[51] 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/17(木) 05:59:45.21 ID:NxLNOwCa0
「あー、どーすっかなぁ」
タカシは膝の上の物体を見ながらつぶやく。
『くぅ…くぅ…』
そんな寝息をたてているのは一応タカシの彼女ちなみである。

『…先輩が阿呆なので、仕方なく勉強を教えてやるです…このウルトラ美女と一夜漬けができることを感謝しやがれ…』
そう言って定期試験前夜に行われる事になった勉強会。
しかしこの有様である。
丑三つ時を過ぎた頃寝ぼけたちなみは、
『…』コックリコックリ
「ちなみさん、眠いの?」
『……』
「ちなみ?」
『…せぇぇんぱいいい!!』
「はいいい!?」
『……ひざ』
「…ぇ?」
『…ひざ…まくらしろぉ』
そう言ってバタンとタカシに倒れてきたのだ。
ちなみの艶やかな髪を撫でる。
陶器のような肌を触れる。
『…ん…たかし…せん、ぱい』
普段なかなか見せない表情にタカシはドキっとした。
そんなこんなで今は5時。空が色付き始めた。朝ちゅんが聞こえる。
もちろん勉強になど手がつかなかったが、彼女の幸せそうな寝顔が拝めて満足なタカシだった。
最終更新:2011年11月19日 02:19