9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/09/09(日) 17:52:08.02 ID:SlYsblri0 [1/2]
ありがちな設定だが、いきなり押し倒すと途端にしおらしくなるツンデレが大好物です

54 名前:2/1[] 投稿日:2012/09/09(日) 21:54:05.30 ID:ZBXF7lR+0 [2/3]
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『急に何の用よ。家に来るなら先に連絡くらい出来ないわけ?』
「……もう……お前しか……」
『ねぇ、声が小さくて聞こえないんだけど? もう少しはっきりと喋れないの?』
「……すまん……お願いだ……もう無理なんだ……」
『へ? 何を言って――きゃっ! ……いったぁ……あっ、あんたねぇ! 倒れ込んで来ないでよ! さっさと退きなさい!』
「……お前……食わせてくれ」
『…………はっ、はいぃぃぃ!? 食わせろって……それって……だっ、駄目よ! 絶対に嫌!!』
「……そこを何とか……何でもするから……」
『そ、そういう事じゃなくて……やっぱり……恋人同士じゃないと……駄目って言うか……』
「……お前のポリシーは分かるが……限界なんだ……耐えられそうにない……」
『…………あとで……土下座するなら……許す……で、でも! 玄関で、じゃなくてベッドで……ね?』
「……いや、台所じゃない? ……早く…………お前の作った飯を食わせてくれ」

55 名前:2/2[] 投稿日:2012/09/09(日) 21:56:05.89 ID:ZBXF7lR+0 [3/3]
「この饅頭美味いな! あと両頬が痛い!」
『そ、それは自業自得でしょ! ……これでよしっと……はい、出来たわよ』
「おおぉぉぉーーー、すっごく美味そう! ……もぐもぐ……ひゃーうめぇ!!』
『で、何で3日もご飯抜いてたの?』
「金欠だ!」
『……予想通り過ぎて言葉を失ったわ。理由もどうせゲームを買い過ぎたとかでしょ?』
「な、何ィィ!? お、お前……エスパーか?」
『うん、違うわよ? あんたがバカ過ぎるだけよ?』
「はっはっはー、だな! ――おっと、そういやお礼は何が良い?」
『……何の話よ?』
「ん? 俺、言っただろ? 飯食わせてくれたら何でもするって。てなわけで俺の出来る事なら本当に何でも良いぞー」
『あんたに出来る事ねぇ…………んんっ! …………じゃ、じゃあ……私のこっ……こいっ……』
「ほらほら、遠慮すんなって。俺の……命の恩人なんだからさ!」キラキラ
『……うっ…………こ、今度買い物行くから……荷物持ちをお願いするわ……』
「おう、それくらいお安い御用さぁ!」
『……はぁー……私ってダメダメね……』
「どうした急に。でも全然駄目じゃないぞ? 料理上手なんだから嫁の貰い手には困らないって!!」
『変なフォローありがとう。私の心配よりも自分の駄目さ加減を心配したら?』
「はっはっはー、全くその通りだな!」
「素直に同意しちゃうのも、どうかと思うんだけど…………ふふっ……本当に駄目な奴」
最終更新:2012年09月10日 01:10