アットウィキロゴ
 
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/05/16(水) 20:15:08.06 ID:922HfW1Ei [6/14]
  • ちゅんでれお嬢と執事

「タカシー!」 キョロキョロ
「はいお嬢様。どうされました?」
「やっとみつけた! 私がよんだらすぐにきなさいっていってるでしょう!?」
「はい、申し訳ありません。それで、どうされました?」
「これ! このじはなんてよむの?」
「おや、漫画ですか? 珍しいですね」
「いいから! なんてよむの!」
「それはですね、『めっしほうこう』と読むのです」
「めっしほうこう? どういういみ?」
「己の欲を滅し、公のために尽くすという意味ですが……この場面では、主人のために、自身の命を捨てるように尽くすというような意味でしょうか」


102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/05/16(水) 20:15:42.31 ID:922HfW1Ei [7/14]
「ふーん……」
「わかりにくいですか?」
「そ、そんなことはないけど……」
「そうですね……私がお嬢様のために必死に働くのと同じような感じです」
「えっ」
「これでもダメですか? えーっと……」
「も、もうわかりましたわ! じゃあ!」 タタッ
「あ、はい……?」

~夜・寝室~

「おかあさま……」
「ん? どうしたの?」
「タカシは……私のためにはたらいて……しぬのですか?」
「ふふっ、そうねー。そうかもしれませんね」
「…………」
「? どうしたのですか?」


103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/05/16(水) 20:16:12.89 ID:922HfW1Ei [8/14]
「……そんなの……イヤです……」
「……なにが嫌なのかしら?」
「だって……タカシが私のためにはたらいてくれるのはうれしいですけど……タカシは、しあわせになれないのでしょう……?」
「…………」
「そんなの……あんまりです……」 グスッ
「リナ」 ナデナデ
「はい……」 グスッ
「タカシさんに、聞いてみてはどうですか?」
「え?」
「リナのために働いていることについて、タカシさんがどう思っているのか……聞いてみては?」
「そっ、そんなコト……」
「私はタカシさんのコトはよくわかりません。よく働いてくれているとは思いますが……それは、リナの方がよく知っているでしょう?」
「……はい……でも……」
「リナがわからないことは、タカシさんにしかわかりません。だったら、本人に聞いてみるのが一番ですよ」 ナデナデ
「……はい」

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/05/16(水) 20:16:27.11 ID:922HfW1Ei [9/14]
~翌日~

「タカシ、ここにきなさい」
「はい、お嬢様。どうされました?」
「…………」
「?」
「……しょ……しょうじきにこたえなさい!」
「はい」
「た……タカシは……」
「…………」
「タカシは……私のためにはたらいて……つらくない……?」
「…………なぜ、そのようなことを?」
「だ、だって……きのう、タカシがいった……」
「…………」
「しゅじんのために……いのちをすてる、って……」
「…………」
「もし……もしタカシがイヤなら……」
「ありがとうございます、お嬢様」
「ぇっ……」
「こんなにも私のことを案じてくださる主人にお仕えすることができて、私は……本当に幸せな執事です」 ナデナデ
「…………」
「そして訂正させてください。私は、命を捨ててお嬢様にお仕えしているのではなく、私の幸せのために、お嬢様にお仕えしているのだと」 ギュ
「ほ……本当に……? 私といっしょで……つらくない……?」
「はい。お嬢様と一緒に忙しくも楽しい日々を過ごすことができて、私は幸せです」
「タカシぃ……!」 ギュッ
「ありがとうございます……お嬢様」 ギュッ

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/05/16(水) 20:17:01.03 ID:922HfW1Ei [10/14]
一応終わり
お嬢はちゅんでれが一番
最終更新:2012年05月27日 11:34