7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/11/16(土) 20:24:47.22 ID:Ju/dK23e0 [3/16]
纏「これ、タカシや!」

男「おん? なんすか姉ちゃん」

纏「脱いだものはきちんと畳めと言うておろうが、たわけめ!」

男「あー、そりゃすまん」

纏「全く……いつまで経っても不出来な弟じゃな、主は!」

男「……あのさぁ、姉ちゃん」

纏「なんじゃ!!」

男「いつ実家に帰んの?」

纏「儂の気が済むまでじゃ!!」

男←大学一人暮らし満喫中に姉の襲撃を受ける
纏←弟が恋しくなってなんやかや理由をつけ来訪

みたいな

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/11/16(土) 20:30:21.70 ID:Ju/dK23e0 [4/16]
姉纏さんそのに


纏「これ、起きやれタカシ!」

男「んぁ……あぁ、姉ちゃん。まだいたの?」

纏「おるに決まってるわ! お主が寝とる間に帰る訳なかろうが!」

男「あっそう……」ポリポリ

纏「なんじゃその態度は? お主、朝飯はいらんと見えるが良いのかえ?」

男「あ、嘘嘘。ホント姉ちゃんがいてくれて超助かるわー」

纏「ふんっ、白々しい奴よの……まぁよい、さっさと食べて片付けやれや!」

男(……普通こういうのって恋人の役目なんだよなー)

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/11/16(土) 20:36:06.98 ID:Ju/dK23e0 [6/16]
姉纏さんそのさん


男「しっかし……俺の安いバイト代と仕送りだけでよくこんな朝飯作れんなぁ」ムシャムシャ

纏「そりゃのう。実家から米や調味料は送ってもらっとるし」

男「……ちょっと待て。てことは姉ちゃんがこっちにいるの、父さんたちも知ってんのか?」

纏「当たり前じゃろう! しばらくお主の様子を見てこいと言質は取ってあるぞ」

男「マジかよ……いつになったら俺の平穏な一人暮らしは帰ってくるんだ」

纏「馬鹿を言うでない。このように栄養の整った朝飯を食べれるだけで感謝じゃろうが!」

男「……まぁ、その点は確かに反論できん」モグモグ

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/11/16(土) 20:43:55.08 ID:Ju/dK23e0 [8/16]
姉纏さんそのよん


男「ごちそうさまでした」

纏「うむ。ちゃんと米粒一つ残さず食べたようじゃな」

男「一粒でも残すと姉ちゃん小煩いじゃんよ……あ、食器は俺洗うから座ってていいよ」

纏「そうかえ? じゃあお主に任そうかの」

男「しっかし、こうして見るとホント押し掛け女房だよなー、姉ちゃんって」カチャカチャ

纏「む……そう見えるかえ?」

男「というより、そうとしか見えん。このまま通い妻でも始めるのかっていう」ジャー

纏「うむ……つまり主と儂は夫婦、ということか。なるほどのぅ……」ニヤリ

男「おい、その満更でもなさそうな顔止めろ、おい」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/11/16(土) 20:51:30.32 ID:Ju/dK23e0 [9/16]
姉纏さんそのご


男「けどさぁ、このまま姉ちゃんに居着かれたら、俺彼女もできねーんだけど」

纏「お主、知っておるか? 零がまいなすになっても可能性が下がったとは言わんのじゃぞ?」

男「うるせー、俺だって彼女の一人や二人や三人くらい……」

纏「その言葉が本当なら、主のぱそこんの下卑た画像類は消してよいのじゃな?」

男「うぉい!! いつの間に俺のPC見たんだよ!?」

纏「主のおらぬ間に調べものをしとうてのぅ……しかし、人に見せるものではないとはいえ、あんなばればれのふぉるだ名はどうかと思うが?」

男「うぉぉぉぉい!! まさか俺の『女教師ヌレッヌレ』フォルダを見たのか!?」

纏「『なーす蹂躙凌辱』ふぉるだも見たかもしれぬのぅ、ほほほ」

男「チクショウ! なんだよこの姉!!」

纏「そんな画像ばかり収集しておるから彼女もできんのじゃ、猛省せい!」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/11/16(土) 20:59:00.36 ID:Ju/dK23e0 [10/16]
姉纏さんそのろく


男「はぁ……姉ちゃんのせいで寝起きなのにすげぇ疲れた」

纏「儂のせいではなかろうが。自業自得じゃ」

男「男にエロ画像収集を止めろというのは死ねというのに等しいんですよ、纏姉さん?」

纏「どーでもよいわ! それより主、そろそろ大学に出らんで良いのかえ?」

男「えっ……ヤベッ、もうこんな時間かよ!!」

纏「やはりのぅ。こうなるじゃろうと思って、参考書と着替えは用意しておいたぞえ」

男「おぉ、サンキュー姉ちゃん! マジ助かる!」

纏「お礼は主のぱそこんの下卑た画像を消す権利で良いからな?」

男「そ、それだけは勘弁を!! お代官様あぁぁぁぁぁぁ!!」

纏「小芝居はよいで、はよう大学に向かわぬかたわけめ」

男「それもそうだな、じゃあ俺行くわ。留守番頼んだ」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/11/16(土) 21:04:51.99 ID:Ju/dK23e0 [11/16]
姉纏さんそのしち


ドタドタ、バタンッ

纏「……」

纏「行ったか」

纏「全く……我が弟ながら、慌ただしい奴よの」

纏「……」スタスタ、ドサッ

纏「んーふふふ……タカシが帰宅するまで、この部屋には儂一人きり」

纏「タカシの布団……タカシのシャツ……全部タカシの匂いがするのぅ」クンクン

纏「……奴もいつかは一人立ちして、嫁をもらう時は来るのじゃろうが」

纏「それまではせいぜいタカシを独占させてもらおうかの」スーハースーハー

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/11/16(土) 21:18:23.21 ID:Ju/dK23e0 [13/16]
姉纏さんそのはち


男「ただいまー」ガチャ

纏「……」スゥスゥ

男「ん……おーい、姉ちゃん。寝てんのか?」

纏「んぇ……おぉ、タカシ……お帰り」

男「……姉ちゃん、なんで俺のシャツ抱いて俺の布団で寝てんの?」

纏「ふぁっ!? こ、これはなんでもないっ、洗濯物を畳んでる最中に眠気に襲われただけじゃ!!」

男「ふーん……まぁいいけど。姉ちゃんでもそんなうっかりするんだな」

纏(儂としたことが、迂闊じゃったわい……)ドキドキ
最終更新:2013年11月17日 16:55