139 名前:1/8[sage] 投稿日:2012/09/23(日) 11:27:49.42 0
「疲れた……」
お互い、体力が切れるまで水を掛け合ってから、二人は川岸に敷いたビニールシートの
上に並んで横になっていた。全ての体力を使い果たした感じで、ペットボトルのスポーツ
ドリンクを飲む彼の横で、彼女はチラリと横を見て、言った。
『あたしの……勝ちよね。最後まで攻撃してたの……あたしだもん……』
「引き分けだろ。俺が倒れ込んだら、同時にお前もへたり込んだじゃん」
『何言ってんのよ。最後、体力切れであたしの攻撃食らいまくってたじゃない。勝ったと
思ったから攻撃を止めてあげただけで、まだあたしは余力あったもん。なんなら、まだやる?』
彼を挑発して、彼女は握り拳をして、中指を一本突き立てる。その仕草に、彼は顔をし
かめた。
「お前、自分が女の子だって自覚あるなら、そういうポーズ取るの止めろよ。みっともな
いぞ」
その指摘に、彼女が頬を赤らめて睨み付ける。
『う、うるさいわね。アンタ相手にしかやんないわよこんなの。あたしだって一応恥や外
聞って言葉くらい知ってるんだから。で、やるの? やんないの?』
彼は小さく肩をすくめて、首を横に振った。
「いや、もうさすがに俺は無理。つか別に勝ち負け付けたところで何も変わらないしな。
かなみの勝ちでいいよ」
彼の降参宣言に、得意気な顔で彼女は片腕で軽くガッツポーズを取る。
『やった。ホントアンタってば、昔っから根性無しよね。体力勝負であたしに負けてるよ
うじゃ、この先人生渡っていけないわよ』
偉そうに説教する彼女に、彼は体を起こし、呆れた口調で言い返す。
「アホか。こんな所で突っ張ったって何の意味もないから引いただけだっての。やる時は
俺だってちゃんとやるぜ」
根性無しとバカにされたのが気に食わず、ちょっとムキになる彼に彼女はバカにした風
に鼻を鳴らす。
『フン。どうだかね。受験勉強の時だって、ちょくちょく音を上げてたアンタが』
140 名前:2/8[sage] 投稿日:2012/09/23(日) 11:28:20.72 0
「でもあの時は諦めはしなかったって。確かに勉強ばっかで嫌になってサボろうとした事
はあったけどさ。でも、リタイアする気は全く無かったから」
一年半前の事を思い出し、ダメな所は素直にあったなと認めつつも彼は抵抗する。それ
に、今はあの頃より持久力も集中力も付いていると、内心自負する所もあった。
『それはあたしが散々炊き付けたからじゃない。もしあんた一人だったら、今頃県外の私
立に通ってたかもよ? そうしたら、ここにだっていなかった訳だし』
今二人が通っている県立高校が、二人が自宅から通える唯一の学校だった。そこよりも
レベルの低い高校となると、自宅を出て一人暮らしをするか、親戚の家にお世話になるし
かない。最後に彼女から言われた台詞を思い出して、彼は頷いた。
「ま、その可能性はあったかもな。受験に受かったのが、かなみのおかげでもあるのは認
めるよ」
『よし。それでいいのよ、それで』
素直に彼が頭を下げたのを見て、満足そうに彼女は頷く。そして、持って来たペットボ
トルのお茶に口を付けたが、一口分も飲まないうちに、それは空になってしまった。これ
だけじゃ、まだ全然喉を潤しきれないと、彼女は横を向いてペットボトルを振りつつ彼に
聞いた。
『ねえ? アンタ、もう一本ドリンク持ってない? 中身何でもいいからさ』
「ん?」
彼女の問いに反応して、彼は自分のバッグからタオルに包んだペットボトルを出す。
「あるにはあるけどさ。凍らしてあるから、まだ溶け切ってないぜ」
『少しは溶けてるでしょ? 飲める分だけでいいからちょうだい』
両手を差し出しておねだりする彼女に、自分の分が無くなることに抵抗感を感じつつも
逆らう事も出来ず、彼は大人しくペットボトルを差し出した。
「ほれ。飲める量少ないからって文句言うなよ」
『背に腹は代えられないわよ。良かった。このまま水分無しじゃ、干乾びて死んじゃうと
子だった』
ちょっと大げさに言うと、彼女はペットボトルを振って中に液体がある事を確かめる。
それからパキッと一気にフタを捻って空けると、口を付けてあおった。
『うーん……飲み辛いな……』
141 名前:3/8[sage] 投稿日:2012/09/23(日) 11:28:55.00 0
傾けると、中に入った氷の固まりがすぐに口を塞いでしまって、勢い良くドリンクを流
し込む事が出来ない。ちょっと飲んだら戻して、また傾けてと悪戦苦闘しながら彼女はド
