12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/11(水) 21:40:47.36 ID:w6CARyoR0 [4/12]
「あ゛ー……喉渇いた」
『……きな粉なら……あるけど?』
「それをどうしろと言うんだい?」
『……分かってる……癖に……私に……言わせる気? ……このスケベめ』
「飲まないよ? 酷い事になるのが確定してるだろ、それ」
『……違う……面白い事になる……私的に』
「わー、この人悪魔だー」
『……冗談は置いといて……ここにオレンジジュースがあります……要る?』
「おぉ、要る要る! 助かったよ、悪いなー」
『……でも……それ私の飲みかけだから……間接チューになっちゃうね』
「は? ――っ! な、なななな、何言い出してんだ、お前!!」
『……真っ赤に……なっちゃって……かーわいー』
「ち、ちなみてめぇ……からかうなよな」
『……ふっふっふっ……動揺しちゃって……小学生みたい』
「はぁ、悪ふざけも大概にしろよな。全く――」
『待って』
「あー、え? 何だよ」
『……ええっと…………本当に……飲むの?』
「飲むよ? 喉乾いてるし」
『……わっ……私、口付けてるし……汚いよ?』
「飲みかけなのは知ってるし、別に汚くはないだろ?」
『……あっ……新しいの……買って来るから……それ返して』
「いや良いって、これで――くっ! 腕を掴むな、飲めないだろ!」
『……とにかく……駄目っ……駄目なのっ』

 自分で言った事が、逆に恥ずかしくなってしまった、ちなみさんであった。
最終更新:2012年04月13日 01:59