67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/05/28(月) 01:05:27.99 ID:5cO6K/mk0
【ツンデレがイタズラで放つ曼陀羅ふにゅー】
 ちなみがちょこちょこ寄ってきて、俺の服をクイクイと引っ張る。
「……技を覚えたので喰らってはどうか」
 もう嫌な予感しかしねえ。
「あの、嫌です」
「……流石はタカシ、何の憂いもなく受け入れるとは。あっぱれ」
「いや断ったよ俺!? 聞いてる!?」
「……いでよ、曼荼羅ふにゅー」
 ちなみの全面の空間に曼荼羅模様が現れ、ふにゅーと鳴いた。
『ふにゅー』
「……ふにゅー」
 曼荼羅とちなみがステレオでふにゅーと言ってる。どう収集つければいいのか。
「ええと。個人的にはこっちのが好きです」
 ちなみの頭をなでながらそう言ってみる。
「……やれやれ、また告白された。タカシは私が好き過ぎる」
「してねぇ」
「……ふにゅー」
「これは可愛い」ナデナデ
「……ほら見たことか」
 心なしか誇らしげな表情でちなみが呟く。
「んで、なんでこんなことをしますか」
「……イタズラ」
「いたずら、かなぁ……?」
 俺の知ってるイタズラとはかけ離れているような気がする。まず、曼荼羅を放つという事態が分からない。
「それより、あの曼荼羅いい加減うるさいのだが」
 さっきからずっとふにゅーふにゅー言っててうるさい。
「……ふにゅーふにゅー」
「なんで対抗するか」ナデナデ
「……負けん気が刺激された」
 俺もよっぽどだが、コイツも結構な変人だと思った。あと、やっぱり曼荼羅のふにゅーがうるさい。
最終更新:2012年06月08日 00:47