』
タ「お話?・・・しょうがねーなぁ・・・昔々、ある所にべジータとカカロットがいました・・・」
ち『……』
タ「べジーさんは山へしばかれに・・・」
ナデナデ
ち『(……お兄ちゃん、調子に乗って頭まで撫でてる……)』
ち『(……)』
ち『(……まあ……今日だけは許してやるか……///)』
チュンチュン
ち『……う、う~ん……ふわぁ、よく寝た……って、えぇ!?……』
タ「ぐー、ぐー・・・」
ち『……お兄ちゃん、なんでこんなとこで寝て……(ポロッ)……ん?タオル?……』
ち『……もしかして……一晩中額に乗せるタオルと水を替えてくれてた?……』
タ「ぐー、ぐー・・・」
ち『……お兄ちゃん……』
ボコッ
タ「ぐぉ!?・・・うぉぉ・・・」
ち『……いつまで寝てるの……』
タ「おま・・・一番蹴ってはならん所を・・・」
ち『……朝っぱらから、妹にテントなんか見せないで……(///)』
タ「こ、これは、男として致し方ない現象で・・・」
ち『……うっさい……ほら、着替えるからさっさと出てって……』
タ「わかったよ・・・もう体調は大丈夫なのか?」
ち『……当然……こんなの寝てれば治るって言ったでしょ?……なんなら、証明のためもう一発蹴って欲しい?……』
タ「いえ、結構です・・・」
スタスタスタ
ち『……お兄ちゃん……』
タ「・・・ん?なんだ?」
ち『……』
ち『……ありがと……(/////)』
タ「え?すまん、聞こえなかった・・・」
ち『……な、なんでもない……(///)』
タ「そっか・・・じゃあ、俺朝飯の用意してるから」
ち『……うん……』
タ「・・・どういたしまして」
ち『……え?……き、聞こえてたの!?……もぉ、お兄ちゃんのばかぁ!!……(///////)』
タ「HAHAHA!いつもの仕返しだよ!!www」
ち『……ばかばかっ!……お兄ちゃんなんか知らないっ!!……(///////////)』
ヒュンッ・・・バコッ
タ「ぐはっ!・・・枕を・・・投げるな・・・」
バタッ
ち『……あ……お兄ちゃんが気絶した……しょうがないなぁ、今度はちなみが介抱する番か……( ̄ー ̄)』
最終更新:2011年10月25日 21:58