439 名前:代行スレ646-648 1/3[] 投稿日:2012/07/30(月) 22:57:30.78 0
部屋にゲテゲテしたのが現れた。
「いきなりすぎる超展開だー!明らかに死ぬ予感しかしねーよ!誰か助けてー」
そんな祈りが天に通じたのかは知らないが
『ラジカルロジカルテレパスアタッーク!』
頭の悪そうな呪文が響くと目の前のゲテゲテした謎生物は霧消していた。
『ふぅ、危なかったね、大丈夫?』
何とけなしに話し掛けてきたのはフリフリフワフワした衣装を着た梓だった。
「何やってんの、お前?」
『…?魔法少女だよ。見れば分かるでしょ』
「魔法少女だと!ということは梓も最終回を見終わった後に雨にも関わらず外を20分くらい散歩したくなるほどの鬱展開になってしまうのか!?」
『えーと、何の話?』
「お前のところに無害そうな四つ足の白い謎生物が現れたんだろ、なんで契約なんかしたんだ」
440 名前:代行スレ646-648 2/3[sage] 投稿日:2012/07/30(月) 22:58:02.73 0
『よくわかんないけどボクのはバイトだよ、求人情報みて応募したの』
「バイト?アルバイト?」
『うん、魔法少女のバイト。仕事は不定期だけど多いときは日当1万円もでるんだよ』
「いつもさっきみたいな生物と戦ってんのか?」
『ううん、いつもは迷子の道案内とか木から下りられなくなったネコさん助けたりしてるよ』
魔法業界はもっと人材育成に力を入れてほしい。
『あ、タカシ、ロストロギアって知ってる?見つけたら金一封が出るんだって』
「そんな危ない物は管理局の白い悪魔にまかせとけ」
魔法業界もファンタジーという言葉だけでは片付かないレベルで大変らしい
「それより梓、お前受験生だろバイトよりもまず勉強しろよ、合格できないぞ」
『あぅ、で、でも、一日充勉強するより、適度に他のことをした方が勉強にも集中できるかなーって』
「そんなこと言って結局浪人したんだろ、あと19歳で魔法少女とか名乗って恥ずかしくないのか」
441 名前:代行スレ646-648 3/3[sage] 投稿日:2012/07/30(月) 22:59:00.12 0
『だ、大丈夫だよ、多分。ボクの他にも19歳で魔法少女やってた人いるもん。』
『それよりさタカシこの服どう?可愛い?』
そう言うと梓はその場でクルっと回ってみせた。19歳が最終回で契約して魔法少女になる中学生みたいな服を着ているのはどうかと思うが、
凄く可愛い、しかしそれを素直に口にする程オレもまだ人間ができていない
「んー、あぁ、まぁ、似合ってるんじゃない、かな?」(///)
『そっかぁ!よかった!タカシが喜んでくれて、ボクすっごく嬉しいよ!』
言うやいなや梓はいきなり抱きついてきやがった
「ちょ、待て、待て待て待て、何くっついてる!」(////)
『えー、いーじゃん、タカシは恥ずかしがり家だなぁ』
「うるさい、暑いんだよ、いい加減離れろ」(/////)
力のこもらない抵抗をするしかないオレだった。
最終更新:2012年09月10日 22:10