269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/31(火) 07:42:38.85 ID:ier0P+mmO [11/28]
男「あ゙ー……」ボキボキ
女「うわ、すごい音ね」
男「なんか最近肩が凝りがちだわ」
女「どれ……うわ、カッチカチよあんた」
男「そうかもな。風呂入ってリフレッシュするか」
女「上がったら肩揉んであげるから、ありがたく思いなさいよ」
男「お、どういう風の吹き回しだ? いつもなら肩凝りくらいでとか叱るのに」
女「うるさいわねぇ。私だってそれなりに気を使うんだから」
男「じゃあお返しに、夜のマッサージはいつもより濃密にしてあげますか?」
女「いらないわよ、馬鹿。疲れてるんだったらエロいこと考えずに早く寝なさい」
男「はーい。かなみのマッサージ楽しみだな~っと」
女「私なんかのマッサージが楽しみだなんて、どれだけ貧相な人生観してるのかしら」
男「お前がそうやって気を使ってくれるだけで、俺は嬉しいんだよ」
女「……恥ずかしいこと言うな、馬鹿タカシ」ゲシッ
男「いてっ……蹴るなよ」
271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/31(火) 07:59:55.71 ID:ier0P+mmO [12/28]
男「うあー、疲れた……」
女「……お帰り……タカシ……」
男「ただいまちなみ。帰ってそうそう何だけど、ちょっと頼まれ事してくれるか?」
女「……なぁに……?」
男「うん。なんか最近凝りが取れないから、背中に乗って欲しいんだ」
女「……背中に……?」
男「うん。ちょっとやそっとマッサージしたくらいじゃほぐれなくてさ」
女「……いいけど……重くない……?」
男「お前体重軽いから大丈夫だって。じゃあさっそく頼む」ゴロン
女「……スーツくらい脱げ……アホ……」ギュム
男「おうふ……」
女「……どう……気持ちいい……?」ギュムギュム
男「おぉう……ちなみの重さが心地いいぜ……はふぅ」
女「……」ギュッギュッ、グリグリ
男「あーそこいい。そこ効くっ……くぁっ」
女「……そう……ここが気持ちいいんだ……」コリコリ
男「うー、そこ重点的に責められると弱いぜ……」
女「……そう……」グリィッ
男「おあっ! そこ気持ちいい……もっとやってくれ!」
女「……もっと欲しければ……おねだりなさい……」グリグリ
男「……ん?」
女「……ふふ……ふふふふふ……」グリグリ
男(おぉう、これはまさかのドSの顔。どうやら妻の新しい性癖を開発してしまったようだ)
女「……♪」グリグリ
男(まぁ、気持ちいいし満更でもないからいいか……)
311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/31(火) 19:21:14.03 ID:ier0P+mmO [20/28]
尊「……ふぅ」コキコキ
男「お疲れ。コーヒー淹れたから飲めよ」
尊「ほぅ、貴様にしては気がきくじゃないか」
男「家計簿とにらめっこしてる妻を見れば、コーヒーの一つも淹れたくなりますよ」
尊「貴様の安月給では、気の休まる暇もないわ」
男「はいはい、努力しますって。ほら、コーヒー」
尊「ん……」
男「なんなら、疲れ取りついでに肩でも揉んでやろうか」
尊「いらん。肩はそこまで凝っていない」
男「そこまでってことは、少しは凝ってるんだろ? 遠慮すんなって」グィ
尊「いいと言ってるだろうが……んっ!」
男「ほら、やっぱり凝ってるじゃないか。無理しすぎだぞ」ゴリゴリ
尊「無理なぞしていない……んぁっ、くっ!」
男「ふははは、もっと喘げもっと喘げ」グリグリ
尊「ふぁっ!……この馬鹿旦那、後で覚悟しとけよ……!」
男「なんで肩揉んであげたのにキレられなきゃいかんの」
尊「私は嫌がってるだろうが!」
男「上の口は嫌がってても下の口は正直だぜ。なんてな」カプリッ
尊「ひぁっ!! み、耳を噛むな!! それはもう肩揉みですらないだろ!!」
男「嫌がる尊の顔そそるなぁ」モミモミハミハミ
尊「肩を揉むか耳を噛むかどっちかにしろっ!!」
男「興奮の度合いが高まれば凝りもほぐれるよ、多分」
尊「勝手な自分理論をほざくなっ……う~!!」
男(嫌なら振りほどきゃいいのに。可愛いなぁ)
314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/31(火) 19:38:40.08 ID:ier0P+mmO [21/28]
女「別府くん、起きてください。こんなところで寝ていたら風邪ひきますよ」
男「んぁ……あ、いいんちょ」
女「帰ってそうそう着替えもせず、ソファでおねむですか。いいご身分ですね」
