70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/11(水) 07:19:42.42 ID:w6CARyoR0 [1/2]
「ふぁー……あー……おっす、かなみー。おはよーさん」
『ん、おはよっ。次、欠伸しながら挨拶したら気合入れてあげるわ』
「よし! 今日も良い天気だ! はっはっはっー!」
『はぁー……どうせ夜遅くまでゲームでもしてたんでしょ?』
「おいおい、そういう決め付けは良くない!」
『でも合ってるでしょ?』
「うん」
『少しは自己管理をしっかりしようとは思わないの?』
「それが出来てたら、かなみは苦労しないよ」
『……歯、食いしばりなさい?』
「じょ、冗談だよ、冗談。かなみには毎日助けて貰って――ふぁぁー……先生、今日休んで良いですか?」
『はい、別府君、一生休んでも良いですよ?』
「……それも捨てがた――いひゃい! いひゃい! 頬をひっひゃらないえ! ……あー……痛す」
『全く、あんたは――あっ、寝癖付いてわよ。ほらっ、直してあげるからちょっとしゃがんで』
「大丈夫大丈夫、手でちょちょいと撫でれば――」
『あーもうっ! ネクタイも曲がってるじゃない! こっち来なさい!』
「……かなみさん、いつも済まないねぇ、ふぇっふぇっふぇっ」
『もうっ、ふざけてんじゃないわよ。いつまで経っても中身は子供なんだから』
「でも、外見はどうかな!?」
『へ? ……えぇっ!! ……えぇっと……そのっっ……かっ…………フ、フツーよ、フツー……』
「普通かー、昔よりも背も伸びたんだけどなー」
『はいはい、下らない事言ってないで――よしっ出来たわよ、バッチリね!』
「……かなみさん、いつも済まないねぇ、ふぇっ――」
『あれっ? 今日は早く学校に行かなきゃいけないって、昨日言ってなかった?』
「……ギャグを遮る事が、芸人にとって、どんなに酷い事か――って、そうだったよ! やばいよ!」
『はぁー……さっさと行きなさいよ』
「おう! ネクタイありがとな! じゃあ、また後で――――」
『……………………フツーに格好良いわよ…………ばかっ……』
最終更新:2012年04月13日 01:55