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144 名前:1/5 :2012/05/03(木) 17:44:35.13 ID:Zb7L7JRB0
  • ツンデレに俺結婚したら主夫になりてーなって言ったら
「なあ、リナ。良かったら今日カラオケでも行かね? 友ちゃんも渡辺さんとかも来るっ
つってんだけど」
『お生憎様ですけれど、わたくしは今日、用事がありますの。せっかくのお誘いですけど、
またの機会にさせてもらいますわ』
「……何か、最近めっきり付き合い悪くなってないか? バイトでも始めたんか? それ
とも、何か家の事情でもあるのか?」
『うっとうしく詮索しないでくださいません? 別に貴方に話す義理もありませんわ』
「うーん。でも、気になってんの俺ばっかじゃないんだぜ? 前は俺が誘ったって、友子
がいるなら仕方が無いとか何とか言って来てたじゃん。だけど、ここんとこ3回か4回連
続でお断りらしいじゃん。俺がいない時も含めてさ。だから、リナどうしちゃったんだろうって」
『大したことではありませんわ。そう……ですわね。アルバイトみたいなものでも始めた
と、皆さんにはそう伝えていただけます?』
「アルバイト? でも何か、リナには似合わないよな。ていうか、お前んちって金持ちじゃ
ん。小遣いだっていっぱい貰ってるだろ? バイトなんてする必要あんの?」
『お小遣いは普通ですわよ。ただ、お洋服や美容院やエステに行ったりする費用ですとか、
お休みの日に遊びに行ったりするお金はそれとは別なだけですわ』
「フーン。あれか? フラフラ遊びに行ったりする事がないよう、手に持つお金は最小限
にさせられてるとか?」
『よくお分かりですわね。貴方に当てられると、わたくしの事が見透かされているようで
気持ち悪いですけど……』
「そう言うない。小遣い少ないって言うから、そう推測しただけだよ。じゃあ、それでは
足りなくなってきたのに、家では出してくれないとかか」
『そんな事はありませんわ。そもそも、使い道なんて皆さんとお茶したり、遊びに行った
りするくらいでは、そんなにありませんもの。欲しい物があっても、余程使い道を間違う
ようなものでなければ、家から出して頂けますもの』
「使い道を間違うようなもの…… 電動マッサージ機とか?」
『そっ……そんな物使うわけがありませんわっ!! 一体貴方は何を考えてますの!!
このドスケベ!! 変態!!』

145 名前:2/5 :2012/05/03(木) 17:45:03.36 ID:Zb7L7JRB0
「ほほう。電動マッサージ機と言っただけでエロを想像出来るとは…… リナってば、実
はかなりの耳年増だったりするんだな」
『はうっ!? ひひひ、引っ掛けるとは卑怯ですわっ!! こ、このわたくしに恥を掻か
せるなんてタダでは済ましませんわ。こうなったら、神野家の総力を挙げてでも、貴方を
抹殺しなければ……』
「待て、落ち着け。たかが冗談であたら若い命を散らせてたまるか。つか、友ちゃんなら
この手の話むしろノリノリで入ってくるぞ」
『わたくしと友子さんは違いますわっ!! と、とにかくわたくしは下品な冗談は嫌いな
んですの。もしこれ以上話題を広げようとするなら、本当にお父様に頼んで消してもらい
ますからね。社会の害虫として』
「わ、わかったわかった。じゃあ、話を戻すけどさ。金に困ってないなら、何でバイトし
てんの? 家の方針で社会勉強とか?」
『……貴方って、どうしてこういう時は勘が鋭いのかしら? 認めたくはありませんけど、
時々感心致しますわ』
「え? じゃあ当たり」
『まあ、そう言って間違いではありませんわ。学業と両立で、叔父の会社で働かせて貰っ
てますの。わたくしも神野宗家に連なる身ですもの。将来、一つ二つの会社は運営しなけ
ればならないのですから、グループ企業で働いて、社業の一部なり勉強するのは当然ですもの』
「へえ。じゃあ、リナも将来は女社長になるのか。大したものだな〜」
『まだ全然決まったわけじゃありませんわ。高校を卒業すれば、東大か六大学クラスの大
学に進学して経営学や法学を勉強しなければなりませんし、その後も神野グループとは別
の企業で自力で就職してお父様や叔父様方に、グループの経営陣に入れると認めて貰える
働きをしなければなりませんもの』
「うわ。大変だなあ。じゃあ、ドロップアウトしたら、一族のつま弾き者になるとか?」
『わたくしは女ですもの。役に立たなければ、他の財界や政界との結び付きを強くする為、
政略結婚の駒にされるという役目が残ってますから』

