136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/24(月) 00:21:15.18 ID:2rhjF6mt0 [1/2]
「むみさんって、なかなか好きとか言ってくれないよね」
『はあ? なんで貴方にそんなこと言わなければならないのよ?』
「……あれ、僕達って恋人同士だよね?」
『あら、初耳ね。そう思ってるのはあなただけじゃないかしら』
「そんな……むみさんのあの、必死そうで、可愛くて、思い出しただけで幸せになれる告白は全部僕の妄想だったのか」
『そっ、その話はしないでって言ってるでしょ!』
「あ、やっぱり事実だったんだ。良かった良かった」
『人の話を聞きなさいよ! うぅ、貴方なんか大嫌いよ馬鹿』
「おかしいな、好きだって言われたかったのに、嫌いって言われちゃった」
『ふん……(そんな簡単に言えたら苦労しないわよ、馬鹿)』
137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/24(月) 00:23:03.12 ID:2rhjF6mt0 [2/2]
『大体、貴方って人はいつもいつも……って聞いてるの?』
「……すぅ……すぅ」
『もしかして寝てる? ……そう言えば、今日は体育でたくさん走ったから疲れたって……』
「……むにゃ、むみさぁん……」
『ふふ。何が、むみさん、よ。馬鹿。まったく、夢の中まで私が出てくるのかしら』
「…………」
『……寝てるから言うのだけど』
「……んぅ……」
『……す、好きよ、貴方のこと。癪だけど、きっと、今まで出会った誰よりも、貴方のことが好き。こんなに無愛想で可愛くない私といつも一緒にいってくれる。
こんな私を好きだって言ってくれる人なんて……ううん、言ってほしい人なんて、貴方しかいないんだから。だから、私は、貴方のことが大好き』
「…………」
『ああもう、恥ずかしいったらないわね。こんなこと、起きてるときになんか絶対に言ってやらないから』
「……むみさん可愛い……」
『ふぇ!? ね、ねえ、本当は起きてるんじゃないでしょうね!? ちゃ、ちゃんと寝てるわよね?』
「(むみさん可愛いむみさん可愛いむみさん可愛いなあもう……)」
最終更新:2011年10月27日 02:45