5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/11(水) 21:13:48.60 ID:w6CARyoR0 [3/12]
「あ゛ー……喉渇いた」
『じゃあ、これあげよっか? 私の飲みかけだけど』
「おう、飲む飲む。サンキュー!」
『後で150円払いなさいよねー』
「金取るのかよ……。せめて半額にまけてくれよ」
『ケチな男ねぇ』
「ケチで結構だ…………そういや、これ飲んじまったら間接キスになっちまうな」
『そうね、だから何――えぇっ! ち、ちょっと、ちょっ――ちょま!!』
「……ちょま?」
『……な、何でもないわよ』
「変な奴だな――っと、本当にもう干からびそうだし、細かい事は抜きにさせてくれ。
じゃあ、頂きま――」
『……』
「…………あのー、何で睨み付けて来るんだ? これ飲んでも良いんだよな?」
『良いわよ、何か不満でもあるわけ?』
「いや、無いけど。なんかそう凝視されると飲み辛かっただけ、だけど」
『あっそう、じゃああっち向いてるわよ』
「ふぅ、やっと飲める。んじゃ、頂きます――」
そっぽを向きながらも、横目でチラチラと様子を見ていた、かなみさんであった。
最終更新:2012年04月13日 01:59