135 名前:1/2[] 投稿日:2011/05/21(土) 18:54:31.23 ID:J5WNefwL0 [5/19]
  • 男ツンデレと間接キス

「あ、カナタくーんっ!!」
『何だ、孝美かよ。いつも近寄ってくんなって言ってんだろ? ウザイし、からかわれる
から嫌なんだよ』
「いいじゃん、別に。幼馴染なんだし、人の目なんて気にしなくたって」
『お前ってそういうトコ、度胸あんのな。で、何なんだよ?』
「ううん。別に。今、体育終わって更衣室行くとこだったんだけど、カナタ君見かけたか
ら声掛けたの。男子も今、体育終わったの」
『ああ。全く、クソ暑い日にバスケとか、死ぬぜ全く……』
「えー? いいじゃんバスケなんて楽しくて。あたし達なんて、短距離走だよ。もう、くっ
たくただよ」
『なまじっか楽しいだけに、ペース配分忘れんだよ。うっかりすると脱水症状起こすぜ、ありゃ』
 ゴキュゴキュ……
「あ、何飲んでんのそれ?」
『ん? ああ、これ、水にスポーツドリンクの粉溶かした奴。体育あるから、前もって準
備してきたんだ』
「えー? ズルイそんなの。あたしにもちょうだいよー」
『ズルイって意味わかんないし。それに、あと少ししかないからダメ』
「いーじゃん。ね、お願い」
『わわわっ? だ、抱きつくなってばアホ!! つか、当たってるって!! 胸!!』
「えっへへー。奪取成功。カナタ君も男の子だね。私のおっぱい当てられて、ガードが緩
くなるなんて」
『バッ…… 誰がお前のおっ……胸なんかで興奮すっかよ。ただの脂肪の固まりじゃねーか』
「あ、失礼な。でもいいもん。このスポドリは私のものだから」
『コラ!! お前、全部飲むなよ』
「いっただきまーす」


136 名前:2/2[] 投稿日:2011/05/21(土) 18:55:21.32 ID:J5WNefwL0 [6/19]
 ゴキュゴキュ……
「ふぅー…… 美味しかったぁ…… はい。ありがと」
『クソ…… あ、結構飲みやがったな。あと一口分もねーじゃんか』
「あはは。ゴメンねー。喉カラカラだったからさ」
『全く信じらんねーよ。このクソアマが』
「幼馴染捕まえてそーいうこと言うかな。ね、それよりさ」
『何だよ。わざわざもったいぶって』
「エヘッ。今のって……間接キス、じゃない?」
『なっ!? な、何バカな事言ってんだよ。アホかお前』
「バカな事も何も、事実じゃん。エヘヘ……カナタ君と間接キスしちゃったーっ!!」
『あー、もうっ!! いい加減ふざけた事言うの止めろっての!!』
「アハッ。照れてる照れてる。カナタ君可愛いーっ」
『バカ野郎。誰がお前と間接キスしたくらいで照れるかよ』
「ねえ、カナタ君。それ飲んだら、カナタ君も私と間接キスした事になるんだよ?」
『だっ……誰がお前と間接キスなんてするか、アホッ!!』
 ゴシゴシ。
「あーっ!! 拭いたーっ!! 何気に、超ショックなんですけどー」
『バーカ。誰がその手に乗るか。つか、さっさと更衣室行けっての。次の授業、間に合わ
なくなんぞ』
「はいはい。全くカナタ君ってば、素直じゃないんだから」
『何言ってやがんだよ。このバカ!!』


終わり
久し振りの男がツンデレネタを
最終更新:2011年05月24日 02:39