438 名前:1/4[] 投稿日:2011/06/11(土) 19:22:54.99 ID:sfFr3Bv70 [4/17]
  • 男ツンデレが風邪を引いたら

『ゴホッ……ゴホッ…… あー……マジだりぃ……』
「カナタ君っ!!」
 バタンッ!!
『へ……?』
「大丈夫、カナタ君っ!!」
 ガバッ!!
『どわっ!?』
「びっくりしちゃったよ。朝、待ってても全然来ないし、諦めて学校行ったら席にもいな
いし、先生に聞いたら風邪で休みだって連絡があったからって。私、心配で心配で居ても
立ってもいられなくなって、早退して来ちゃった」
『……バカか、お前は。あ……いや、バカなのは知ってるけど、早く学校戻れ。つか、俺
をダシにして体良くサボってんじゃねーよ』
「私、そんなつもりじゃないよ。本当にカナタ君が心配だったから、どっちみち学校にい
ても授業もまともに受けられないもん。そんな事より、具合どうなの? 熱は? 咳とか
酷いの? どこか苦しい所ない?」
『……さっきまでは咳とダルさだけだったけどな。今は頭痛と、あと熱もすごく上がったわ』
「大変!! それじゃ、大人しく安静にしてないと。こんな、マンガとか読んでちゃダメだよ!!」
『……俺を安静にさせたいなら、まずはお前がどけ。いきなりベッドに圧し掛かってきや
がって。俺を圧死させるつもりか』
「失礼な事言わないでよ!! 私、デブじゃないもん!! おっぱいは大きいけど」
『変なトコ強調すんな。別に、デブじゃなくたって、あんな勢いつけてダイブされれば圧
し掛かる重量も遥かに増えるんだよ。全く……ゴホッ!! ゴホッ!!』
「……ホントに、具合悪そうだね」
『お前、今まで俺の何見てやがったんだ……?』
「べ、別にカナタ君の事疑ってた訳じゃなくてね。ほら、見て始めて分かる様子もあるじゃ
ない。んしょっ……と。はい、どいたよ」
『……よし。もう様子も分かったろ。なら、大人しく学校に戻れ。な?』


439 名前:2/4[] 投稿日:2011/06/11(土) 19:23:15.66 ID:sfFr3Bv70 [5/17]
「ううん。今日は一日、カナタ君の看病するって決めたから。だから、して欲しい事があっ
たら、遠慮なく言ってね」
『分かった。じゃあ、部屋から出て行ってくれ』
「それじゃ看病になんないってば!! して欲しい事ってそういう事じゃなくていろいろ
あるでしょ? 溜まった性欲を処理して欲しいとかさ」
『……ぶん殴りたい所だが、突っ込む気力も起きん……』
「だからさ。何でもいいから世話して貰いたい事を言って欲しいの。私、誠心誠意心を込
めてカナタ君の為に尽くすから」
『だから、お前が傍にいるだけで具合が悪くなるから……これ以上風邪が悪化する前に出
て行くのが、一番助かるんだけどな。マジで……』
「どうしてそうやって、いつも照れるかな。いいんだよ。風邪の時くらい素直に甘えても」
『風邪だからこそ、お前の相手してられないんだよ。だから素直にお断りしたいんだが』
「ホント、カナタ君って強がりだよね。いいよ。それじゃあ私が決めるから。んーと、そ
うだね。風邪引いてると、寝汗掻くでしょ? 私が拭いてあげる」
『……起きた時、パジャマを変えたからそん時自分で拭いた。だからいい』
「起きた時って、もう3時間も前じゃん。こまめに体は拭かないと。ちょっと待ってて。
今、濡れタオル用意してくるから」
『いや…… だから、いいって。全く……ホント、人の話聞きゃあしねえな、アイツは……』


「はい、お待たせっ!!」
『……何か、やけに早いな。ちょっと待て。ちゃんと、お湯で濡らして固く絞って来ただろうな?』
「任せて。ぬかりはないです」
『どれ、貸して見せろ。チェックするから……ん、んっ!!』
「どしたの? 変なむせ方したけど」
『痰がからんだだけだ。一応、ちゃんと準備は出来てるみたいだな……』
「でしょ? それじゃあ、体起こして、ベッドに座って。チャッチャッと済ませるからね」
『だから、いいっつってんのに……』
「ダメ。ほら、布団剥がすよ。体起こすの、辛かったら手伝ってあげる」
『風邪程度でそこまで弱るか。体拭くのだって自分で出来るっての』