リンクを飲んでいた。
「文句言うなって言ったろ?」
からかうような口調で突っ込む彼を睨みつけ、彼女は口を尖らせる。
『分かってるわよ。別にアンタに文句言ってる訳じゃないもん。これくらいいいでしょ?』
そして、まだ満足しきれないらしく、もう一度ペットボトルを口に付けて傾ける。彼は
ちょっと笑いながら彼女を見て、視線を川に戻そうとした時、ハッと彼女に視線を戻した。
視界の隅で、彼女の体に付いた水滴が陽光に煌きながら、首から肩甲骨を伝い、胸元の谷
間へと落ちて行く。その様が何とも色っぽく見えて、思わず唾を飲み込んだ。それから、
顔は僅かに横に向け、あとは視線だけで彼女を見つめた。
果たして、こんなに綺麗だったかと思う。もちろん、水着姿だからと言うのもあるだろ
うが、一緒にふざけ合っている時もずっと見ていたのに、僅かに視線の角度を変えるだけ
で、こんなにも違った輝きを放つのかと、彼は不思議に思った。
『ああ、もう無くなっちゃった。まだ飲み足りないのに……って、何よ?』
毒づきながら飲むのを諦めて、氷だけになったペットボトルを置いた彼女が、彼の方を
向いた時、ふと彼がこちらを見ていることに気付いた。訝しげな顔をすると、彼は慌てて
視線を逸らす。
「ああ、いやその……何でもない。気にすんなよ」
焦ってごまかそうとするも、それは却って彼女の興味を引いてしまった。
『何かそういう曖昧な態度取られると、気にすんなって言われても気になるんですけど。
一体何考えながらこっち見てたのか、教えなさいよ』
わざと厳しい口調で問い詰めつつ、彼女は内心、微かに期待感を覚えていた。果たして
何と答えるのかと、彼をジッと見つめる。その視線から逃げようと身じろぎして視線を逸
らしつつ、彼は考えた。正直に答えるべきか、適当にごまかすか。しかし、ごまかそうと
思って出る答えはどれもこれも白々しい物に思えて仕方が無かった。
『何よ。すぐ答えられないって事は、何か心にやましい事でもあるんじゃないの?』
疑り深い視線でジロジロと見つめられ、彼は慌てて拒否をする。
142 名前:4/8[sage] 投稿日:2012/09/23(日) 11:29:28.22 0
「い……いやいや。むしろどう言えば変に思われないかって、言い方を考えていただけで、
別にやましいとかそんな事はないからさ」
『じゃあ、早く答えなさいよ。あたしがせっかちなの知ってるでしょ? 優柔不断なのっ
て嫌いなのよ。特に男は』
そう急き立てられ、彼は小さくため息をついた。どうやら完全にごまかすのは無理なよ
うだ。ならば、自分の言ったとおり、適当にオブラートに包んで答えるしかない。彼女に
もう一度催促されないよう、急いで考えてから、彼は答えた。
「いや、その…… やっぱり水着姿ってさ。こういう場所の方が映えるなって、そう思っ
て見てた」
『何それ? どういう意味?』
彼女が訝しげに首を捻るのを見て、彼はやはり急いで考えた答えだと意味不明だったか
と反省しつつ、慌てて補足する。
「その……つまりさ。やっぱり水着って、水に浸かるためにある訳じゃん? だからさ、
海とかプールとか……こういう川岸とか、とにかく水辺で見た方が、より綺麗に見えるなっ
て、そういう事だよ」
出来ればこれで納得してくれればと、そう彼は願った。しかし彼女は、ジロジロと彼を
見ながら、怪しむように唸った。
『ふ~~~~ん? 水辺の方が綺麗……ねぇ……?』
「な、何だよ。どこか変な事言ったか?」
ドキリと姿勢を変えて半身を彼女の方に向ける。彼女は身を乗り出し、彼を舐め回すよ
うに見つめてから、最後に顔を見据えて、追求した。
『別に、変な事って訳じゃないけど……アンタにしては芝居がかってんのよ。答えが。も
しかして、エッチな事とか考えてたの、ごまかしたりしてない?』
怒っている、というよりも何だか真剣に見えるその眼差しに、彼は返答に詰まった。こ
こでごまかす事は出来たが、というか無論否定しようという気もあったのだが、最初のタ
イミングを外すと、何故かその方が失礼なように感じてしまう。最初の質問もそうだった
が、何故か彼女の問いには、彼に嘘を言わせない力があった。
「……いや、ごまかしてるって訳じゃないけど……そりゃ、まあ少しは思ったよ。水滴が、
こう……何て言うの? 肌を伝って行くのとかがさ。何かこう……エロいなとか」
143 名前:5/8[sage] 投稿日:2012/09/23(日) 11:30:30.85 0
