430 名前:ツンデレと相合い傘[] 投稿日:2011/06/01(水) 21:35:25.83 ID:u4MSjIHcP
『ふぅ・・・雨は憂鬱ね』
『あいつと一緒に帰れたらなー、でもタカシ部活あるとか言ってたし』
『最近あいつと一緒に帰ってないな・・・っていやいや何タカシのことを考えるんだ、私』
『別にあいつなんてどうでも・・・はぁ・・・』
「・・・・・・か・・・・・・なみ・・・・・・な・・・み」
『なんかあいつのこと考えてたら空耳まで聞こえるし・・・』
「・・・なみー・・・・・・かーなーみー・・・」
『空耳、空耳』
「おーい、聞こえてるんだったら振り向けよ!なに?無視しちゃうわけ!?」
『きゃあ!!ってあれ空耳じゃない?』
「空耳ってなんだ?っと傘の下、失礼」
『あんたびしょ濡れじゃない、傘どうしたのよ』
「持ってたらここまで濡れないし走ってこない。あともうちょっと傘をこっちに」
『たしかにそうだけど・・・、これ折りたたみ傘だしそっちにやったら私まで濡れるでしょ』
「いやいやもうちょっと密着してだな・・・」
『ふぇっ!?ちょっとちか、密着しすぎだからこれ!』
「仕方ないだろー、かなみ顔むちゃくちゃ赤いぞ」
『なっ気のせいよ気のせい!だいたいあんた部活あるって言ってなかった?』
「今日は休みになったんだよ、まっ久々にかなみと一緒に帰れるからいいけど」
『ななななに言ってるのよっ!そんなこと言われてもうれしくないから!』
「にやにやしながら言う台詞じゃないぞ。って濡れる!濡れる!」
『ぐぬぬ・・・ほら、もっと寄りなさいよ』
「さすがに折りたたみじゃ無理があるな。でももう着くから走るかな」
『いやちょっと待って!ここまで来たんだから最後まで一緒に』
「かなみが良いんだったらいいけど」
『良いから、うん別にそんな迷惑って訳じゃないし、むしろ歓迎って言うか・・・』
「うん?最後の方なんて言った?」
『っなんでもない!』
最終更新:2011年06月09日 21:56