440 名前:3/4[] 投稿日:2011/06/11(土) 19:23:35.12 ID:sfFr3Bv70 [6/17]
「そうやって無理すると、余計悪くなるよ。はい、起きて」
『だから、いいっての。うっとうしいな、お前はホントに』
「よいしょっと。いいの、カナタ君は黙って私のされるがままになってれば。はい、それ
じゃあパジャマ脱がすよ」
『なっ……!? 待て待て待て!!』
「はい? 何なの、もう。さっきからカナタ君。文句ばっかりだよ」
『そりゃ文句言われるような事ばかりお前がしてるからだ。つかなんてパジャマ脱がすの
にいきなりズボンから下ろそうとしてんだよ』
「え? だって、その……い、一番汚れてる所から、綺麗にしようかなあ、なんて。ホ、
ホントだよ? やましい気持ちなんて、一切ありませんよ?」
『ほう? じゃあ、言ってみろ。お前のピンク色の脳細胞が、ズボンを下ろしてどうしよ
うと考えてたかを、正直にな』
「ちゃ、ちゃんと拭くつもりだったってば!! ただ、その……カナタ君も男の子じゃん?
だからさ。優しく拭いてあげたら、何て言うの? アレがこう、いきり立っちゃうかもし
れないでしょ? そうしたら、仕方ないから私が、エッチなカナタ君の為に、お口とおっ
ぱいで欲求を解消してあげるっていうオプションもちょっとは考えてたけど、でも、ちゃ
んと真っ当に拭くつもりで……あいふぇふぇえふぇふぇ!!」
 ギュウーッ!!
『嘘付け。どうせオプションが本命だろが。却下だ、却下』
「酷いよ!! いくら私のほっぺがふかふかで気持ちいいからって、つねった挙句に思いっ
きり引っ張るなんて。ちぎれるかと思ったじゃん!!」
『ピンク色の妄想ばっかしてるエロ女には、相応の罰だ。もうつねられたくなければ反省しろ』
「……だから、ちゃんと体拭くのが目的だって言ってるのに……グスン……」
『信用出来ん。だから、拭くのは上半身だけで我慢しろ』
「拭かせてくれるんですか!? ホントに!?」
『……ホントは迷惑だけどな。そこら辺を落としどころにしとかんと、これ以上お前に暴
走されたら敵わないからな。ちょっと待ってろ。今、脱ぐから』
「えっと…… だ、大丈夫だよ。カナタ君はジッとしてて。私が脱がせてあげ――
んーっ!! んーっ!!」


441 名前:4/4[] 投稿日:2011/06/11(土) 19:23:57.49 ID:sfFr3Bv70 [7/17]
『ジッとしてるのはお前の方だ。全く……服くらい自分で脱げるし、お前が手伝った方が
却って時間掛かるっての』
「……だからって、人の顔面を手で押さえて止める事ないと思うけど……」
『拭かせて貰えるだけ有難く思え。ほれ、脱いだぞ』
「……………………」
『何だよ。拭くなら、チャッチャと済ませて貰いたいんだがな。こんな格好で放置された
ら、悪化するし』
「あ、ゴメン。えっと……カナタ君の半裸に、ついドキドキしちゃって……」
『やかましい。さっさとやれ』
「はい。すみません……」
 ゴシゴシ……
『あんま強く擦るな。痛いぞ』
「あ、ゴメン。何か、その……力の加減、分からなくて……こんな感じ?」
『ああ、そのくらいでいい。つか、汗なんて普通に拭えばいいから』
「うん。えっと、その……脇の下も、拭くから腕上げて」
『ん。ほれ』
「ゴクリ……」
『どした? 何、ジッと見つめてるんだよ』
「え、えっとね。うん、その……腋毛だなって……うん……」
『そりゃ、腋毛くらい生えるもんだろ。俺なんてそんなでもないぞ。クラスの奴とか、もっ
ともじゃもじゃの奴いるし』
「他の男子のには興味ないもん。カナタ君のだから……えーっと、その……色っぽいなっ
て……思って……」
『うるせえ。さっさとやれ。でないと仕舞いにするぞ』
「分かったよ…… もう、もうちょっと観賞させてくれたっていいのに……」
『却下だ。あまりお前に時間掛けさせると、また暴走しかねないからな』
「だって、カナタ君体格良いし、何かこう、男の人の匂いがして…… 少しでいいから、
抱き締めちゃダメですか?」
『ダメ。後は背中だろ? さっさと拭いて終わりにしろ』
「あううぅ……」

455 名前:1/5[] 投稿日:2011/06/11(土) 21:20:57.34 ID:sfFr3Bv70 [11/17]
  • 男ツンデレが風邪を引いたらの続き