すると彼の目の前で、彼女が不快げな表情をする。控えめな表現で答えたつもりだった
が、やはり失敗だったかと悔やんだその時、彼女が彼の傍に突いた手を支えにグッと体を
持ち上げ、彼の方に体を寄せて来た。
「え……」
体がくっ付きそうなほどすぐ傍に座られ、動揺して思わず声が漏れる。しかし、厳しい
顔つきのまま、彼女は小さく毒づいた。
『スケベ』
そして、肘で彼の脇を軽く小突く。距離が近く勢いが付かなかったせいで痛みはほとん
どなかったが、それでも彼は顔をしかめた。
「いって!! 何すんだよ」
『今のは、人の事をエッチな目付きで見た罰』
そう答えて、彼女は正面を向いてしまう。しかし、寄せた体はそのまま離さなかった。
「何だよ。お前が聞くから――」
正直に答えただけだと文句を言おうとする彼に、彼女は彼と反対側の手を上げて彼の顔
の前にかざし、言葉を封じる。そして小さく、でもはっきりと言った。
『……でも、許す。あたしの事……褒めてくれてると思って』
恥ずかしさで、彼女は膝を抱え、ギュッと体を縮み込ませた。正直な話、嫌悪感は一切
無くて、嬉しい、という気持ちの方が彼女を支配していた。しかし、いざ口にするとやっ
ぱり恥ずかしくて、こんな風に強がってしまったが。
「……何だよ。出来れば、小突く前に許して欲しかったんだけどな」
不満気な口調の彼に負けじと、彼女もむっつりと答えた。
『……仕方ないでしょ。あたしだって、その……照れ臭かったんだから……』
思わず口にしてしまってから、顔に日差しのせいではない、内側からの火照りを感じて
彼女は膝に顔を埋める。その仕草が何とも可愛らしくて、彼はドキリとして言葉を失った。
興奮した心を抑えようとしつつ、しかし視線を逸らす事が出来ずに、しばし彼女を見つめ
ていた。しばらくして、ようやく誘惑を振り切って視界から彼女の姿を消す事は出来たが、
しかし、彼女がすぐ傍に居る事でまるで熱を発してでもいるかのように、隣から彼女の存
在が伝わって来る。しかし、立ち上がって距離を離そうという気にまではならなかった。
『ここってさ……』
144 名前:6/8[sage] 投稿日:2012/09/23(日) 11:31:08.85 0
不意に、彼女が言葉を発した。彼はそれに弾かれたように顔を横に向けて、もう一度彼
女を見る。しかし、彼女は遠くを見つめたまま、言葉を続けた。
『こんなに、綺麗な所だったんだね。何回も来てるのに、何か初めて気が付いたような気
がする』
そう言われて、彼も視線を川面に、そして上流へと彼女の視線を追うように向けた。傾
いた日の光に陽光が照り映え、それが逆に両岸の緑豊かな木々を鮮やかに浮き立たせてい
る。確かに、そんな風にここを見た事がなかったなと思いつつ、彼は頷いた。
「ああ。気が付かなかった。まあ、子供の頃は遊ぶのに夢中で、ゆっくりと景色を眺める
なんて事は無かったからな」
遥か先を見るように、目を細めて景色を眺めている彼を、彼女は横目でチラリと見つめ
た。何故だか、今まで以上にずっと、彼の事を近くに感じられる。いや、確かに物理的な
距離でも、僅かに体を寄せるだけで剥き出しの肩と肩が触れ合える程近くにはいたのだが、
それだけじゃなくて、心と心の距離の近さのような物を感じていた。彼女の感性に、彼が
同意してくれたからだろうか? それとも、それだけじゃなくて、互いの発する見えない
空気感のようなものが、同じになっているのだろうか。
いずれにしても、今しかないなと彼女は思った。さっきから、口にしたくて言い出せな
かった事。告白は――まだ無理だけど、それでも、自分の想いを伝えられると、そう思っ
て頭の中で反芻していた言葉を口にするなら、今しかない。決心が鈍らないうちに、彼女
は口の中を唾液で湿らせ、聞こえない程度に小さくホ、と息を吐いて心を整えてから、口
を開いた。
『……あのさ。また……来ようよ……』
「え?」
キョトンとした顔で彼が彼女を見つめる。僅かに彼の方に向けていた顔を逸らして、反
対方向を向きつつ、彼女は続きを口に出した。
『だって……せっかくいい場所だって気付いたのに……今年で終わりだなんてもったいな
いし。だから……来年も……再来年も、来ようよ。二人で……その……二人……きりで……』
145 名前:7/8[sage] 投稿日:2012/09/23(日) 11:31:48.09 0
彼女の言葉に、彼は思わず息を呑んだ。まるで告白のような彼女の言葉に、彼の頭が混
乱する。しかし、とにかく答えなくちゃならないと、彼はそれだけに心を集中する。茶化
