111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/27(月) 02:40:12.96 ID:K/RAWXkgO [2/5]
尊「……」テクテク
男「お? おーい尊。なんか落としたぞー」
尊「ん……?」
男「栞か? ずいぶん使いこんでるんだな」
尊「あっ……か、返せ!」
男「なんだよ……返せも何も、落ちてたの拾ってやっただけだろ?」
尊「うるさいっ!!」
男「……ほう、スミレの花の押し花ですか。尊にしちゃあ少女趣味全開っすなぁ」
尊「お前がそうやってバカにするから、拾われたくなかったんだ!」
男「元はと言えば、お前がありがとうも言わずに怒鳴るからだろ」
尊「いいから返せ! それは私の大切なものなんだ!」
男「はいはい」
尊「全く……油断も隙もあったもんじゃない」
男「ひでぇ言われようだ。俺泣いちゃう」
尊「これはな、私の大事な人からもらった宝物なんだ。本当ならお前に触らせることすらないと思え」
男「え? 大事な人?」
尊「そうだ」
男「誰だよそれ、初耳だぞ」
尊「貴様に教える義務なんかないわ」
男「ふーん……もしかして、男か?」
尊「だったらどうだと言うんだ?」
男「……べっつに! そりゃ無くさなくて良かったな!」
尊「……男の嫉妬は見苦しいぞ、タカシ」フフン
男「嫉妬なんかしとらんわい」
尊(……本当は父からのプレゼントなんだが、面白いから黙っておくか)
最終更新:2012年02月29日 00:39