90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/05/03(木) 06:45:12.10 ID:hxvV2qX1O [11/15]
  • 朝起きたらツンデレが朝食を作ってくれていた

――トントントン

男「……ん?」パチ
纏「おぉ、起きたかえ。おはよう」
男「ふぁれ……纏だ……?」
纏「何を寝ぼけておる。儂が纏以外の何かに見えるのかえ?」
男「そうじゃなくて……何してんのお前?」
纏「台所を借りて、味噌汁作っておる」
男「……うちの親は?」
纏「大型連休を利用して出かけておると、主が言っておったではないか」
男「あぁ、そういやそうか……」
纏「タカシの母君にも、タカシを宜しく頼むと頼まれたからの」
男「なんか悪いな……うちの親が迷惑かけたみたいで」
纏「いいからはよう起きて来ぬか。朝食はできておるぞ」
男「おう。しかしこうしてみると、纏が甲斐甲斐しい新妻みたいに見えてくるな」
纏「……本当かえ?」ピクッ
男「うん。あれ、なんでちょっと嬉しそうな顔してんだ?」
纏「別に嬉しくなどないがの。別に嬉しくなどないがのっ!」
男「なぜ二回言う」
纏「二回言わねば主が誤解しそうじゃからじゃ。儂は主と近しい関係になるなぞまっぴらじゃからな!」
男「ふーん……じゃあ俺が、毎朝俺のために朝飯作ってくれって言っても駄目か?」
纏「……儂が暇で暇で仕方ない時なら、考えてやってもよいぞ」
男「明確には断らない辺り、脈ありなのか?」
纏「知らぬわ! はようその寝ぼけ眼を覚まさぬか!」
男「はいはい、纏母さん」
纏「母さんと呼ぶなーっ!!!」
最終更新:2012年05月07日 11:31