254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/09(木) 21:41:47.84 ID:khDEeU2PO [4/5]
男「やっほぃ! ただいまぁ尊!!」
尊「お帰り。やけに浮かれ調子だな」
男「それが聞いてくれよ。今度の辞令で俺、課長に昇進することになったんだ!」
尊「本当か? それはおめでとう」
男「いやー、今まで我慢してきた甲斐があったよ。尊ももちろん誉めてくれるよな?」
尊「あぁ……よく頑張ったな。偉いぞ、タカシ」
男「うん? なんか今日の尊、やけに素直だな。いつもなら調子に乗るなって釘刺したりするのに」
尊「……実はな。今日、ちょっと病院へ行ってきたんだが……三ヶ月、だそうだ」
男「……へ?」
尊「……私のお腹に、タカシの赤ちゃんがいるんだと」
男「……マジ?」
尊「……」コクリ
男「……」あんぐり
尊「何か言ってくれ。でないと不安になる……」
男「……悪い。なんか現実感湧かなくてポカンとしちまった」
尊「私もだ」
男「……本当に、俺の子なんだな?」
尊「何を聞いている。私が貴様以外と性交渉を持つとでも?」
男「そうだよな……あぁ、クソッ。頭が混乱して何言っていいか分かんねーよ」ギュッ
尊「こ、こら。あまり強く抱きしめるな。お腹の子に障るだろ」
男「悪いことは立て続けに起きるっていうけど、嬉しいこともそうなんだな」
尊「……泣いてるのか? 大の男が、玄関先でみっともない」
男「尊だって同じじゃないか」
尊「これは嬉し涙だ……察しろ、鈍感亭主」
男「あぁ……」
尊「……一緒に、幸せになろうな」
男「当たり前だろ」ギュウッ
最終更新:2011年06月18日 02:31