212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/30(月) 20:46:36.10 ID:MrJ5o5MbO [13/14]
  • 嫁ツンデレと買い物(尊さんVer.)

尊「何をしている、タカシ。遅いぞ」
男「待ってくれよ……こっちは荷物持ちだから重いんだぞ」
尊「甘えるな。次は角のスーパーでティッシュペーパーの安売りだ」
男「まだ買うのかよ。そろそろ俺限界……」
尊「黙れ愚夫。いっつも無駄に鼻かんでティッシュを浪費してるのは誰だ?」
男「それは仕方ないだろ……俺は鼻弱いんだから」
尊「ならば文句を言わずについてこい。自分で使うものだろうが」
男「はいはい。でも尊だって、濡れやすいからティッシュの消費量が半端ないじゃんよ」
女「……何を言ってるんだ?」
男「ピンと来なかったか? 濡れやすいと言ったらアレの時に決まってるじゃないか」
女「なっ、何を言ってるんだ!? ここは公共の場だぞ、言っていいことと悪いことがあるだろうが!」
男「すまん。でも実際うちでティッシュの消費量が一番増えるのはあの時だし……」
尊「あーもう黙れ!」ボスッ
男「ふがっ」
尊「やっぱりお前なんかと出かけるんじゃなかった!」
男「……荷物越しでも、尊のボディブローは効くなぁ」ズキズキ


214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/30(月) 20:57:52.20 ID:MrJ5o5MbO [14/14]
  • 嫁ツンデレと買い物(かなみさんVer.)

男「久しぶりに晴れたな」
女「本当ね。絶好の買い物日和って感じ?」
男「出かける時に限って晴れになるなんて、さすが晴れ男の俺だな」
女「なーに言ってんだか。予報で晴れだったから買い物しようってことにしたんでしょ」
男「浪漫がないなぁ。そこは素直にありがとうタカシでいいじゃん」
女「誰があんたになんか感謝するもんですか。それより、戸締まりはちゃんとしてきた?」
男「おう、バッチリだぜ」
女「そう。それじゃあ行きましょうか」

        • ギュッ

男「ん?」
女「いちいちこっち見るな。たまの外出なんだから、手くらい繋いでいいでしょ?」
男「いつもはご近所さんの目とか気にするのに……」
女「……嫌なら離すからいいわよ」
男「いや、ぜひそのままで」
女「だったら、ぶつくさ言わない。早くする!」
男「はいはい」


240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/31(火) 01:01:57.55 ID:ier0P+mmO [2/28]
  • 嫁ツンデレと買い物(ちなみさんVer.)

男「おーい、玉ねぎあったぞー」
女「……オッケー……あとは肉を買えば……材料は揃う……」
男「よし。じゃあこれで買い物は終了だな」
女「……あっ」
男「どうした? なんか買い忘れか?」
女「……タカシ……あれ……」クイクイ
男「ん?」

子供「ふえぇぇ~ん……」

男「子供か。どうかしたのかな」
女「……親とはぐれたのかも……ちょっと行ってくる……」トトトッ
男「おい、ちなみ?」

~数分後~

女「……」テクテク
男「どうだった」
女「……店員に……身元を預かってもらった……」
男「そっか。なら大丈夫だな」
女「……せっかく……名探偵ちなみんが……活躍出来るかと思ったのに……」
男「迷子の親探しくらいで大袈裟な……でも、よく行動したな。偉いぞ」
女「……別に……泣いてる子供が……かわいそうだっただけ……」
男「俺、今までちなみは子供嫌いなんだと思ってた。新しい一面見つけちゃったなー」
女「……タカシは鈍感だから……私の素顔を知らないだけ……」
男「そっか。ならこれからも、どんどん俺に素顔をさらけ出してくれたまえ」
女「……気が向いたらね……」プィッ
男「ふふっ…」ニヤニヤ

243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/31(火) 01:14:42.91 ID:ier0P+mmO [3/28]
  • 嫁ツンデレと買い物(纏さんVer.)

