238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/11(水) 23:46:23.40 ID:L80KbiG0O [6/6]
男「最近困ったことがあるんだが」
女「何よ、お金なら貸さないわよ?」
男「じゃなくて、どうもこのところ、家の母ちゃんの飯があんまり美味くないんだよな」
女「知らないわよ。失礼だけど、おばさんの料理の腕が落ちたんじゃないの?」
男「いや、どうもその原因は、お前にもあるみたいなんだよな」
女「また変なこと言って。言いがかりは止めてよね」
男「それがあながち言いがかりでもないんだな」
男「ほら、お前いっつも俺に弁当作ってきてくれんじゃん?」
女「わ、私じゃないわよ! うちの母さんが持ってけって言うから……」
男「あーはいはい、そこんとこは今は置いといて。どうも最近その味に
慣れすぎて、我が家の味に舌が馴染まなくなってきたっぽいんだよな」
女「なんで一日一回食べさせてあげてるだけのお弁当が、家庭の味を侵食してるのよ……」
男「それなんだけどな、多分お前の味付け、すっげぇ俺好みなんじゃないかと思うわけよ」
女「えっ……本当に?」
男「あぁ。だからっつー訳でもないが、これからも弁当よろしく頼むぜ!」ビシッ
女「ふ……ふん! こんな味覚音痴にケチつけられるなんて、おばさんカワイソ!」
男「なんだよ、俺はお前の弁当を誉めてやってんだぞ?」
女「……まぁ、嬉しくないこともないから、うちの母さんに毎日作ってもらえるよう、掛け合ってもいいですけど?」
男「(回りくどい奴だなぁ……)なら、宜しく頼む」
女(……男好みの味付け、かぁ)ニヤニヤ
最終更新:2012年01月13日 16:10