59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/11(日) 23:41:21.17 ID:Cif2e2/U0 [2/5]
「ほれほれ」
「ぬぅ…………」
ただいまちなみを膝に乗せて撫で回し中。
普段なら広辞苑が飛んでくるところだが、ちなみが大人しくされるがままになっているのには理由がある。
「くぅ…………馬鹿にこんな……好き放題されるなんて……屈辱の……極み……」
「ふん、罰ゲームだからな。あと二分の辛抱だぜ」
罰ゲームをかけて格ゲー勝負をしたところ辛くも俺は勝利を収め、この様な状況になっている。
「いやー、ちなみはちっちゃくて可愛いなー」
「ぬぅ……ちっちゃいとか……言うな……」
「じゃあ、ちっぱいでかわいだっ!」
「もう二分……たった……もう一回」
「HAHAHA、また罰ゲームされたいのかい? ちなみはマゾだなぁ」
「さっきは……油断しただけ……今度は……負けない」
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60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/11(日) 23:41:51.33 ID:Cif2e2/U0 [3/5]
「…………ぅ~」
「もふもふ、もふもふ」
「髪の毛に……顔うずめたいとか…………変態……」
「ぬふふ、ちなみの嫌がるコトじゃなければ意味がないだろう?」
これで既に四戦四勝。我が覇道の前には敵は無し!
「はぁ……たんのうしたぁー」
「くっ……次こそ……次こそは……」
「ちなみ、予告するが、今回俺が勝ったら……」
「……?」
「お前にチューする」
「…………は!?」
「しかも普通のやつじゃないぞ? ちょ~~ディープなやつだからな!」
「な…………な…………!?」
「よし、じゃ始めるぞ!」
「くっ……負けてたまるか……!」
と言うわけで、ディープキスをかけたバトルが始まった。
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61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/11(日) 23:42:00.49 ID:Cif2e2/U0 [4/5]
結果。
「ひどい……そんなに俺とチューするのが嫌なのか……」
「ふん……愚かな……私の本気を思い……知ったか……」
惨敗。
一撃も加えるコトが出来なかった……。
「さっきまで手ぇ抜いてやがったな……」
「タカシの……レベルに合わせてあげていた……だけ……」
くそっ! ぬか喜びさせやがって! ドSか!
「ちなみんの~……罰ゲームタ~イム」
なにをさせる気だ? 三角木馬か? 焼き土下座か? 駿河問か? 磔か?
「……、……取り敢えず……今までの辱めの……お返しに……」
ちなみの平手が振り被られる。
ビンタくるっ!
咄嗟に目を閉じて、衝撃に体を強張らせる。
「……っん……!」
「っ!?」
頬に走るべき鋭い痛みは、唇の柔らかくて熱い感触に変わっていた。
「なぁっ!? おまっ、い、いまっ」
「き、気のせい……ビンタするつもりが……ね、狙いを外した……」
「い、いや今の」
「うるうるさい……は、早く次の対戦……」
「ぉおぅふ……」
その後の対戦は、お互いろくに集中出来ず、ぐっだぐだになりましたとさ。
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/11(日) 23:42:58.12 ID:Cif2e2/U0 [5/5]
おわり
最終更新:2011年12月13日 21:50