727 名前:ほんわか名無しさん[sage] 投稿日:2012/11/23(金) 19:58:39.74 0
規制中&容量が500近いので、線路に投下

ツンデレに冬ってつまんないよなって言ったら
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun2656.txt


手前みそでなんだが、委員長とは何故こんなに可愛いのだろうか





  • ツンデレに冬ってつまんないよなって言ったら

「ハァ……」
『こらっ!!』
 ペシッ!!
「あいたっ!! 何すんだよ、委員長」
『君が真面目に勉強していないからでしょ? ボケーッと窓の外見てため息なんて吐いて
いないで、ちゃんと問題と向き合いなさい』
「いやー。ちょっと目を休める為に外見てたらさ。何となく、つまんない季節になったなっ
て思ってさ」
『つまんないって…… 冬が?』
「そう。無味乾燥で実につまらない季節だと思わないか?」
『別に、私はそうは思わないけど。食べるものも美味しくなるし、風情もあるし、私は好
きよ。ただ、冷え性だから手足がかじかむのが唯一の欠点だけど』
「そうなんだよ。女の子って冷え性の子が多いじゃん。だからこそ、それが一番つまらな
いんだよ」
『意味が分からないわ。何で別府君が冬をつまらなく思う原因と冷え性が結び付くのか。
君は一体何を持って、冬がつまらないと言いたい訳なの?』
「それはだな…… 冬になると、女の子の服装が地味になってしまうという事だ」
『地味?』
「そうだよ。委員長だって、今日は制服のミニスカにレギンスじゃん。これを地味と言わ
ずして何と言おう。夏場はYシャツにミニスカートだったりするじゃん。薄着だと、胸の
ラインも強調されるし、足もソックスだからスカートから伸びる二本の白い太ももが眩し
くて直視出来ないくらいなのに…… 冬はコートで体のラインも隠れるしでさ。ハア……」
『えい』
 ズクッ!!
「あいってえっ!? な……急に何すんだよ委員長」
『何を真面目な顔して主張するかと思えば……単に自分のスケベ心を曝け出してるだけじゃ
ない。このバカ』
「だからって、シャーペンの柄で思いっきりおでこ突付くことないだろ。何気にすっごく
痛かったんだぞ」
『感謝しなさい。本当なら、柄じゃなくてペン先で突付きたかったんだけど、これでも自
制はしたのよ』
「大体、何で怒るんだよ。見えてる部分の話してるだけだろ。女の子だって、自分を見て
男子がエッチっぽい感情抱いてるって、悪い気はしないんじゃないのか?」
『……相手が君じゃなければね。残念ながら、怖気の方が強いわ』
「フーン。内心ではちょっと嬉しかったりとかしてるんだけど、知られるのが恥ずかしい
からそう言ってごまかしてるとかじゃ――って、シャーペン構えるなって!! すみませ
んゴメンなさい勝手な妄想語って」
『全く、もう少しで傷害事件の犯人になる所だったじゃない。私の自制を超えるようなふ
ざけた発言はもう止めてよね』
「おっかないなー、委員長は。もうちょっとこう、寛容な心を持ってくれてもいいんじゃ
ないかと思うんだけど」
『十分寛容だと思うけど。君みたいなおバカさんに、こうして期末テスト対策の為に、つ
きっきりで勉強教えてあげるなんて。普通の女の子じゃ付き合ってあげないわよ』
「それは、体育祭で俺が出場4種目全てに勝ったら、一つ言う事を聞いてくれるっていう
条件だったからだろ? おかげでクラス、全学年総合とも優勝出来たし、俺はこうして委
員長から勉強を教えてもらえるから、期末で補習食らう事もないと。ウィンウィンだろ」
『赤点取らなくて済むかどうかは、君の努力次第よ。私はあくまで手助けをしてるだけ。
でも、この調子だと危ういかもね。窓の外を歩いてる女子の格好に色気がなくなったとた
め息ついてるようじゃ』
「ま、窓の外だけじゃなくて目の前の女子も対象なんだけどな」
『は……? 目の前って……って、どんだけ君は見境なしなのよ!! 普通、本人に向かっ
てそういう事言う? バカじゃないの?』
