27 名前:1[] 投稿日:2012/02/11(土) 20:04:01.31 ID:7FWNV73Y0 [3/7]
ツ「あの?タカシ君いますか?」
タカシママ「ええ、二階にいるわよ、上がってちょうだいな」
ツ「お邪魔します」

別府家二階
ツ「入るわね」
  ガチャ
タ「よぉ」
ツ「なんかおっさんくさい気が」
タ「ああ、それはあれだ、オヤジの匂いにしといて」
ツ「しといてってアンタね」
タ「で?なんのよう?お隣さん」
ツ「えっと、アンタ勉強できるでしょ?」
タ「まぁ、学年六十八位よりかはできると」
ツ「うっ、あ、アタシだってね!」
タ「で?用は何?」
ツ「そのアンタのその頭脳をアタシの勉強用に使ってあげてもいいっていうか」
タ「そういう態度ならいいや」
ツ「ちょ、アンタ、ちょっとぐらい教えてくれたっていいじゃないの!」
タ「じゃあチェルシー二箱な」
ツ「うぐっ、まぁいいわそれで手を打ちましょう」
タ「で?何を教えて欲しいんだ?」
ツ「うんちょっと待ってね」
タ「今気づいたけどよ、お前ほぼ全ての教材持ってきたろ」
ツ「え?何?いけないことなの?」
タ「そういうわけじゃねぇけどいつまでここに居るつもりなんだよ」
ツ「別に隣同士なんだからちょっと遅くてもいいでしょ」
タ「こっちにもこっちの時間というものがだな・・・まぁいいか」
ツ「早く、まずは数学からよ」
タ「へーへー」

28 名前:2[] 投稿日:2012/02/11(土) 20:04:24.11 ID:7FWNV73Y0 [4/7]
と、いうことで夜の9:00になりました

タ「ふぅ、やっと数学終わった」
ツ「なんとか理解できた」
タ「今度の試験50点は取れよ」
ツ「50点!低すぎでしょ!」
タ「え?いつもおまえこれぐらいじゃないの?」
ツ「アタシ一応60点ありますけど?」
タ「85点の俺にいうことじゃないな」
ツ「クッソコイツうう」
タ「じゃあ帰れよ」
ツ「う、うん」
タ「帰れよ」
ツ「そんなに帰って欲しいなら帰ってあげるわ」
タ「おう帰れ」
ツ「クッ・・・」

29 名前:3[] 投稿日:2012/02/11(土) 20:04:52.69 ID:7FWNV73Y0 [5/7]
と、いうわけで試験後

タ「うっほ!俺学年3位かよwwwこれはあいつに自慢するしかねぇwww」

と、いうわけで昼休み

タ「ツン子!どうだった成績!俺なんかな!3位だぜwwwww」
ツ「・・・・・・うるさいわね」
タ「ど、どうした?あんまし強く怒らないじゃんか」
ツ「なんでもないわ」
タ「あ、ちょ、どこ行くんだよ!」

と、いうわけで放課後
タ「え?一緒にかえらないの?」
ツ「アタシ早く帰りたいから」
タ「そっか・・・じゃあいいわ山田じゃなくて友子と帰るわ」
ツ「バイバイ」
タ「・・・バイバイ」


30 名前:4[] 投稿日:2012/02/11(土) 20:05:23.62 ID:7FWNV73Y0 [6/7]
別府家タカシ部屋
タ「あいつの口からバイバイとか聞いたことないぞ」
タ「せいぜいまた明日とかだぞ」
タ「これは何かあったな、屋上行ってたし」

ツン子の家
ツ「はぁ、何でアイツ3位なの?」
ツ「今回すっごく頑張ったのに、72位って」
ツ「あれ?涙が・・・うんこれは違う、これは・・・これは・・・」
  ガチャ
ビクッ
タ「よ!」
ツ「ノックぐらいしなさいよ!!」
タ「わったわった」
ツ「なにそのやる気の無い返事は」
タ「おい、目」
ツ「え?」
タ「濡れてんぞ」
ツ「こ、これは、別に順位が下がったからとかじゃないからね!」
タ「一生懸命したのに順位下がったってトコか」
ツ「へ?」
タ「バーカ、別にいいだろ勉強ぐらい」
ツ「どうして?」
タ「つーかそんなにやって出来ないってことは向いてないんだよお前」
ツ「そ、そうかな?」
タ「だからさ、気にすんなって」
ツ「でも・・・すごく頑張ったんだよ」
ツ「それなのに・・・皆もっと勉強しろって言うんだよ?」
タ「・・・・・・お前がずっと勉強頑張ってることなんて知ってるよ」
ツ「え?」

31 名前:5ラスト[] 投稿日:2012/02/11(土) 20:05:45.17 ID:7FWNV73Y0 [7/7]
タ「昼休みお前を呼びに行った時とかさ、お前勉強してるし」
タ「この前も俺んち来て勉強したし」
タ「他の人たちがどうであれ俺が見てるって!それにあれ試験の一週間前だろ?」
タ「今から頑張ったら今度はいい点取れるって」
ツ「タカシ・・・・・・」
タ「ツン子は努力家だからな」
ツ「うっ、タカシ、ちょっと外に出て」
タ「・・・・・・分かった」
  ガチャ
タ「強がりめ・・・」

一時間の間ツン子は嬉しさのあまり泣いていたそうです


ツーママ「あれ?タカシ君なんで部屋の外にいるの?」
タ「え?いやなんとなくです」
ツーママ「全くあの娘ったら、タカシ君を外に出したりして」
タ「いや、そういうわけじゃ・・・」
ツーママ「いいから入って入って」
タ「いやだから!」
  ガチャ

これが一時間の終止符を打ったやり取りだそうな
最終更新:2012年02月16日 01:02