24 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2011/12/16(金) 22:09:15.93 ID:+WmqeXUsO [1/6]
数レス続ける
お姫様ツンデレの事情
糞餓鬼「やーいやーい、貧乏女やーい！」
姫「違いますわ！」
姫「私の家は…お父様は…」ｸﾞｽ
夕「おまえらなにやってんだ！」
糞餓鬼「わー逃げろー！」ｽﾀｽﾀｺﾗｺﾗ
夕「平気か姫？」
姫「タカシ…」ﾊｯ
姫「へ、平気に決まっていますわ！」ｺﾞｼｺﾞｼ
姫「あんな愚民共と比べたら私の家は…！」
夕「もういいから姫…もう帰ろう……」
姫「…そうですわね」
姫「…………」
夕「どうした姫？」
姫「…………」
夕「姫？」
姫「ねえ」
夕「なんだ？」
姫「…今日は、タカシの家に泊まってもいい？」
25 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2011/12/16(金) 22:10:10.06 ID:+WmqeXUsO [2/6]
夕「ただいまー」ｶﾞﾁｬ
姫「お邪魔しますわ」
夕「…っても誰もいないけどな」
姫「タカシは一人暮らしをしてるんですの？」
夕「まあな」
姫「…すごいですわね」
姫「私は一人では生きていけないのに…」
夕「…………」
姫「な、なんですの？そんなに見つめて」
夕「あまり気にするな」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
姫「…………」
夕「今日は怒らないんだな」ﾆﾔﾆﾔ
姫「」ﾊｯ
姫「わ、私の頭に触らないでください！け、汚らわしい！」
夕（なんかぎこちないな）
26 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2011/12/16(金) 22:10:55.06 ID:+WmqeXUsO [3/6]
姫「タカシ…」
夕「なんだ？」
姫「私、これから先が不安ですの」
姫「怖くて…辛くて……もう、疲れましたわ」
夕「…………」
姫「ねえタカシ、私はどうすればよいのでしょう…」
夕「…おまえはいろんなものをなくした」
姫「…………」
夕「でも、すべてをなくしたのか？」
姫「…いいえ、あなたが…タカシがいます」
夕「そうだ。おまえには俺がいる」
夕「それでいいじゃないか」
姫「え？」
夕「俺よりも、なくしたものの方が大きいっていうんなら、俺がそのなくしたものの代わりになってやる」
夕「だから姫、安心しろ」
夕「俺だけはずっといてやるから」
姫「タカシ…」ｸﾞｽ
姫「うえええん！」ﾀﾞｷ
姫「もう何もなくしたくないよお！」ｳﾜｰﾝ
夕「よしよし…」
27 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2011/12/16(金) 22:11:34.27 ID:+WmqeXUsO [4/6]
糞餓鬼「やーいやーい、貧乏女やーい！」
姫「えい」ﾎﾟｶ
糞餓鬼「いて、なにすんだこの貧乏女！」
姫「聞きなさい愚民！」
糞餓鬼「な、なんだよお…」
姫「あなたは他人の不幸がそんなにもおもしろいのですか!?」
姫「だいたい下を見るばかりじゃ一生成長しませんわよ！」
姫「――――！」ｸﾄﾞｸﾄﾞ
糞餓鬼「う…うわあーーん！」ｽﾀｽﾀｺﾗｺﾗ
夕「よかったな、姫」
姫「ふん、当然ですわ」
夕「昨日は泣かされてなかったか？」ﾆﾔﾆﾔ
姫「あれはほこりが目に入っただけですわ！」
夕「本当か？」ﾆﾔﾆﾔ
姫「…本当ですわよ」
夕『うえええん！もう何もなくしたくないよおタカシ！』
姫「////」ｶｱｧｧ
夕「おまえには俺がいるもんな」ﾆﾔﾆﾔ
姫「あ、あなたのことなんて何とも思ってませんわっ！////」
おしまい
最終更新：2011年12月20日 22:45
