7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/11(日) 19:55:19.19 ID:e7GdyLkJ0 [4/10]
  • 月食見ようと思ってたのに寝落ちしてしまったツンデレ

23 名前:二レス予定[] 投稿日:2011/12/11(日) 21:21:23.74 ID:U20eeREY0 [1/2]
7

『今日は皆既月食見るわよ!』
「おー……」
『何よ、せっかくの貴重な機会なのにやる気無いわね』
「正直寒いので、早く部屋戻ってこたつ入りたい」
『馬鹿っ、何のためにベランダにソファ出したと思うのよ! ここまでしたんだから始まりから終わりまでじっくり見るわよ!』
「ソファ運んだの俺なんすけどね……」
『何か言った!?』
「なんでもないわい」

「で、結局寝ちまうと……」
『……んー……むにゃむにゃ』
「まあ、寒いっつって毛布にくるまりだした時から、こうなるとは思ってたさ……ったく」
『……もぅ、たかしは私がいないと駄目なんだからぁ……』
「そりゃお前だろうが、馬鹿。……流石にソファごと運ぶのは無理か。仕方ねえ――よっと」
『んぁ!? ちょ、ちょっと?! 何やってんのよ馬鹿!』
「おっ、起きたか……お姫様だっこだが何か?」
『な、何かじゃないわよ! なんでこんなことしてんのよ!』
「なんでって……お前が寝ちゃったからだろ」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/11(日) 21:22:07.72 ID:U20eeREY0 [2/2]
『寝た……? そ、そうよ、月食は!?』
「残念だが、もう終わった」
『何で、起こしてくれなかったのよ!!』
「うるせえ、夜中だぞ今……ずっと起きてたけど曇ってて見れなかったよ。晴れたら、起こすつもりだったんだけどな……っくしゅ」
『そ、そうだったの……あれ? ねえ、あんたの分の毛布は?』
「お前がくるまってんだろ」
『な、なんで……? あんなに寒がってたのに』
「体冷やしちゃ駄目だろ、かなみだって一応女の子なんだし」
『い、一応って言うな、ばか…………あ、ありがとね』
「うぃっくしゅ! ……すまん、なんか言ったか?」
『っ~~! 何でもないわよ、この馬鹿! 次の月食の時も付き合いなさいよ!』
「えー……」
『な、なによ、嫌なわけ……?』
「いや、またソファ出すのめんどくさいだろ?」
『……なんだ、私と見るのが嫌なのかと思ったじゃない……』
「まーた、そんな下らないこと考えてたのかよ」
『……う、うっさい、不安にさせるあんたが悪いの』
「じゃ、どうしたら安心してくれんだ?」
『……べ、ベッドに着いたら、思いっきりぎゅってして一緒に寝てくれたら、安心できるかな……』
「……こんな可愛い奴が嫌になるかっての」
『なんか言った?』
「なんでもねえさ」
『ふ、ふーん、そっか……えへへ……』
(こいつ、聞こえてたな……ったく)

それから約束通り抱き合って寝たっていう話なのさ
最終更新:2011年12月13日 21:49