「で、次は何をしようか?」
『今ので大分体力を消耗したからな。もう寝かせて貰うぞ』
「え? 何? お腹空いたから、ご飯が食べたいって?」
『……お前……ゴホッ!! 人の話まるで聞いてな……ゴホゴホ……ゲホッ!!』
「食欲出たって事は、良くなって来てる証拠だよね。良かった。じゃあ、ちょっと待って
て。今、何か作って来るから」
『待て待て待て!! 腹減ってねえっつーか、お前、料理なんてまるで出来ないだろが。
ちょっ……ゲホッ!! ゴホッ!! ヴーッ……こうなったら、先寝ちまうか……』


 バンッ!!
「お待たせ、カナタ君!! 誠心誠意、愛情を込めて孝美がお粥を作って来ましたよ!!」
『……………………』
「あれ? どうしたのカナタ君。もしかして、寝ちゃった?」
『スー……スー……(病人の部屋ででかい声出すんじゃねえ。このバカ。頭がキーンとす
るじゃねえか……)』
「どれどれ? おーい、カナタ君。ご飯ですよー。起きて起きて」
 ツンツン……
『(止めろ、クソッ……くすぐってえ……)』
「うーん…… 無防備のカナタ君と二人っきり…… これはもしかして、チャンスですか?」
『(ちょっ……!? 待てよコイツ。何考えてんだ? チャンスって……)』
「カナタ君が無抵抗なら、あんな事もこんな事も……もしかしたら、あそこまで…… い
やいやいや。ちょっと冷静になろう。いくらなんでもそれはちょっと犯罪でしょ。それに、
病人の寝込みを襲うって、良くない事だし」
『(お前の存在自体が、既に精神衛生上良くないわ。全く……)』
「うん。でも、ちょっと触るくらいならいいよね。エヘヘ……」
『(いいよねって、良くねーだろ。おい。誰か止めろよコイツをーっ!!)』


456 名前:2/5[] 投稿日:2011/06/11(土) 21:21:38.62 ID:sfFr3Bv70 [12/17]
『(いいよねって、良くねーだろ。おい。誰か止めろよコイツをーっ!!)』
「じゃあ、まずはお布団剥がして。よしっと。カナタ君てば、冷たいからさせてくんない
んだもんなー。エヘッ……」
 スリスリ……
『(ひっ……人の胸に顔擦り付けんな。全く……俺は病人だぞ)』
「暖かくていい気持ち。男の子って感じだな。おっきくてたくましいし。ずっとこうしてたい……」
『(いいから早く布団掛けろ。寒いっての)』
「でも、さすがにカナタ君風邪引きだし、布団めくったままってのはまずいよね。そうだ。
このまま一緒に布団入っちゃえ」
『(んなっ!? 何だと……?)』
「よいせっと。じゃあ、布団描けて、お休みなさい。カナタ君と添い寝出来るなんて……
フフッ……幸せ♪」
『いい加減にしろ、おい』
 ドン!!
「んきゃっ!?」
 ドスンッ!!
「あいったあ~~~~……お尻打ったぁ~~~~ 酷いよカナタ君!! 女の子を突き落
とすなんて!!」
『酷いのはお前だ!! 人が寝てると思って何してやがる!!』
「何って、ちょっと添い寝しようと思っただけだよ!! それで、ギューッて抱き締めて、
胸に顔を埋めてスリスリしたかっただけなのに……」
『ちょっともクソもあるか!! 全く……ゴホッ!! おちおち寝ることも出来ねーのかよ……』
「大体、何で私がせっかくご飯持ってきたのに、狸寝入りなんてしてるの? 失礼だよ、
そういうの」
『お前の手作り粥なんて食えるか。健康体ですら、お前の手料理は食えたもんじゃねーの
に、病気の体で食ったらマジ死ぬぞ』
「大丈夫だよ。今日はちゃんと、美味しいの作ってきたもん。カナタ君のおばさんもお墨付きだよ」
『ホントかよ? 適当な事言ってごまかしてんじゃねーだろうな?』