「そうは言っても事実だし。委員長も夏場は素足だったのに、最近ずっとレギンス履いて
来てばっかだしな」
『い、言ったでしょ。冷え性なんだからって…… 大体、私なんてどんな格好しようが、
普通意識なんてしないでしょ? 私みたいのにまでスケベな視線向けるって、別府君って
思った以上に変態なのね』
「健全な男子なら、ミニスカートの女子にときめくくらい普通だって。中まで覗こうとす
りゃ、そりゃ変態だけどさ。それに、委員長だって十分に可愛いし色っぽいと思うし。別
に俺は自分が物好きだとか見境ないとか思わないぜ」
『今、ちょっと私を持ち上げる事で、自分の罪を帳消しにしようとしてるでしょう? そ
んなごまかしに乗せられるほど、私は単純じゃないんだから』
「別にお世辞なんて言ってるつもりは無いんだけどな。そりゃ、女性に対する審美眼なん
て人それぞれあると思うけど、俺は自分のセンスが他人と比べてそんなに違わないと思っ
てるけどな」
『そんなの信じられないわよ。絶対、可愛いとか色っぽいとか言っておけば、私の怒りが
和らぐだろうって計算して言ってるに決まってるわ』
「疑り深いなあ…… じゃあ、委員長。顔を上げて、俺の顔を真っ直ぐに見てくれる?」
『イヤよ。そんな……別府君の顔なんて見たくもないし』
「ちょっとだけでいいよ。すぐ済むから」
『……じゃあ……こう?』
「うん。そのままで…… 委員長」
『な、何よ?』
「委員長は、女子の中でも可愛いし、十分に色っぽいよ」
『なっ…… バッ……バカーッ!!』
 ドコッ!!
「あいてっ!! 今度はグーかよ。つか、何で褒めたのに殴るんだよ!!」
『う、うるさいっ!! 真顔でそういう冗談を言わないでよねっ!! バカ!!』
「真面目に言ってるから真顔なんだけど。つか、もしかして委員長、照れてる?」
『うぁ…… あ、当たり前でしょ!! 別に別府君じゃなくたって、男子からそういう事
言われれば、女の子なら誰だって照れたりくらいするわよ。男子だって、女子からカッコ
良いって言われれば、特に好きでもない子だったとしても、嬉しく思うでしょ?』
「さあ。褒められた事ないから分かんないけどな。試しに委員長。俺のこと、褒めてみて
よ」
『無理よ。絶対に無理。別府君を褒めたりしたら口が腐るもの』
「感覚的に気持ち悪いってなら分かるけど、腐ったりはしないだろ。それに、これでも褒
めてくれない?」
『これでもって……何よ?』
「さっき、委員長から教えてもらった、苦手だった方程式の解き方。これで完璧じゃない?」
『おしゃべりしてるだけかと思ったら…… いつの間に問題解いてたのよ』
「しゃべりながらでも、やる事はやってるだろ? で、どう?」
『むー…… 悔しいけど、ちゃんと合ってる。というか、ここまで出来るなら、何で普段
から真面目にやらないのよ。授業聞いていれば出来る事でしょ?』
「授業って退屈でさ。それに、委員長と二人でなら真面目に勉強出来るって思ったから、
こうして勉強教えて貰う事にしたんだぜ。ホントなら、デートとかでも条件に出来たのに」
『デッ……デートなんてそんなっ……ダ、ダメっていうか…… 私なんかとデートしたっ
て面白くもないわよ』
「俺が楽しくするさ。じゃあ、今度の期末で、全教科80点以上だったら、次の休みにデー
トしてくれるってのは、どう?」
『何でそんな条件付けなくちゃいけないのよ!! 意味分からないわ。大体、別府君の成
績を上げる事で、私に何の得がある訳?』
「委員長として、出来の悪いクラスメートの面倒を見てあげて、成績向上に協力してあげ
たって、内申書のポイントが上がるんじゃない? もちろん、どうして成績がこんなに上
がったのかって聞かれたら、委員長のおかげですって先生には言うし」
『ダ……ダメよ!! 君に体育祭で短距離全部とリレーに出てもらうよう説得した代償に、
勉強教えてあげる事にした事は、誰にも言ってないんだから』
「おまけに、全種目1位だったら、だろ? でも、ウチの担任ならそんな事生徒にしゃべっ
たりしないだろ」