男「そう言うなよ……俺だって残業続きでへとへとなんだから」
女「だからって、スーツのまま寝たら疲れなんて取れないでしょう」
男「着替える気力もねーのよ……はぁ」グッタリ
女「全く。仕方ないですね、ちょっとそこに俯せになって下さい」
男「ん……こうか?」
女「はい。どうやら別府くんは疲れきってるようですから、特別に私がマッサージしてあげます」
男「えー? いいんちょにマッサージなんて出来んの?」
女「簡単なので良ければ出来ますよ」
男「そっか。じゃあ頼む」
女「それに……私だって少しは、別府くんとスキンシップしたいですし」
男「……悪いな。ここんとこ構ってやれなくて」
女「本当ですよ。私がどんな気持ちでこんな時間まで待っていたか、分かりますか?」
男「それじゃ、今度の休みに久しぶりにデートしようか?」
女「……約束ですからね?」ギュッ
男「それは肩揉みではなく抱擁と言うのでは」
女「疲れが取れるという意味では、同じですよ」
男「……そうかもなぁ」
316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/31(火) 20:00:28.40 ID:ier0P+mmO [23/28]
男「ごっつぉさん」
女「おそまつさん」
男「今日なんか面白いテレビあったっけ?」
女「んー、思いあたらんなぁ」
男「んなら今日は疲れたし、二人でイチャイチャしながら就寝ってことで」
女「イチャイチャだけ余計やけどな。ま、ええわ」
男「そんな素直じゃないいずみは俺が襲っちゃうぞー」
女「きゃー、食べられるー」
女「……ん?」サワサワ
男「な、なんだよいずみ。そんな触り方したらくすぐったいだろ」
女「タカシ、背中固っ。これヤバいんと違う?」
男「あぁ……そういや最近肩凝り過ぎて、たまに頭痛がするな」
女「そんなんなるまで放っておいたら死ぬわ! よっしゃ、今日はうちが人肌脱いだる!」
男「何するつもりだよ? 変なことしたら大声出すからな?」
女「ぐへへへ、よいではないかよいではないか……ってアホ」ベチン
男「まぁ今のは冗談だが、マジで何するんだよ?」
女「大したことやないし。我が家伝統のリンパマッサージしてあげよかなって思っただけや」
男「へぇ……ちょっと興味あるな。気持ちいいのか?」
女「あくまで家庭の医学程度やけどな。まぁ、それなりに気持ちいいと思うよ」
男「悪いな、じゃあちょっとそれ頼むわ」
女「感謝せんでもええで。うちは大黒柱に倒れられたら困るからやってるだけやしな」クニクニ
男「素直になれないいずみちゃん可愛いです」
女「なんか言うたか?」グリッ
男「いでぇっ!!」
319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/31(火) 20:35:46.51 ID:ier0P+mmO [25/28]
男「はぁ……」
纏「なんじゃ、タカシ。疲れておるのか?」
男「んー、ちょっとな」
纏「最近、あまり気張り過ぎではないのかえ? 仕事も欲張りすぎれば体に障るぞ」
男「そうは言っても、少しでも纏との生活を楽にしたいと思うと、気が急いてな……」
纏「儂を言い訳に使うでない。主の仕事は主の領分じゃ、儂の出る幕ではないわ」
男「それはちょっと冷たいんじゃないの? 家庭のことを思って頑張ってるのにさ」
纏「そこが間違っとるというんじゃ」ムギュ
男「うが……重いです、纏さん」
纏「がつがつがつがつ仕事ばかり。それで主の人生は楽しいのかえ?」
男「俺の人生なんかいいんだよ。それより今は、早く二人での生活を軌道に乗せないと……」
纏「またそのようなことを……。よいかタカシ、よく聞け。儂らは確かに夫婦じゃが、だからといって主に高望みはせぬ」
纏「過ぎたる地位も名誉もいらぬ。主と儂とが健康で、毎日がよりよく過ごせればそれでよいではないか」
男「でも、そのよりよい生活のためには金が要る訳で……」
纏「じゃからといって、金のために体を壊しては本末転倒じゃ、違うかえ?」
男「……その通りです」
纏「分かったなら、肩の力を抜け。儂らは夫婦であると同時に、自立した大人でもあるんじゃからな」
男「……はい」
纏「よろしい。ならば、主の固い頭をほぐすために、肩でも揉んでやろうかいの」
男「いいのか? お前、そういうの苦手そうだけど」
纏「平気じゃ。……儂はの、主に過労で倒れられる方が、よほど辛いんじゃ」
男「……悪い。なんか知らんうちに心配かけてたみたいだな」
纏「心配なぞしておらぬわい。主があまりに人間的に未熟ゆえ、ほっておけなくなっただけじゃ」
男「それを翻訳すると心配してたっていうんじゃないの?」
纏「違うわい。断じて違うわい」モミモミ