したり、ふざけたりせず、真面目に答えようと。意識を集中させるのに、少し時間を使っ
た後で、彼は小さく、同意の言葉を口に出せた。
「……ああ。そうだな。また……来ような。いつまで続くかは分からないけどさ。来れる
うちはずっと……毎年、二人で……来よう」
それを聞いて、彼女が振り向く。彼の言葉が嬉しくて、何も考えず自然と笑顔が零れ出た。
『うん』
元気良く、頷く。その笑顔が、仕草がとても可愛くて彼は照れ臭くなって視線を逸らし
た。体が火照って胸がドキドキする。とにかく、冷やさなきゃ。そう思って彼は咄嗟に、
彼女の足元に置かれたペットボトルに手を伸ばした。キャップを捻って口をつける。まだ
溶け切ってはいなかったが、それでも少なくは無い量の冷たい液体が、彼の乾いた口と喉
を潤し、火照った体を冷ます。
しかし、それにホッとしたのもつかの間だった。
『あっ……?』
彼女が、小さく声を発した。それに反応して、彼は彼女に顔を向ける。
「何? どうかした?」
『それ……あたしの……』
彼女の指摘に、え?と彼はペットボトルを見た。そういえば、さっき彼女にねだられて、
まだ溶け切っていないペットボトルを渡した事を思い出す。
「ああ、悪い。ちょうど足元にあったもんで。何か喉が渇いてしょうがなかったからさ。
けど、いいだろ? もともと俺のだったんだし」
呆気に取られたような顔で彼の弁解を聞いていた彼女の顔が、急に怒ったようになった。
『い……いいだろ、じゃないでしょ? 人のもの勝手に飲んどいて。そりゃ確かに不用意
に置いといたあたしにも責任はあるし、知らなかったのかも知れないけど、だからって、
それで平気な顔して、その……いいだろってのはどうなのよ?』
彼はちょっと首を傾げた。果たして、たかがペットボトルのドリンクを飲んだくらいで、
そこまで文句言う事なのだろうかと。しかし、怒っている以上は何とかして宥めなくちゃ
ならない。
「何だったら、これ返すよ。まだ結構残ってるし、冷えてるしさ」
すると彼女はわずかに身を引き、腕で口を覆うようにした。
146 名前:8/8[sage] 投稿日:2012/09/23(日) 11:32:27.31 0
『の……飲める訳ないでしょ? そんな……あ、アンタが口付けた奴なんて……』
その答えに、彼は訝しげに眉をひそめる。
「何言ってんだよ。ちょくちょく人の飲み掛けとか食べ掛け奪ってた奴がさ。今さら汚い
とかそういう事気にする事ないだろ?」
どうも彼女の態度が変だなと思いつつ、そう指摘すると彼女の顔に浮かんだ怒りの色が、
一気に増した。
『そういう事じゃなくて……ああ、もういい!! このバカ!!』
一言大きく罵ると、彼女はスクッと立ち上がった。
「お、おい。どこ行くんだよ?」
『帰る。あと、アンタ片付け宜しく』
スタスタと荷物のところに向かう彼女を、体を捻って四つん這いのような格好になりつ
つ、彼は慌てて抗議する。
「ちょっと待てよ。お前だって遊んでたんだから、片付けだってちゃんと手伝えよな」
『うるっさい!! もともとはアンタが誘って来たんだから、責任持って後始末もしなさ
い!!』
顔も見ずに怒鳴りつけると、彼女は水着の上からそのままスカートとパーカーをはおる。
彼女が何に怒っているのか彼が全く理解していない事が、一番腹立たしかった。彼に聞こ
えないよう、口の中でぶつくさ呟く。
『間接キスだったのに……平気な顔してるとか……信じられない……』
あそこまで鈍感だと、彼が口を付けた瞬間にドキッとした事が、何だかバカらしくすら
思えてくる。しかもおまけに前はどうだったとかいちいち前例を持ち出して来て、あの言
葉は本当に彼女の癇に障った。最近は、ホント些細な事でいちいちドキドキしてしまって
しょうがないと言うのに、彼にはそういう事はないのだろうか。
片付けに奔走している彼を見ながら、彼女は小さくため息をついて一人ごちた。
『まあ……意識させられないって事は……まだまだあたしの魅力不足って事なのかな……』
そして、ついさっき、二人で並んでみた川面をもう一度見つめた。
『……来年ここに来る時には……もっとずっといい女になって……そんで、アイツを見返
してやるんだから。うん』
そう誓って一つ頷くと、バッグを持って、彼を振り返り一つ毒づく。
『バーカ』
そして、サッと振り返ると、帰路に着いたのだった。
147 名前:ほんわか名無しさん[sage] 投稿日:2012/09/23(日) 11:36:39.73 0
終わりです
最終更新:2013年04月18日 14:01