『先生に知られる事自体が嫌なのよ。先生だって人間なんだし、余計な勘繰りしたりする
かも知れないじゃない』
「まあ、そうかも知れないけどさ。けど、あんまりゴシップネタとか好きそうでもないし、
大丈夫じゃね?」
『でも、その程度じゃ別府君のいう事を聞いてあげる理由にはならないわ。むしろ、デー
トさせないように間違った内容とか教えたくなるじゃない』
「ちょっと待ってくれよ。それは契約違反だろ? 約束したからには、キチンと守って貰
わないと」
『それは分かってるわよ。ただ、やればやるだけ自分が不利になるっていうのは何か不条
理だと思わない? むしろ、全教科80点以上なんて取れたら君が私に感謝すべきだと思うけど。私の教えがあって、それだけの成績が出せたって事なんだから』
「じゃあ、逆に全教科80点以上取れたら、俺が一つ、委員長の言う事を何でも聞くとか?」
『そうね。それなら、こっちもやる気出るわ。じゃあ、そういう事で』
「ちょ、ちょっと待ってくれよ。試しに言ってみただけなのに、もう確定事項になっちゃっ
てんの?」
『だって、いくら別府君へのご褒美だからと言っても、そこまで結果出せれば私にも一つ
くらい逆にご褒美あったっていいじゃない。君は成績が上がって私はその代わりに別府君
に何か一つ対価を要求できる。ウィンウィンでしょ?』
「まあ確かに…… 全教科80点以上なんて、俺が達成するには神業でもなくちゃ無理だし
な。分かった。その条件で行こう」
『決まりね。そうと決まれば、今から更にビシバシしごくから、覚悟しなさいよね』
 キンコンカンコーン……
【下校の時間になりました。まだ校内に残っている生徒は……】
「だってよ、委員長」
『ああ、もう。せっかくこれからペース上げようと思ってたのに…… 別府君が余計な無
駄話ばかりしてるから、下校時間になっちゃったじゃない』
「確かに、もともとは集中してなかった俺に原因があるんだけど、でもその無駄話からさ
っきの条件が出て来たんだから、委員長のやる気も上がらなかったんじゃないか?」
『癪に障るけど、確かに正論だわ。ただ、明日からはもう無駄話なんてさせないから。効
率よく、しっかりと勉強させるわよ』
「明日からって……明日から連休だろ? また月曜日からじゃないか?」
『それじゃあ、今日覚えた事も忘れちゃうじゃない。別府君の事だから、どうせ休み中に
勉強なんてしないでしょ?』
「そりゃまあ…… 家で勉強なんてやってれば、毎回英語と数学で補習食らう事も無い訳
で……」
『ほら。それじゃダメなのよ。君、明日の用事は?』
「は? いや、今の所は特にないけど…… 暇なら、山田でも呼び出してどっか駅前とか
ブラブラするかなってくらいで」
『だったら、明日の午後1時から4時まで空けておいて。その時間を勉強に当てるから』
「勉強に当てるって……まさか委員長。うち来て勉強教えるつもりか?」
『そうよ。君が望んだ事なんだから、やる以上は徹底的にやっておかないとね。幸い、私
も特に予定は入れてないし。感謝しなさいよ。普通、君なんかの為に貴重な祝日を潰すな
んて有り得ないんだから』
「いや……まさかここまでやる気出すとは思わなかったな。休みにわざわざうちまで来る
なんて事は、さすがに想定してなかったわ」
『何よ? 私がわざわざ君の家まで行ってあげるというのに、不満があるの?』
「いやいや。そ、そんな事はないけどさ。まあ……それよか、俺んちの場所とか、分かる?」
『バカにしないで。委員長だから、クラス全員の住所と電話番号のリストは預かってるし、
今ならパソコンで住所検索すれば、地図で場所くらい確認出来るわよ』
「分かった。けど、電話番号って家の電話だろ? 俺の携帯番号とメアド教えるからさ。
もし迷ったら連絡してくれ」
『……まあ、一応貰っとくわね。多分、必要ないと思うけど』
「それじゃあ……はい。今、送っといたから。確認して」
『うん。入ってる。それじゃ、明日こそ、真面目に勉強させるからね。覚悟しなさいよ』
「うぐぅ。何か、ご褒美だか罰ゲームだか分かんなくなってるなあ……」


