33 :1/2:2011/08/18(木) 23:49:28 ID:???
タ「今日からここが俺の通う学校か。いやぁ、転校初日ってのは緊張するなぁ」
タ「緊張し過ぎてトイレに行きたくなってきた・・・トイレはどこかなぁ・・・見つからないとなるとますます行きたくなるな」
タ「やべぇ、漏れそうだ・・・」
タッタッタッ・・・ドンッ
タ「わっ!?」
?『うわっ・・・ちょっとどこ見て歩いてんのさ!』
タ「すいません、トイレに行きたくて焦ってたもんで・・・」
?『トイレ?』
タ「そうだ、ちょうど良かった。トイレどこ?」
?『え?トイレの場所も知らないの?まあいいや、ボクもこれから行くところだからついてくればいいよ』
タ「かたじけない。ところで、朝っぱらからジャージって部活の朝練か何か?」
?『うん。陸上部の朝練』
タ「へぇ、そりゃ大変だ」
?『・・・ほら、トイレ着いたよ。じゃ』
スタスタスタ
タ「ちょっと待ったぁぁぁ!」
?『な、なに・・・?』
タ「なに堂々と女子便所に入ろうとしてるんだよ。男子便所はこっちじゃないのか!?」
?『・・・え?何言ってんの?』
タ「だって男子便所のマークはこっちだろ?いくらなんでもそれぐらいわかる」
?『は?・・・もしかして、勘違いしてる?』
タ「勘違い?もしかして、実はそっちが男子便所なのか?」
?『そうじゃなくて・・・ボクのこと』
タ「君のこと?陸上に青春をかける熱血少年だろ?青春ポイントいくら貯まった?」
?『・・・やっぱり勘違いしてる・・・』
タ「何がだよ」
?『ボクは・・・ボクは男じゃない!女の子だよ!!』
タ「へ?・・・ぷ、ぷはははははっ!そりゃいいや。うん、朝から笑わせてもらったよ」
?『冗談なんかじゃなくて!ホントに女の子なの!!』
タ「・・・マジでか?」
?『マジでさ』
タ「男と女のハーフとかじゃなくて?」
?『違うよ!・・・え?・・・って、違わないよ!!(///) 人心を惑わすこと言うな!!!』
タ「でも一人称が"ボク"っていう女の子なんて、ニート探偵しか知らないぞ?」
?『もっといるでしょ!?蒼星石とか田中美沙とか大府あかねとか!』
タ「1人目は人形だし、2人目はネタが古いし、3人目なんか知多娘だぞ?誰が知ってるんだ」
?『よく知ってるなぁ・・・それより、漏れそうなんじゃなかったの?』
タ「そうだった!くそぅ、とにかく案内してくれたことには感謝する!!では!!!」
シュタタッ
?『変な人だなぁ・・・さあ、ボクもトイレに行って教室に行くか』

      • HR・・・

先生「今日は皆さんに転校生の紹介をします。自己紹介どうぞ」
タ「オッス!オラ別府タカシ!!」
生徒「シーン・・・」
先「というキャラですので、皆さん仲良くしてあげて下さいね」
タ「ちょっと待って!すべったイメージを固定化するのはやめて下さい!!(泣)」
?『あーーーーっ!』
タ「ん?・・・あっーーーー!』
?『さっきのトイレ男!・・・なんか変だと思ってたら、転校生属性だったのか』
タ「属性言うなwwwそっちこそ、セーラー服なんか着てどうしたんだ?コスプレ?」
?『だからボクは女の子なんだってば!』
先「あら?知り合い?ちょうどいいので、別府君はこのみさんの隣の席が空いているからそこに座って下さい」
こ『えぇぇぇ!?そんなぁ・・・』
タ「君、このみって言うの?」
こ『だったらなんなのさ』
タ「いや、女の子みたいな名前だなぁって」
こ『だから女の子だって言ってるでしょ!!』

34 :2/2:2011/08/18(木) 23:50:02 ID:???
タ「もしかして、実は社長令嬢とか?」
こ『それは篠原いずみ!・・・はぁ、キミと話してるとわけがわからないよ』
先「はい、そこ私語しない!このみさん、別府君はまだ教科書が無いので、今日は見せてあげて下さいね」
こ『・・・えぇぇぇぇ、そんなベタなことまでしなきゃいけないの?』
タ「よろしく、このみんwww」
こ『勝手にあだ名つけるな!(///)・・・もぉ、しょうがないなぁ・・・』
ガタガタガタ
こ『ほら、机くっつけてこの間のスペースに置くから。これでいいでしょ?』
タ「thx!」
キーンコーンカーンコーン
先「では、1時間目は英語なのでこのまま授業を始めます」
タ「早速授業か・・・じゃあ、教科書見せてもらうよ」
こ『・・・どうぞ』
ギュギュッ
こ『ちょ、ちょっと・・・なんでそんなに寄ってくるのさ・・・』
タ「だってこの学校の机ちょっと大きいから、こうしないと見えにくくて」
こ『だ、だからって・・・(うわ、こんなに男の人を近くで見るのって初めて///)』
タ「ぬぬ、もう次のページまで進んでる。じゃあページめくらないと」
こ『ボ、ボクがめくるからいいよ!』
ピトッ

こ&タ『「あ・・・(///)」』

先「このみさん、別府君・・・さっきから何をしているのですか?」
先「29歳14ヶ月で独身の先生に対するあてつけかしら・・・?」
ワナワナ
こ『ち、違います!コイツがさっきからちょっかいばっか・・・』
タ「ちょっかいなんかかけてないだろ!?教科書見ようとしてるだけで・・・」
先「・・・二人とも、廊下に立っていなさい!」

      • 廊下・・・

タ「はぁ、なんで転校初日から立たされ坊主に・・・」
こ『なんでボクまでこんな目に・・・』
タ「・・・なんか、悪かったな。迷惑かけて」
こ『え?・・・な、なにさ、急に謝ったりして・・・"どうでもよくなったからね"とか言って魔女になるつもりじゃ・・・』
タ「ならねーよwww・・・いや、ちょっと転校初日でテンション上がりすぎてたんだ。ごめん」
こ『・・・転校、か・・・前の学校では友達いっぱいいたの?』
タ「ああ・・・悪友ばっかだったけど」
こ『そっか・・・ここでも友達、できるといいね』
タ「そうだな・・・まあ、まずは1人できたけどな」
こ『え?もうできたの??誰???』
タ「てめぇ・・・わざと言ってるだろ・・・」
こ『なんのことぉ?ボクわかんな~い』
タ「だぁぁ!そんなやつは頭グリグリしてやるーーー!!」
こ『わ!ちょっと待っちょ!!やめてwww』

先「・・・ア・ナ・タ・達・・・立たされている意味がわかっていないようね・・・」
先「罰として、今日の掃除当番は二人でやってもらいます!」
こ&タ『「そ、そんなぁ・・・」』
最終更新:2011年10月25日 22:01