63 名前:おやすみほ[] 投稿日:2012/02/07(火) 00:22:44.84 ID:ZwjWdSwg0 [1/2]
『あー……寒い……寒いわ……寒過ぎる……あとタカシしね』
「そうだな、確かに寒いな――ん? こっそり俺の死を願わなかったか?」
『空耳じゃない? 本当に寒いわねー……所々凍ってる所もあるし、冬とタカシには死んで欲しいわ』
「んー俺もそう思う――わない! 今、確実に俺の死も願われたよね!?」
『幻聴じゃない? 一度病院に行って診てもらったら? ……はぁ、手袋もして来るんだった……指痛い』
「なんなら手でも繋ぐか?」
『そうね…………なっ!? と、突然何言ってんのよ!!』
「俺の手って良く温かいって言われるからさ、だからなんとなく……だけど」
『天下の往来で、て、手を繋ぐなんて!!
は、恥ずかしくて出来る訳無いでしょ! こ、恋人じゃあるまいしっ!』
「おおう、そうか。悪かったな、忘れてくれ」
『…………繋がないの?』
「何でお前、急に泣きそうな顔に――」
『な、何でも無いっ!! 何でもないからっ!! いいからさっさと行くわよ――きゃあ!』つるんっ
「……よっと……かなみ大丈夫か? 急に走るから転びそうになるんだぞ、気を付けろよな」
『うん……ありがとう……あ、手……』
「ん? 緊急事態だったし、これくらい許せよな。今、放すから――」
『は、放さなくて良い!!』
「…………かなみ?」
『いや、これは……えーっと……そう! 支えよ! 転ばない為! その為に繋ぐの!』
「あー……つまり俺を杖代わりにするって事ね」
『あと、場合によっては転んだ時に道連れにする』
「ひどい!」
『本当は恥ずかしくて仕方ないけど、転ぶと危ないし、我慢して手を繋ぐことにするわ!』
「はいはい、分かってます、分かってますよー」
『………………分かるな……ばか』
「かなみ……今の小言、聞こえたぞ…………馬鹿って言ったな、小さな声で馬鹿って言っただろ!」
『………………ば~かば~か♪ たかしの~ば~か~♪』
「歌にされた!!」
最終更新:2012年02月08日 01:07