634.2スレ
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/08
[243] 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/07(月) 13:12:39.65 ID:PvLuqApzO
む
[244] 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/07(月) 13:35:31.44 ID:I+Km9WyE0
む
[245] 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/07(月) 13:44:43.30 ID:PhmXKKtV0
み
[246] 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/07(月) 13:54:37.21 ID:PvLuqApzO
さ
[247] 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/07(月) 14:02:55.79 ID:y+HGXBMRO
ん
[248] 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/07(月) 14:20:40.48 ID:khNavmNY0
ど
[249] 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/07(月) 14:41:52.23 ID:hudm1zia0
ん
[250] 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/07(月) 14:42:30.70 ID:alZ3p69W0
ぶ
[251] 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/07(月) 14:59:17.25 ID:UTVTvCcu0
り
[252] 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/07(月) 15:15:57.24 ID:PhmXKKtV0
だ
(火) 00:15:22.26 ID:FF8lD+Xp0 [2/3]
む、むみさんどんぶり……? いや、そのお題はおかしい、と脳内で青い狸ロボットが指摘するが、お題なので仕方ない、ちょっと考えてみよう。
むみさんのどんぶりなんだから、つまりこう、巨大な丼の上にむみさんが座ってる、みたいな?
……いかん、意味がわからなすぎる上に、いくら僕でもそこに可愛さを見いだせる気がしない。
――と、そこで、ある閃きが稲妻のように僕のなかを駆け巡った。
(いや、むしろ、むみさんがどんぶり? つ、つつ、つまり、にょ、女体盛り?)
脳内にむみさんの裸体の上に、色んな具が乗せられている光景が浮かんでくる。勿論、大事な所は隠されているんだけど、そこがまたさらにいやらしい。
(うあ、そんなところに、そ、そんな、うわぁ)
なんて、下らなくも、素晴らしい妄想に胸を――あるいはもっと下の方を――膨らませていると、
「ちょっと、何を一人でにやけているのよ。とても気持ち悪いのだけど」
他でもない、むみさんに不審がられた。
「うぇっ!? あ、いや、なんでも、ない、よ……」
言いながら、むみさんの美貌が、そのスレンダーな肢体が、当然のごとく目に入って、意図せず先ほどの妄想と重ねてしまう。
色が薄くて、どこか幻想的な白い肌。平均をやや下回るものの、細身の体と調和した小振りのバスト。思いきり抱き締めたら、壊れてしまいそうな肩に、程よくくびれた腰回り。
普段は、あまり色気という観点では見ることがないせいか、見慣れたはずのむみさんの体が、その人形めいた端正な顔立ちと相まって、なんだか奇跡のように美しく、そして色っぽく感じた。
「? ね、ねえ、顔が真っ赤よ、風邪でもひいたのではないかしら?」
今度は、本気で心配したように顔を近づけてくるむみさん。
だ、駄目だ、今そんなに近くに来ては、一線を越えてしまうかもしれない。
そう思った僕は、思わず、
「こ、来ないで、むみさん!」
「来ないでって……な、何よ、貴方さっきからおかしすぎるわよ?」
怒鳴ってしまった僕に、むみさんは、目を見張り、どこか不安がるように、ほんの微かに顔を歪ませた。
(僕は、馬鹿か……心配してくれたむみさんを、傷つけるなんて……)
下らない妄想に振り回されたことへの、後悔が胸を満たす。
「あ、いや、ごめん……むみさんは、何も悪くないんだよ……ただ……」
「ただ、何よ?」
自分は悪くないと聞いて、少し安堵したような気配を見せつつ、むみさんが問い詰めてくる。
「う、あー、その、今日のむみさんが、なんだか凄く色っぽく綺麗に見えちゃって、それで……」
「はあ!? な、な、何よそれっ……じゃ、じゃあ、さっきから、にやけたり、赤面してたのはもしかして……」
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/08(火) 00:16:15.52 ID:FF8lD+Xp0 [3/3]
驚いたむみさんは、腕で胸を隠すようにして、後ろに下がってしまう。
「……本当にごめんなさい」
「う、ぁ、こ、この、変態っ……さ、最低だわ、貴方って……! わ、私を、そ、そんな目で見るなんて……」
「返す言葉もないです……」
事態を飲み込んだむみさんの顔が、だんだんと朱に染まっていく。
「? では、さっき、来ないでって言ったのは何だったのかしら?」
「うー、それは、その……むみさんが近づいてきたら、我慢できそうになかった、から」
「はあ? それは、どういう……っ、あ、貴方、まさか……ほ、本当に最低だわ、ケダモノみたい」
「……すみません」
そうだ、むみさんを単なるいやらしい目で見るなんて、なんと言われようと仕方がない。僕はうなだれ、どんどん自己嫌悪に沈んでいく。
「…………ああ、もう、落ち込みすぎよ、貴方は」
「へ?」
顔を上げると、距離をとっていたはずのむみさんの顔が、とても近くにあった。
その表情は、ほんのり赤みが差していること以外は、やはり人形めいていて、普段と変化が見られなかったけれど……その静かな夜のような黒い瞳には、僕を気遣おうとする光が、確かに湛えられていた。
「むみ、さん……」
「私だって女なんだから……その、色っぽいって言われて悪い気ばかりするわけじゃないわよ。……そ、それに……」
最後まで言わせないで、気づけば、最愛の人を胸に引き寄せていた。
「ありがとう、むみさん……むみさんは、可愛くて綺麗で、それに優しくて……やっぱり僕の天使、いや女神だよ!」
「ひゃ!? ……も、もう、あ、貴方っていう人は、いつもいつも……! だ、だいたい、女神だなんて、大袈裟なのよ……」
ぶつぶつ不満を漏らしながらも、むみさんの顔はさっきまでよりも遥かに赤く染まっている。
「あ、遮ってごめんね、むみさん。さっき、何て続けようとしたの?」
「なっ、こ、こんな時に、い、言えるわけないでしょ、馬鹿っ!」
なんてことはない質問だったはずなのに、何故だかむみさんは耳元まで真っ赤になって、小さく怒鳴った。
「え? どういうこと?」
「う、うるさいっ……貴方は、黙って抱き締めてなさいよ、この変態……!」
「す、すみません……」
そう言われてしまっては、命令された通りにするしかない。僕は、割れ物を扱うように、世界一大切な人を優しく抱き締めた。
だけどその少し後、本当にとてもとても小さな声で、
「我慢できなくなっても、別にいいだなんて、言えるわけがないわよ……」
という呟きが聞こえたような気がして……僕は、再び押し倒したくなる気持ちを抑えるように、抱き締める力をわずかに強めたのだった。
最終更新:2011年11月10日 00:21