150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/26(月) 21:43:27 ID:???
「……なんのつもり?」
「こんな目隠しなんかして、公園のトイレに連れ込んで……」
「タカシでしょ? 顔見なくても分かる。こんなくだらないことして私を脅かそうとするのなんてタカシぐらいしかいない」
「…………ちょっと、もうバレてるんだからいい加減この腕の縄と目隠しとってくれない?」
「ね、ねぇ……ちょっ、触るな!」
「こ、これ警察沙汰だよ? 今なら許してあげるから」
「ねぇ…………た、タカシだよね?」
「あっ! まって! ボタン外さないで! いやっ! やめてっ!」
「バカタカシ! ホントに悪戯じゃすまないよ!? やめろ! やめて!」
「タカシじゃないの!? タカシなら返事して! 声聞かせて! お願いだからぁっ!」
「あっやだやだやだ! タカシ以外はやだ! おねがい! お願いやめて!」
「タカシ! 助けて! お願い! 助けに来て!」
「うぁっ……! ぐすっ……タカシぃ……! お願い……助けて……!」
「ぁっ……? あ……タカ、シ……?」
「タカシの顔……タカシの声……ぁっ……ぁっ……!」
「ばかぁっ! 本気で怖かったんだから! ばかっ! こんなコトして!」
「いくらなんでもヒドイよぉ! ばかっ! ばかばかばかばか! ぐすっ……ばかっ!」
「ぅっ……ぐすっ……タカシでよかった……タカシ以外にっ……されちゃうかと思って……ぇっ……ばかっ……!」
「こんなコトしないで……二度と……」
「……うん…………でも……許したわけじゃないんだからね」
「今日ちょうど帰りに新しい冬服でいいのがあってさー。誰か買ってくれないかなー。すっごく高くて私じゃ買えないんだよねー」
「……当然! ほら、さっさと行くよ!」
最終更新:2011年10月25日 22:16