男「はは……(ありがとうな、纏)」
327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/31(火) 21:29:56.95 ID:ier0P+mmO [27/28]
女「タカシ、お風呂沸きましたわよ」
男「おう、分かった。すぐ入るわ」
女「最近、シャワーしか使っていなかったでしょう。たまには長湯しなさいな」
男「暑いとどうも億劫になってね。汗流すだけでいっかってなっちゃうんだよな」
女「不潔ですわね。それに、そんなことでは疲れもろくに取れないのではなくて?」
男「確かに。血行不良で肩とかバッキバキだもんな」
女「タカシも、肩が凝りやすいんですのね」
男「そりゃ、毎日バリバリ働いてますから。リナも肩凝りなりやすいのか?」
女「え、えぇ。私の場合は、その……む、胸が重くて、肩に響くんですの」
男「あぁ……そうだよなぁ。そんだけおっきけりゃ」
女「あまりじろじろ見ないで下さる? いくら夫婦といえど、いい気持ちはしませんわよ」
男「そりゃ悪かった。お詫びに、肩の一つでも揉んでやろうか」
女「必要ありません。タカシはどこを揉むか、分かったものではないですから」
男「でも俺、リナの胸好きだな。柔らかくて感度良好だし、まさに母性の象徴って感じで」
女「やっぱり肩より胸なんじゃありませんの。いやらしい人!」
男「あんま自分のパーツを嫌うもんじゃないぞ。リナのは特に
人から顰蹙買ってもおかしくないくらいのもんなんだから」
女「それはなんの慰めにもなってませんわよ?
それに先ほどから、話が横道に逸れすぎです」
男「そりゃすまん。肩揉むから許してくれ」モギュ
女「うっ……」
男「リナの肩もガチガチだなぁ。これが巨乳の負の遺産ってやつか」
女「礼は言いませんわよ、タカシ」
男「そんなんいいって。俺たち夫婦だろ?」
女「……ふん」
369 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/01(水) 01:16:49.43 ID:swmYhf8FO [2/12]
女「うぅ……」
男「梓、どうした。体調悪そうだぞ」
女「何でもない……ちょっとお腹痛いだけ」
男「何でもなくないじゃないか。悪いものでも食ったか?」
女「ううん。生理がね……なんか今月は重たいの」
男「あ……そうなのか」
女「うん……でもだからって、あんまり甘えてもいられないよね」
男「無理すんな。家事は俺がするから、横になってろよ」
女「じゃあ、そうする。タカシこそ、無理して怪我するなよ?」
男「あぁ」
女「……ふぅ」クタッ
男「しかし、生理に負けるとはお前も女らしいとこあるんだな」
女「こんな形でタカシが私の女を意識するなんて、なんか嫌だ……」
男「どれ、ちょっとぽんぽん見せてみ」ペラッ
女「……何すんだよぅ、エロいことすんなよ?」
男「弱ってる人間にエロいことなんかするか。腹痛や生理痛に効くツボ押してやるだけだよ」
女「……なんでそんなの知ってるの?」
男「俺のお袋が一時期指圧にハマってな。俺と親父も無理やり覚えさせられたんだよ」
女「ふぅん……」
男「えーと、確かへそから指4本分下の部分だったよな……」ギュッ、ギュッ
女「なんかくすぐったいよぉ……」
男「我慢しろ。背中にも生理に効くツボあるから、後で俯せになれよ?」ギュッ、ギュッ
女(ボクのために、あんなに一生懸命な顔して……)
女「……惚れ直しちゃうぞ、タカシ」ボソッ
男「ん? 今なんて?」
女「……何でもない」
371 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/01(水) 01:47:44.20 ID:swmYhf8FO [3/12]
女「おい、タカシ。飯出来たぞ」
男「……」
女「どうした、元気ねーなタカシ」
男「今日はとことん疲れた……もう一歩も動きたくねー」
女「そっか……社会人てなぁ大変だな」
男「かつみ。悪いけどちょっと肩揉んでもらえないかな」
女「仕方ねーな。分かったよ、やりゃいいんだろ?」グィッ
男「……って」
女「うっわ、固ぇ。なんなんだよこれ、石かよ」
男「もっと強くやってくれていいぞ」
女「……これくらいか?」ギュウッ
男「……ん、気持ちいいわ」
女「こんなんなるまでほっとくなよな。アホかてめぇは」ニギュニギュ
男「あぁ。心配かけて、悪かったな」
女「べ、別に心配とかしてねーけどよっ」ギュウウウッ
男「いだだだだっ! 力籠めすぎだ馬鹿!」
女「あ……悪ぃ」パッ
男「照れ隠しで力籠めるの止めろよな……」
女「うるせぇ。せっかく揉んでやってるんだから文句言うな」ギュ、ギュ
最終更新:2011年06月09日 21:54