25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/29(木) 20:31:09.63 ID:MLOc6YBqO
  • 家ではジャージなお嬢
男「おーい、リナー、いるかー?」
女「うるさいですわね。近所迷惑ですからあまり大声出さないで下さいます?」ガチャ
男「お、いたいた。あのさ、これ実家からりんご送って来たから、お裾分け」
女「あら、タカシにしては気がききますのね。ありがたく戴いておきますわ」
男「上がっていいか?」
女「暮れの忙しい時期に、暇ですのね。上がっても構いませんけど、私もあと一時間でバイトですから」
男「またバイトか? 資産家令嬢のくせに慎ましやかというか、貧乏というか」
女「社会人になるまでは自分の手で生きろというのが、我が家の教えですもの」
男「でも、せめて着るもんくらいは選べよ。部屋着がジャージとか庶民慣れし過ぎだぞ」
女「あら、これでも私、この召し物を気に入っていましてよ? 動きやすいし、機能美がありますものね」
男「機能美ねぇ……まぁ似合うからいいけど」
女「それよりりんご剥きますけど、食べていきます?」
男「ん、食べる」
女「それなら、兎の形に剥いて差し上げますわ! 私の包丁捌きが上達したところ、見ていなさい!」
男(兎りんご……ますます庶民にしか見えねぇ)
女「どうかしましたの?」
男「いやぁ……あんまり所帯じみてくるのも、社交界デビューした時にどうなのかなと」
最終更新:2011年12月31日 15:03