239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/11(月) 19:34:08.16 ID:ZmSr2QJbO
  • 隣のうちの男の子と手を繋がないと幼稚園に行きたがらなかったちゅんでれ


母「かなみー、そろそろ幼稚園行く準備しなさい」
女「……きょうはやすむ」
母「あら、どうしたの。具合でも悪いの?」
女「……ようちえんいっても、タカシがいないからちゅまんない」
母「言ったでしょ、タカシくんはおたふく風邪でしばらく休むって」
女「……タカシとじゃないとや。タカシとてをちゅないでいくんだもん」
母「あらあら……かなみはタカシくんが大好きなのねぇ」
女「すきじゃないもん! ぜんぜん、すきじゃないもんっ!」
母「だったら、つまんないなんて言わずに幼稚園行きなさいな」
女「……わたし、タカシんちにかんびょうしにいってくる」
母「駄目に決まってるでしょう? 幼稚園に行くのが先よ」
女「やだやだやだ! タカシんちにいくの、ぜったいいくの!」
母「ハァ……それなら、幼稚園が終わってからお見舞いに行きましょうか」
女「……タカシ、わたしがあいにいかなくてなかない?」
母「泣かないわよ。タカシくんは強い子だから」
女「……じゃあ、ようちえんいく。かえるまでタカシんちにいくのがまんする」
母「ん。いい子ね、かなみは」


242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/11(月) 20:01:30.07 ID:ZmSr2QJbO
  • 中学校に上がっても手を繋がないと落ち着かないツンデレ


男「やー悪ぃ悪ぃ。うんこしてたら遅くなっちった」
女「遅ーい! そして遅れた理由が汚い!」
男「いやぁ、今日から中学上がると思うと、緊張して腹下しちまってさぁ」
女「そんな話はどうだっていいの。せっかく遅刻しない
  ように早起きしたのに、これじゃ意味ないじゃない」
男「まぁまぁ、こんなとこで言い争ってると余計に遅刻しますぜ」
女「それもそうね。じゃあ、行きましょうか。はい」
男「ん」

ギュッ

男「しかしあれだな。お前も中学上がったんだから、ぼちぼち
  手ぇ繋いで登校したがるクセ、治した方がいんでないの?」
女「いいでしょ、あんたといる時しかやらないんだから」
男「そりゃあ俺はいいけどさ。そんなんじゃ学年上がっても彼氏出来ないぞ」
女「……おあいにく様、鈍感タカシに心配されるほどガキじゃないわ」
男「おい、俺のどこが鈍感なんだよ」
女「全部よ、ぜ・ん・ぶ!!」ギュウゥゥッ
男「いって、手のツボ押すな馬鹿!!」

248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/11(月) 20:31:28.84 ID:ZmSr2QJbO
  • ツンデレと男はいつしか恋人繋ぎをしていましたとさ

男「……」
女「……」
男「この映画、つまんなかったな」
女「うん、いまいち」
男「最近面白い映画に当たんないな」
女「次はいいのに当たるわよ」
男「ところで、ずっと突っ込みたかったんだけどさ」
女「なによ」
男「なんで映画見てる間中、ずっと俺の手ぇ握ってたんだ? しかも恋人繋ぎで」
女「え? えーと……む、無意識?」
男「無意識にあんなことするかよ」
女「うるさいわね、別にいいでしょ!」
男「どうせお前のこった、デートに行ったつもりにでもなってたんだろ?」
女「うっさい! こんな安っぽいDVDでデートの代わりになるか!」
男「はいはい、じゃあ今度はちゃんと、映画館まで行って見ような」
女「その『仕方ないな』みたいな言い方止めてよね!」
男「仕方ないなぁ、かなみはわがままなんだから」
女「勝手に人をわがまま呼ばわりすな!!」
最終更新:2011年04月18日 23:08