62 名前:1/2[] 投稿日:2013/04/06(土) 22:37:58.71 ID:tQSVF62y0 [6/9]
お題作成機より:お嬢、修学旅行、夢
[はい、みんな聞いて下さい。今から班決めをしますので、男子は廊下側から。女子は窓
側からクジの箱を回していきます]
『班決め? 班って……何を決めますの?』
「は? リナ。聞いてなかったのかよ。修学旅行の班だって。つか、お前中学卒業の年ま
で海外だったから修学旅行自体知らないのか」
『バ……バカにしないでいただけませんこと。わたくしだって修学旅行くらい知っており
ますわ』
「ありゃ? そうだったか。そりゃ失礼」
『むしろ、夢でしたもの。同世代のクラスメートと泊りがけで旅行出来るなんて。向こう
ではお友達と旅行する事はあっても、学校行事でクラス全員との旅行なんてありませんで
したから。列車やバスの中でお友達とゲームしたり、自由行動で地図を見ながら街を散策
したり、一緒にお風呂に入ったり、枕投げをして騒いだり、夜遅くまで普段しないような
お話をして盛り上がったり。お母様から聞いて、羨ましく思っておりましたわ。思いもか
けず、お父様の仕事の都合で日本に戻ると聞いた時、真っ先に楽しみにしたのがこれでしたもの』
「なるほど。知らないだけに憧れの方が膨れ上がったって事か」
『ええ。楽しみにしてましたもの。ただ一つ、その中にタカシがいることだけが不満ですわね』
「ちぇっ。日本文化に慣れてないお前に何かと面倒見てやったのに、その言い草はないと
思うけどな」
『貴方が教えてくださったのって、購買でのパンをいかにゲットするか、とか先生に見つ
からずに寄り道出来るお店とかそんなのばかりではありませんの。ロクに役に立たない知
識ばかりでしたわ』
「結構楽しんでたくせに。修学旅行にもさ。先生に見つからずに旅館から脱出して繁華街
で遊びまくるって技があるんだけど、どうだ? 教えて欲しいか?」
『わ、わたくしはそんな人の目を盗んで遊びに行くような真似は致したくありませんわ。
むしろタカシは要注意だと、先生たちに伝えておかないと』
「まーたそういう連れない事言って。今、友子たちと作戦練ってんだ。そういうの好きなくせに」
『あ……貴方たちが引きずり込んでいるだけで、わたくしはいい迷惑ですわよ。夜中に連
れ立って繁華街を出歩くなんて……いけませんわ絶対』
63 名前:2/2[sage] 投稿日:2013/04/06(土) 22:39:11.45 ID:tQSVF62y0 [7/9]
【はい、神野さんの番。クジ、引いて】
『ひゃっ!? あ……そ、そうでしたわね。ちょっとお待ちなさい。今引きますわ』
ガサガサ……
『えいっ!! えーと……6班ですわね』
【神野さん、6班……と……】
「何だよ。リナも6班か。じゃあまた俺と同じだな」
『へっ…… タカシも……ろっ……6班ですの? 最悪ですわ』
「まあそう言うなって。まあ、自由行動は楽しみにしてな。リナが修学旅行を満喫出来る
ような、スペシャルルートをみんなで考え出してやるからよ」
『タカシと同じだなんて、どんな素敵な道だって色褪せてしまいますわよ。ああ、もうせっ
かく楽しみにしていた修学旅行だってのに、これじゃあ台無しですわ』
[別府君、神野さん。さっきから二人しゃべり過ぎです。はしゃぎたい気持ちは分かりま
すけど、もう少し静かにして下さい]
『もう。貴方のせいで委員長に怒られたじゃありませんの。わたくしまで問題児扱いされ
たりしたら、堪りませんわ』
「はいはい。何にせよ、宜しくな。リナ」
『(タカシと一緒の班だなんて…… 信じられませんわ。名所旧跡を巡るのも一緒ですし、
同じ班なんですから、当然写真とかも一緒に写りますわよね。お食事も同じテーブルとか
で……ああ。日本はお座敷でしたわね。それで、食べ方とかいろいろ教えてくださったり
……もちろん枕投げも一緒ですわよね。ああ……タカシと一緒にお布団を敷いた部屋では
しゃぎ回って……もしかして、事故で同じお布団に包まったりなんかもして…… 夜の街
も、タカシに手を引かれて案内されて…… お風呂は……ま、まさか男女同じ風呂なんて
ことはありませんわよね。でも、ホテルのお風呂は温泉と聞いてますし、もしかしたら混
浴も…… って、わたくしってば何を考えておりますの。いいい、いけませんわ。ああ、
でももしあったりしたら……ゴクリ……)』
〔言っとくけど、修学旅行に混浴とかないからねー。リナ〕
『な――――っ!!!!!!!!(/////////////////)』
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 22:40:37.59 ID:tQSVF62y0 [8/9]
終わり
夢つーか妄想だなこりゃ
最終更新:2013年09月02日 18:20