男「纏、準備出来たか?」
纏「うむ、良いぞえ」
男「……おぉ」
纏「なんじゃ。阿呆のような声を出しよって」
男「いや……着物じゃない纏の格好って、なかなかお目にかかれないから」
纏「何を言うておる。学生の時分は毎日制服じゃったろうが」
男「そうだけど。私服の普段着はあの頃もあんまり着たことなかったじゃん」
纏「まぁの。儂は九割がた和装じゃったからな」
男「ブラウスにスカートってシンプルなのが、清潔感に溢れていい感じだな」
纏「確かに、たまの洋服は身軽でええの。この格好じゃと、主の三歩後ろを歩かんでも良いしな」
男「そんな亭主関白みたいなこと、気にしなくていいのに」
纏「それが、昔からそう教え込まれてきたせいか、和服じゃと条件反射的に主を立ててしまうのよ」
男「そういえば、物言いは乱暴だったけど、纏が俺より先に歩いてくことってほとんどなかったな」
纏「じゃがこの格好なら、主と並んで歩ける」
男「そうだな」
纏「……のぅ、タカシよ。せっかくじゃから、店まで腕を組んで歩いてよいか?」
男「店までと言わず、今日一日したいようにすればいいよ」
纏「うむ……」キュッ
男「……なんか、緊張するなぁ」
纏「そうじゃの……何やら、付き合いたての頃に戻った気分じゃ」


245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/31(火) 01:30:17.63 ID:ier0P+mmO [4/28]
  • 嫁ツンデレと買い物(ボクっ娘Ver.)

男「……」
女「……」
男「……帰るぞ」
女「……もうちょっと」
男「駄目だ、帰るぞ!」
女「もうちょっとだけ!」
男「あーもう、だから週末のデパートなんか来たくなかったんだよ」
女「タカシぃ……この子、すっごいもふもふだよ? うちで飼わない?」
男「飼わない。むしろ飼えない」
女「うぅ……じゃあ、こっちの黒い子は?」
男「どの子も駄目! うちはアパートだから飼えないだろが」
女「タカシのけちんぼ。少しはボクのわがまま聞いてくれてもいいじゃんか!」
男「お前こそ少しは大人になってわきまえろ。ほら、買い物終わったんだから帰るぞ」グィッ
女「あぁ……バイバイ、みーちゃんにうーちゃん……」
男「名前までつけてたのかよ……ハァ」チラッ

【世界のうさぎ展~ワールド・ラビット~】
※おさわり自由!
※店内にてペットうさぎの販売も致しております。

男「お前ってこういう催し物好きだよなぁ……」
女「デパートの催しは昔から好きだよ?」
男「けどな、買い物に割く時間よりうさぎと戯れてる時間が長いのは、大人としてどうかと思う」
女「童心を忘れないボクって偉いでしょ!」エッヘン
男「むしろもっと大人になれ」


247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/31(火) 01:49:19.19 ID:ier0P+mmO [5/28]
  • 嫁ツンデレと買い物(かつみさんVer.)

女「……」
男「かつみー、生鮮食品売り場あったぞー」
女「あ、おう。今行く」
男「何見てたんだ? かつみ」
女「別になんも見てねーよ」
男「本当かよ。なんかボーッとしてたみたいだったけど」
女「なんもねーって。それより、早く買い物済ませて帰るぞ」
男「……」チラッ

【←1F:生鮮食品 ベビー用品:2F→】

男「へー、二階は育児用品も扱ってるのか……」
女「……それがどうかしたか?」
男「いや。さっきまでかつみがそこの階数案内ばっか見てた気がしたから」
女「何階に何があるか確認してただけだ」
男「……もしかしてかつみ、子供ほしくなっちゃったか?」
女「はぁ!? 何言ってやがんだ、とち狂ったのか!?」
男「だって、さっきから家族連れとすれ違う度に横目でチラチラ見てたし」
女「うっ……」
男「そんでそこの階数案内はベビー用品売り場だし。邪推だったら謝るけど」
女「……なんでてめぇは、そういうとこばっか勘がいいんだ?」
男「かつみのことは毎日見てるからかな」
女「……ふん。キザな奴」
男「それなら帰りにちょっとだけ、育児用品の売り場見ていこっか?」
女「……おう///」

250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/31(火) 02:09:11.58 ID:ier0P+mmO [6/28]
  • 嫁ツンデレと買い物(いいんちょVer.)

