38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/11(日) 20:26:10.44 ID:XzC0SPiX0 [6/6]
『ねぇ、これは何かしら?』
「……」
『私は、これが、何かって聞いたのよ? 早く答えてくれないかしら?』
「……写真集です」
『ふーん、写真集ねぇー……女の人しか載ってなくて……しかも、裸よねぇ、これ。
 こういうのって俗になんて言うんだっけー?』
「……」
『言え!』
「……エロ本です」
『うんうん、そうだよねっ、これはエロ本だよねっ…………ライターはどこかしら?』
「――っ!! や、止めてくれ! それはマイ四天王の中の一冊なんだ! 頼むから燃やすのは止めてくれ!!」
『何言ってんのよ? これは燃やさないわよ?』
「へ? そ、そうなのか……冗談かよ、びっくりし――」
『この部屋を燃やすわ』
「おまわりさん、この人です!! 何故に俺の部屋を燃やす!?」
『一冊あったら三十冊あるっていうしね、根絶やしにする為よ』
「それはGの話だろうがよぉぉぉぉ!! 燃やすのだけは頼むから止めてくれ!!」
『そう……じゃあ全部捨ててくれるって事ね? 良かったぁー、良い話し合いが出来てっ』
「ま、待て、そんな事一言も――」
『い、い、か、ら、全部出せ!!』
「…………はい」
『ほらっ、のろのろ動かない! 全部って言ったら全部だからね!』
「う゛ぅ……でもさぁ……男だったらエロ本くらい持ってて当たり前だろー……何でそんなに怒ってんだよ?」
『――うぐっ! …………だ、だって………………いっ……嫌だったんだもん』ボソボソ
「えーと……ここには四冊っと……あ、すまん、聞いてなかった。もう一回言ってくれるか?」
『…………随分と……胸の大きな子が好きみたいね?』
「ぬぐわぁぁぁぁ!! 俺の性癖を分析するなぁぁぁぁ!!」
『あとメガネをかけた子とか――』
「やぁぁぁぁめぇぇぇぇろぉぉぉぉ!! それ以上は言わないでぇぇぇぇ!!」
最終更新:2012年12月02日 00:50