「よし。部屋の掃除終わり。お茶の準備もしたし、部屋もあったかくなったし。準備万端
だな。それにしても、いきなりメールが来るから何かと思ったら、今日寒いから部屋を暖
かくしといてねって……普通、向こうから要求するかなあ。まあ、冷え性だって言ってた
し、寒いのはよっぽど堪えるんだろうけど……」
 ピンポーン……
「あ、来た」
 トタタタタ…… ガチャッ。
「やあ、委員長いらっしゃい」
『全く…… 何で今日に限ってこんなに寒いのよ。お天気も悪いし。こんな中でわざわざ
君の家に勉強教えに来る自分のお人好しさとバカ正直ぶりに呆れる思いがするわ』
「まあ、愚痴は後で聞くから、とりあえず中に入って。委員長のリクエスト通り、ちゃん
と暖房入れておいたから」
『当たり前でしょう? お客様を迎える準備が出来ていなかったら、私が満足するまで部
屋に入らないからね』
「まあ、それはちゃんと自分の目で見てもらうという事で…… どうぞ」
『それじゃあ、お邪魔します』


「どう、委員長? 一応、女の子をご招待出来るよう、ちゃんと掃除したつもりなんだけ
ど」
『まあ、合格点ね。別府君に最低限のデリカシーがあって良かったわ。これで無駄な時間
を使わなくて済むし』
「部屋の暖かさはどう? 寒かったら、もう少し温度上げるけど」
『ううん。大丈夫。それより、コート掛けたいからハンガー貸してくれる?』
「いいよ。そこの壁に掛かってるの、自由に使っていいから」
『ありがとう。それじゃ、借りるわね』
 シュル……
「えっ……?」
『……何? ポカンと人の事見て。何か、おかしい?』
「いや、その……委員長。その格好……」
『わ、私の私服姿が何? そんな驚くような事、ないと……思うんだけど……』
「違う違う。その、おかしいとかって訳じゃなくてその……ニーソ、履いて来てるからさ」
『いきなりそこ見るの? やっぱり君ってどうしようもないスケベなのね』
「ゴ、ゴメン。けど、委員長がニーソ履いて来るなんて、制服の時だって無いじゃん。だ
からその、新鮮な驚きというか何というか…… いや、もちろんいい意味でだよ」
『君の場合はエッチな意味でって事でしょ。全くもう……本当にどうしようもないんだか
ら。言っておくけど、これはその、たまたまレギンスを全部洗い物に出しちゃって残って
なかったから、前に気紛れで買ったのを仕方なく引っ張り出して履いたってだけで、だか
ら本当に仕方なく、なんだからね』
「まあ、俺もまさか委員長が俺の為に履いて来てくれたなんて自惚れてはいないけどさ。
けど、一つ質問していい?」
『何? 変な質問だったら、拒否権を行使させてもらうけど、いいかしら』
「どうぞ。じゃあ聞くけどさ。ニーソを履くのは仕方が無いとしても、スカートもミニス
カなのは何で? ロングとまでは行かなくても、膝丈くらいでも露出少なく出来るし、却っ
てその方が寒くなくていいと思うんだけど」
『――――っ!!!!』
「どうしたの? もしかして、拒否権行使したいとか? それならそれでもいいけど」
『こ、答えるわよ!! 君に変な誤解とかされたくないし。けれど、ちょっと待って。そ
の……心の準備が、いるから』
「いいよ。俺は大人しく待ってるから」
『ううううう…… こ……これは、その……ほ……ほんの、ちょっとだけ……だけど、そ
の……き……君への……サービス……でも、あるから……』
「サービス? 俺への……って事は、本当に、俺の為に履いて来てくれた、とか?」
『ち、違うわよ!! さっき言った、替えが無かったってのは本当だもの!! ただ、そ
の……昨日の話で……私でもいいって言ってくれたから……だったら、少しサービスして、
ミニスカートにしたら、勉強も、やる気出してくれるかなって』
「いやいやいや。私でもとかとんでもない。超グッドだって。さっき、委員長がコート脱
いだ瞬間の驚きと感動はちょっと言葉では言い表せないぜ」
『こ、この程度で興奮するとか、どれだけ君は変態なのよ!! いい? これは総じて言
えば私の為なんだから。ここまで来たら意地でも全教科80点以上取らせて、私の言う事を
一つ聞いて貰うんだからね。もし真面目にやらなかったりしたら、もう二度と履いて来て
あげないんだから』
「さすがに80点以上はちょっと…… でもまあ、俄然やる気が出て来た。つまり、期末ま
では毎週、委員長のミニスカニーソ姿を拝みつつ勉強出来ると思えばさ」
『ああ、もうっ!! 君ってばどれだけ変態なのよ!! もういいわよ。やる気が出たの
は十分分かったから、さっさと勉強始めるわよ』
「ちょっと待って。その前にお茶淹れて来るからさ。コーヒーと紅茶、どっちがいい?」
『どっちも好きだから、君に任せるわよ。体が暖まるから遠慮はしないけど、でも準備は
早くしてね。時間がもったいないんだから』
「大丈夫。俺は延長もオーケーだから」
『私は嫌なの。ほら、もう。さっさと行って!!』
「了解です。では、少々お待ちを」


『(良かった…… ずっとドキドキしてたけど……別府君が喜んでくれて……思い切って
履いて来た甲斐、あったな……)』
最終更新:2013年04月18日 15:15