78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/11(土) 12:18:10.43 ID:EWTJAscg0 [2/2]
『――で、この方程式を使って……こうなる訳、分かった?』
「あー…………これを……さっきの奴で――」
『違う、違うっ! それじゃなくて、こっちの式よ! 問い22の応用で――』ずいっ
「え? ……あの……近っ……」
『――問い18と似てるから間違い易いけど…………タカシ、ちゃんと聞いてた?』
「…………へ? ……き、聞いてたとも! 聞き逃すはず無いだろっ、はははっ!」
『聞いて、なかったのね?』
「…………はい、すみません……」
『全く、何に気を取られてたのよ?』
「えーと……それはー……そう! 3時だ! ほらっ、普段使わない頭使っただろ?
 だから、脳が糖分を大量消費して小腹が空いたなー、とか思っちゃってなんかしてた訳だ、スマン!」
『仕方ないわねー、お菓子とお茶持って来て上げる。
 戻るまでに問い41と42やっておきなさいよ――』バタンッ
「おう、任せろ! …………ああああぁぁぁぁぁぁあ、くそぅっ! 何だよっ! 何なんだよっ!
 何で今日に限って――――薄着なんだよ! 近寄られたら胸元からチラリズムだよ! あと良い匂い!
 しかも、いつもより可愛く見えちゃうし! あと良い匂い! これは、あれか! 誘ってるのか!?
 いやいや、でもでも、教えて上げるけど、真剣に取り組まないと張っ倒すわよって言われてるし!
 あああぁぁぁぁぁぁ…………とりあえず……腕立て伏せでもして欲望を振り払うか……1……2――」

――台所
『……お菓子は……これで良いよね? あとは……お茶を淹れてっと…………はぁ……
 友子に化粧のやり方や香水まで借りたりなんかしちゃって……こんな露出だらけの服着てんのに……
 タカシはいつもと変わらない態度だし……私だけ恥ずかしい思いして……なにしてんだろう……
 やっぱり魅力ないのかな、私…………あーもうっ! もう良いや!! 決めた、私決めた!
 …………タカシのお茶は濃く淹れてやる! ふっふっふっ、渋めー渋めー苦しめー』
最終更新:2012年02月16日 00:57