211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/31(月) 00:51:22.99 ID:uz5nNw3V0 [2/7]
関西さんがお菓子じゃなくお金を要求してきます…

218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/31(月) 01:27:20.72 ID:wmu9yTU3O [1/3]
211

「トリック・オア・トリートメント」
「それを言うなら……って、まぁいいや。ほれ、おかし」
前日から事情を知らされていたタカシはポケットから飴玉を取り出し、
紙袋を頭からかぶっただけの即席モンスターいずみに投げ渡した。

「そんなものには……アターック!!」
「どわっ!な、なな、何してんだバカ!」
いずみはタカシの投げ渡した飴玉に激しいアタックを叩き込む。
「あほか!こんな子供だましなもんで私の心はいやされへんで!」
「癒し!?」
「せや、こんなアホみたいな格好までして……飴玉一つって……もぐもぐ」

いずみは地面を転がる飴玉を口に入れ、説教を続ける。
「ええか?大人様の対処せなとんでもない悪戯するで?」
「とんでもないってなんだよ」
「それは……タカシの家を放火とか……殺人……とかか?」
「物騒過ぎんだろ。怖いよ、ハロウィン怖すぎだよ。何が楽しいイベントだよ」
「死にたく無ければ金を出せ!」
「脅迫じゃねーか!」

219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/31(月) 01:29:08.24 ID:wmu9yTU3O [2/3]
一通りのボケとツッコミを終えたタカシはポケットから財布を取り出した。
「ほれ、5円……チョコ」
「あははっ。なんや、そんな仕込みしてたんか。やるやん」
いずみは5円チョコを受け取ると、満足そうにタカシの家を後にする。

「おーい、夜になったら俺が行くから。ちゃんとお菓子とボケ用意しとけよ」
「せやなぁ……じゃあなーんも用意せんと待っとくわー」
「いやいや、せめてお菓子くらい用意しとけよ!」
そういわれると、いずみは振り返り悪戯な笑顔を浮かべ
「せやから、あんたが私にどんな悪戯してくれるんか楽しみにしてるわ♪」
そう言い残し今度こそタカシの家を後にした。

タカシとりあえずバナナを買いに走った
最終更新:2011年11月03日 02:32