159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/27(火) 04:10:41.40 ID:wZA6L1Mr0 [7/7]
「ねぇねぇ友ちゃん」
『あによ』
「クリスマスだってのに、こんなことしてていいの?」
『クリスマスだから、こんなことしてるんじゃない』
「いやまぁ、そうなんだけどさ。もっとこう…ほら、らしいことしたくないの?」
『…私がカメラで撮ってる人たちみたいに?ムリムリ。似合わないわよ』
「そんなことないと思うけどなぁ」
『…第一、相手が居ないし』
「…あれ?…あれー…?」
『…?』
「傍に…いないかなー?いつも友ちゃんに付いて歩いてる、優しい好青年が」
『…キモッ』
「…」
『あんたが相手ぇ?ちょっと…勘弁かな…』
「…微妙に気を遣ってる感じが本心っぽくてすごく悲しい」
『…あははっ』
「まぁでも、今年はこーやって友ちゃんと一緒に居られるだけ幸せかな」
『…え?』
「去年まではずっと一人だったからねー。親も仕事で居ないしさ。彼女なんて望むべくも無く」
『…』
「よくよく考えたら、これって案外友ちゃんが撮ってる人たちとあまり変わらないのかも知れないね」
『ち、違うわよ!デートじゃないもん!』
「そうだけど、端から見たら変わらないように見えるかなって」
『見えない!手とか繋いでないし!』
「…ボクの膝の上に座ってても?」
『さ、寒いからだから!別に山田と密着してたいわけじゃないから!』
「…くすっ」
『何笑ってんのよ!!』
「いや、かわいいなぁって」
『むー!ばかばか!』
最終更新:2011年12月27日 23:39