16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 19:57:04.34 ID:gYlucO2k0 [5/32]
  • ツンデレと半分こ

男「あー、腹減ったなー。しかし金がない、困った」
女「あ……タカシだ。何してんの?」
男「おう、誰かと思えば椿竹林(ちんちくりん)じゃないか。久しぶりだな!」
女「ボクはそんな名前じゃない!いい加減覚えろ!」
男「うん、知ってる。からかっただけだ梓」
女「本当にこいつは、ああ言えばこういうんだから……!」
男「すまん。お詫びに何か奢らしてくれ」
女「もう買い物終わったし。残念でした!」
男「そうか、じゃあ何か奢ってくれ」
女「なんでそうなるんだよ!?」
男「実は財布の中を見てみたら、中身だけ巧妙に摺られるという事案が発生したんだ……」
女「素直に金欠だって言いなよ……見栄張るのはみっともないと思わないの?」
男「武士は食わねど高楊枝というし。けど俺は武士じゃないな、つまりこれはみっともないってことか、うん」
女「全く……バカも休み休み言ってよね。ほら、手ぇ出して」
男「ん?」
女「肉まん、二つ買ったから一個あげる」
男「え?いいの?」
女「ここで知らんぷりして帰ったら、ボクが意地汚いみたいじゃん!」
男「ん、そうか。そういうことならありがたくいただこう」
女「その代わりタカシは肉まん分だけボクの奴隷だかんな!分かった?」
男「いつの間にそんな主従関係が……仕方ない、不肖このタカシ、肉奴隷として頑張ります」
女「『肉』はいらないからね!?」
最終更新:2013年11月17日 16:20