58 名前:1/2[] 投稿日:2011/12/01(木) 23:23:04.55 ID:PLSnx2XdO [1/2]
「最近寒くて辛いなぁ」
『………………』
「朝も寒いけど、夜帰るときの寒さが辛すぎて家に帰るのが嫌になるねぇ」
『………………』
「……ちなみー、せっかく一緒に帰ってるんだからなんか反応返してよ」
『……五月蝿い…いちいち…喋らせないで……寒い…』
「あぁ、確かにお前は余計な肉が全く無いから普通の人より寒いんだったな、それは申し訳ないことをs」
ゲシッ
「ちょ、なんで蹴ってくるのさ」
『……君を蹴ってれば…暖まるかなと…』
「そんなことしてもスカートの中にいちいち風が入って寒くなるだけだと俺は思うよ」
ポカッ
「だからって手で殴れとは俺言ってない」
『……ふんっ…』
「まあ、ちなみは昔から寒いのに弱いからなぁ。なんなら俺のコートも着るか?」
『………………』
「あ、でもお前じゃ丈が合わなくて地面で擦るか」
ゲシッポカッ
「蹴りと殴りのコンボですかい」
『……いちいち君は…人の体型を…馬鹿にする…』
「馬鹿にはしてないぞ、事実を述べてるだけだ」
ドスッ
「ゴフッ…!」
『……それ…尚更悪い…』
「正直すまんかった…。てか本当にコートはどうする? 寒いなら貸すが」
『……いいよ…どうせ擦る…もん…』
「別に擦っても良いよ、さっきのは冗談だし」
『……擦ること…前提…?』
「あ、いや、そういう訳じゃ…」
59 名前:2/2[] 投稿日:2011/12/01(木) 23:23:50.22 ID:PLSnx2XdO [2/2]
『……と言うか…君は本当に…馬鹿…』
「いきなりなんですか…」
『……私が…君のコートを借りたら…君が寒くなる…』
「あぁ、心配してくれるの?」
『……そういう訳じゃない…君が風邪引いた後…私のせいにされるのが…嫌なだけ…』
「俺そんなことしないけどなぁ」
『とにかく…君も冷えなくて…私が暖まる方法…一つある…』
「おぉ、それはどんな方法さ?」
『……まず君の後ろに…回ります…』
「ほうほう」
『……そして…君を風よけにしつつ…』
ダキッ
「ほう…!?」
『…………抱きついて…お互いに暖まりながら…ゴー…』
「……これなかなか…進みづらいし恥ずかしい気がするぞ…」
『……風よけは…黙って進めば…いい…』
「それ結局俺が少し損してるじゃないか」
『……君は…私に抱きつかれて…嬉しくない…?』
「……そんなことはない…」
『……じゃあ…モーマンタイ…』
「そこだけ中国語なのね…」
『……そんなわけで…このまま私の家まで…レッツゴー…』
「はいはい…わかりましたよ…にしても抱きつかれてるのに全く胸の感触がないな…」
『……死ね…』
このまま二人で仲良く帰宅しましたとさ
最終更新:2011年12月05日 23:37