40 名前:1/2[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:56:23.14 ID:DT5f+qGh0 [6/8]
「あれ? 委員長。眼鏡……どうしたの?」
『ああ、これな。ちょっとイメチェンしよ思うてな。コンタクトにしてみたんや。それと、
ちょっと髪型も変えてみたんよ』
「へぇー。何か、眼鏡外すだけで随分印象が変わるんだな」
『ま、たまには新しい自分を試すのもええかなーって。どうなん? 似合うかな?』
「うーん。まあ、可愛いと思うよ」
『何や、その冴えない顔つき。可愛いと思てんのやったら、もうちょっとそれらしい顔出
来へんのかいな。まあ、別に別府に可愛い言われたかて、その……嬉しゅうなんて思わへんけどな』
「いや、ゴメン。よく似合ってるし可愛いとは思うんだけどさ。何かこう、イメージと違
うんだよな」
『何や。何か不満でもあるんか? せやったら、言うてみい』
「うん。不満じゃないんだけどさ。やっぱり委員長って言ったら眼鏡掛けた真面目そうな
イメージがピッタリだからさ。眼鏡外して髪型も変えちゃうと、何か違う人になっちゃっ
たみたいで」
『別にええやん。今までの、真面目そうでちょっと暗いイメージから脱却したい思て、イ
メチェンしてんのやから、何が文句あるねん。アンタにそんな事言われとうないわ』
「ゴメン。別に難癖つける気じゃなくて、あくまで俺の感想だからさ。委員長は全然、気
にする必要なんてないから」
『あったり前やわ。元々、話のついでに聞いたっただけやもん。アンタの言う事なんて何
も参考にならへんし、いちいち気にしとったら、何も出来へんわ』
「うん、ゴメン。ホントに悪いとは思ってるけど、でもお世辞を言うよりかはいいかなっ
て思ったから」
『せやな。アンタにベタなお世辞言われるよりかは気持ち悪くない分、マシかもしれへん
な。そんじゃ、ウチはもう席戻るで』
「ああ。それじゃ」
『(……別府は、似合うて思ってくれへんかったんか…… 何かこう……変な気分やなぁ……
ハァ……)』
41 名前:2/2[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:57:36.06 ID:DT5f+qGh0 [7/8]
~次の日~
[あれ? 委員長、もう眼鏡に戻しちゃったんだ]
『うん。あれ、やっぱりウチの性には合わんちゅーか……やっぱり眼鏡掛けとった方が落
ち着くねん』
[ふーん。結構似合ってて良かったのにな。あの方が男子にもモテたかも知れないのに]
『べ、別に男の気を惹く為にやっとったんやないもん。変な事言わんといてや』
「よう。委員長おはよう。それに友野も」
『おはよ。今日はちゃんと遅刻せんと来たったな』
「ああ。今日は親に無理矢理叩き起こされたから……って、委員長、眼鏡に戻したんだ」
『あー、うん。あれは試しみたいなもんやったし。別にその……アンタに言われたから戻
したんやないで? 勘違いせんといてや』
[はっはーん。ふーん。そういう事なんだ]
『な、何や達美。変な笑いしよって』
[いやあ。別府君に不評だったんだ。なるほどなるほど]
『ち……ちゃうねんて!! いや、そりゃコイツが偉そうに難癖付けたんは確かやけど、
戻したのは別府とは全然関係あらへんねんで? ホンマやからな』
[まったまた。良かったね、別府君。委員長が眼鏡に戻してくれて]
「は? ま、まあ俺的には良かったけど……?」
『せやから、ちゃうねんてばっ!! しつっこいなもうっ!!』
終わり
最終更新:2011年05月21日 00:20