女「別府くん、こっちの買い物は終わりましたよ」
男「おう、今行く」
女「……何してるんです?」
男「食玩を見てるだけだ。気にしないでくれ」
女「部屋に変な人形ばかり置いてるのは知ってましたけど、子供っぽい趣味は変わらないんですね」
男「人形じゃないよ、フィギュアだフィギュア。こういう細々した造形物が昔から好きなんだよね」
女「早めに切り上げて下さいよ。あんまり時間は取れないんですから」
男「でもさ、最近の食玩ってすげぇんだぜ。こっちのリアル系のはめっちゃ緻密に作ってあるし」
女「へぇ……」
男「これなんか、二十個あるパーツを揃えて自分で組み立てるんだぜ?」
女「購買意欲を上手く煽って販売してますね。別府くん、鴨にされてるの分かってます?」
男「そういうのは、実物見てから言ってもらわないと。ほら、これなんかもすげーぞ」
女「どれどれ……?」

~そして~

女「……」ガチャガチャ
男「ははは。まさかいいんちょが食玩にガンハマりするとはなぁ」ガチャガチャ
女「私としたことが、つい無駄遣いをしてしまいました。一生の不覚です」
男「いいじゃん。余裕がある時くらいは」
女「よくありません。これからお金も入り用だっていうのに……」
男「まぁいいじゃないの。けど、さすがにここまでハマるとは思わなかったなぁ」
女「……妻として、別府くんと一つくらい共通の話題を持っておきたかったんですよ」
男「はぁ、そんな意図があったとは。健気で可愛いじゃないすか」
女「それにしても、買いすぎたとは思いますけど」ガチャガチャ
男「確かにな」ガチャガチャ

251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/31(火) 02:21:34.25 ID:ier0P+mmO [7/28]
  • 嫁ツンデレと買い物(いずみさんVer.)

女「こら、タカシ。はよ起き」ペチペチ
男「ん……いずみ?」
女「今日は一緒に買い物行くて言うたやろ?」
男「あー、そうだっけ……」
女「全く。昨日深酒して帰って来るから、起きられんようになるんや」
男「うぁー、ダリぃ……悪い、いずみ。買い物昼からでいいか?」
女「あかん! はよ起きって!」
男「うわっ。布団はぐなよ」
女「今日は十時から、お一人様一パック限定の卵の安売りがあるんやで? はよせんと売り切れてしまうって」
男「旦那の体調より安売りか……さすが関西商人、あきんどの血だな……」
女「そんなん当たり前や。それに……」
男「ん?」
女「うちがあんたと一緒に出かけるの、どれだけ楽しみにしてたか分かってるの?」
男「……いずみ」
女「分かったら、さっさと起きる! 恥ずかしいこと言わせんな!」ベチンッ
男「いてっ……勝手に言って勝手に照れてるクセに」


254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/31(火) 02:45:33.71 ID:ier0P+mmO [8/28]
  • 嫁ツンデレと買い物(お嬢Ver.)

男「えーと、あと買い忘れたものはと……」
女「もう何もないんじゃありませんの? 一通り目は通したと思いますけれど」
男「そっか」
女「お金はお願いしますわね。私はエコバックの用意をしておきますから」
男「しかし、リナもだいぶ庶民の生活に慣れてきたな」
女「当たり前ですわ。庶民代表のようなタカシと、毎日顔を付き合わせているんですもの」
男「確かにな……あっ」
女「どうなさったの?」
男「しまった。歯みがき粉も切れてなかったっけ?」
女「そういえば、そうでしたわね」
男「どこ置いてたっけ……探してこなきゃ」
女「お待ちなさい、タカシ」
男「なんだよ」
女「歯みがき粉なら、ここで買うより駅前のスーパーで買った方が安上がりですわ」
男「そうなのか?」
女「えぇ。私の頭脳には、近隣の商店の値段の相場が日替わり更新でインプットされていますのよ」
男「そこまで行くと庶民を越えて超人の域だな……」
女「なんでちょっと引いてますの!?」
男「いや、普通はそこまでしないからさ」
女「酷いですわ。せっかくタカシにならって庶民感覚を学んだというのに」
男「だから庶民は普通そこまでしねーっつうの」
最終更新:2011年06月09日 21:42