146 名前:3/5 :2012/05/03(木) 17:45:29.36 ID:Zb7L7JRB0
「さすが名門の一族。前時代的だなあ。好きな事をして生きるって言うのは無しなのかよ」
『さあ。一族から縁を切られれば、好きなように生きても文句は言われないと思いますわ。
けれど、わたくしはそのような生き方は望みませんわ。かといって、ただの結婚の道具も
真っ平ゴメンですの。ですから、今のうちからしっかり出来る事はやっておかなければな
りませんわ』
「スゲーな。そんな先の事を見据えて今から働いてるなんて。俺なんてまだ、受験の事す
ら考えたくねーのに」
『さすが、ダメ人間の極みですわね。貴方だって将来はちゃんと就職しなければいけませ
んのよ? 今から考えていても遅くはありませんわ』
「まあ、確かに。ニートになって親に迷惑掛ける気はないし。でも、個人的には主夫にな
りてーなんて思ったりしてんだよね」
『主婦? 貴方、バカですの? 男性が主婦になれる訳ないじゃありませんの』
「いや。しゅふのふって夫の方な。少数派だけどいない事もないみたいだぜ? 奥さんが
職場で稼いで来てさ。旦那が家事や子守やるっての。まどマギのまどかんちもそうだったじゃん」
『貴方の例えはよく分かりませんけど、確かにそういう人たちもいらっしゃるという事は
存じておりますわ。けれど、貴方に家事とか出来ますの?』
「ああ。俺んち、両親が共働きでさ。母ちゃんも半年にいっぺんくらい長期出張があるか
ら、炊事も洗濯も掃除も一通りはこなせるんだぜ? 意外だろ?」
『貴方にそんな才能があるとはにわかには信じられませんわ。まさか作れるものがインス
タントラーメンとかじゃありませんわよね?』
「まさか。煮物とかも結構得意なんだぜ? 鳥の手羽先や大根煮たり。あと、魚焼いたり
も出来るし」
『だ、だからと言ってそれで主夫になれるわけではありませんわ。そもそも相手がいなけ
れば、どうしようもないでしょうに』
「そこなんだよな。結婚はしたいけど外で働きたいっていうキャリアウーマン的な女性と
上手く巡り会えればいいんだけどさ」
『キャ、キャリアウーマン的な女性……ですの?』ドキドキ……
『(そ、それってもしかしてわたくしも、当て嵌まるのでは……)』
「ああ。だって、俺が主夫やるんだったら、男並に稼げる子じゃないとな。やっぱり」

147 名前:4/5 :2012/05/03(木) 17:45:50.34 ID:Zb7L7JRB0
『男性並みに……』
「ああ。それで、毎朝嫁さんを送り出してさ。子供の面倒見ながら家事やって過ごす方が
よっぽどいいなーって」
『お嫁さんを……送り出して……』
『じゃあ、言ってきますわよ。タカシ』
「ああ。最近忙しそうだけど、無理するなよ」
『貴方に心配されるほど、わたくしはヤワではありませんわ。貴方の方こそ、子供達の面
倒、頼みますわよ。傍系とはいえ神野の一族に連なる子供達ですもの。愚かに育ったりし
たら、承知しませんからね』
「大丈夫だよ。里緒も隆哉も頭いいし、礼儀も正しいしさ。リナは安心して仕事に打ち込
んでくれ」
『ええ。それじゃあ、行ってまいりますわ。今日も遅くなるかもしれませんけど、先に寝
ていて宜しいのよ?』
「平気だよ。学生の頃から夜更かしには慣れてるし、いろいろやる事あるし。それより、リナ」
『またやるんですの? もう、しょうがありませんわね』
「でも、やらないと調子出ないのはリナの方なんだろ? 知ってるんだから」
『そ、そんな事ありませんわよっ!! でも、貴方がしたいというなら、構いませんわ』
「はいはい。それじゃあ、行ってらっしゃい」
 チュッ!!
『もう…… そ、それじゃあ後のことは頼みましたわよ』

『(なんて事に……)』
「おーい。リナ」
『なっ……何ですのアナタ?』
「アナタ……?」
『ななな、何でもありませんわよっ!! 今のは言葉のアヤですわ。忘れなさい』

148 名前:5/5 :2012/05/03(木) 17:47:30.32 ID:Zb7L7JRB0
「いや、まあ別にいいけど……」
『(危うく妄想と現実がごっちゃになる所でしたわ。フゥ……)』
『と、とにかくそういう訳で、今は貴方に構っている暇はそんなにありませんの。ご理解
頂けまして?』
「ああ。大体理解したわ。まあ、大変だけど、リナが望んでやってることなら頑張ってく
れとしか言えんわな。まあ、応援してるからさ」
『べ、別に貴方に応援されたって嬉しくありませんわよ。それと、あと一つ言っておきますわ』
「何?」
『わたくしの家ほどの名門となれば、普通は女性に結婚の自由はないのですけれど、女性
とはいえ経営者としての能力が認められれば、比較的自由に結婚も認められますのよ』
「へぇ。じゃあ、もしかしてリナも政略結婚がイヤで、経営者側の道を選んだとか?」
『まあ、そういう理由もなくもありませんわね。たかが結婚の駒にされるだけでは面白く
ありませんもの』
「まあ、リナの性格なら分からないでもないな。でも、何でそんな事まで俺に」
『あ、あくまで参考程度ですわよ。後は、自分でお考えなさい。それじゃあわたくしはも
う仕事に向かいますわ。失礼致しますっ!!』
『ハァ……意外なタカシの夢を聞いてしまいましたわ。これでは、是が非でも頑張らなけ
ればならないじゃありませんの…… 全く、仕方ありませんわね……』

終わり
お嬢といえば妄想。
そして良いネタをくれた>>33ありがとう





33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/05/02(水) 23:16:07.30 ID:WQsspIsX0 [5/5]
お嬢と結婚して主夫になりたい
最終更新:2012年05月07日 11:35