457 名前:3/5[] 投稿日:2011/06/11(土) 21:22:20.37 ID:sfFr3Bv70 [13/17]
「ううん。お粥作るからキッチン使わせてくださいって言ったら、じゃあこれを使ってねっ
て、何かパックを渡されたの。お鍋でお湯沸かして、温めて封を開ければ美味しいお粥が
出て来るからって」
『マジか? ちょっと匂い嗅がしてみ?』
「ホントだよ。はい、どうぞ」
『うん。見た目もまともだし、ちゃんと食い物の匂いがする。マジで母さん。ナイスだな』
「ホントはちゃんと作りたかったのに、今ちょうどお米切らしてるからゴメンねって。で
も、ちゃんと孝美ちゃんの愛情はカナタに伝わるから大丈夫よって言われたから。だから、
今日はこれで我慢して」
『分かった。我慢でも何でもするから食わせろ。匂い嗅いだら、ちょっと腹減ってきたし』
「うん。はい、お口開けて。あーん」
『いや。そういうのはいいから、早くよこせ――あむっ!!』
「ウフッ。どう? 美味しいかな?」
『ゴクンッ…… 人がしゃべってる時に無理矢理レンゲ突っ込むんじゃねえ!! 思わず
むせる所だったじゃねーか』
「だって、カナタ君が大人しくあーんって開けてくれると思えないから。隙を見て突っ込まないと」
『よし、分かった。じゃあ、お前が諦めるまで口開けるの止める。これならあーんも出来ないだろ』
「何で、彼女に食べさせてもらうくらいの事を嫌がるかな? ホント、カナタ君って照れ
屋さんなんだから」
『――――っ!!(誰が照れ屋だ。コラ!! 真剣に嫌がってんだよ』
「怖い顔して睨んだってダメだよーだ。言い返せないって事は、認めたって事だよね。フフッ……」
『……………………(くそぅ。好き勝手言いやがって。しかし、ここで文句言ったら俺の
負けだからな。ここは耐えないと)』
「なかなか頑固だな。よし。こうなったら、意地でもカナタ君に食べて貰う為に、奥の手
を使うしかない。はむっ!!」
『――――!?(待て、コイツ。自分でお粥を口に含んで何する気だ? まさか……)』
「ん…………」
『てい!!』
 ゴスッ!!
「グフッ!? ゲホッ!! ゲホゲホゲホ!! い……いきなりチョップですか!?」

458 名前:4/5[] 投稿日:2011/06/11(土) 21:22:57.68 ID:sfFr3Bv70 [14/17]
『チョップもするわ!! お前、今何する気だった? 言ってみろ』
「何する気って…… カナタ君が口開けないから、口移しで食べて貰おうかなって。舌で
ねじ込めば、嫌でも食べるでしょ?」
『だから、女を捨てるような真似すんな!! いつも言ってるだろが!!』
「捨ててないよ!! 好きな人相手だから出来るんだもん!! 私だって、ファーストキ
スの相手はちゃんと選びたいんだから!!」
『こんなんでファーストキスとか言われたくないわ!! 全く…… 大人しくメシも食え
ねーのかよ……』
「カナタ君が最初から大人しく食べさせて貰ってくれれば、ここまでしなかったのに……
ゲホッゲホッ…… ご飯粒、鼻に入っちゃったよ……」
『ハァ…… 分かった。あーんってされればいいんだろ?』
「ホントに? あーんしてもいいの?」
『このまま押し問答続けてる方が体に悪いからな。ほれ。チャッチャと食わせろ。全く……』
「はい、それじゃあ……あーん」
『はむっ…… もうすっかり冷めちまったな。はい、次』
「もうちょっとムード出そうよ。はい。あーん」
『ムードなんていらねーよ。はむっ……』
「つまんないってばぁ…… はい、もう一口ね。あーん……」
『(ハァ…… 何だかんだ言って、結局ペースに乗せられちまってるなあ……)』


「さてと。ご飯も食べたしお薬も飲んだし、じゃあ次は何して欲しい?」
『今度こそ寝かせてくれ。じきに薬も効いて来るから、大人しくしてるのが一番いいしな』
「じゃあ、寝る前にお熱測ろうか? おでことおでこで」
『いいっつーの…… もう寝るぞ。マジで……』
「あ、潜った。もう…… じゃあ、カナタ君が安心して寝れるよう、手を握っててあげる
よ。それならいい?」
『よくねーけど、でもそしたらお前が黙るって言うなら、握らせてあげてもいいぞ』
「うん。静かにしてるから。それじゃ、お布団の中に手を入れるね」
 ゴソゴソ……ギュッ……

459 名前:5/5[] 投稿日:2011/06/11(土) 21:23:25.02 ID:sfFr3Bv70 [15/17]
「どう? 安心出来るでしょ?」
『いや、別に……んじゃ、お休み……俺が寝たら帰れよ……病人の部屋にいつまでもいた
ら、風邪引くぞ』
「風邪? 私が? 何で?」
『……そういや、バカは風邪引かないんだったな…… まあいいや。寝る……』
「バカって、失礼だよ!! もうっ!! ただの健康体なのに」
『スー…スー…』
「あれ? もう寝付いちゃったのかな? はや…… 私のせいで疲れさせちゃったのかな。
ゴメンね、カナタ君……」
『スーッ……スーッ……』
「カナタ君の手……暖かいな。心配して帰れって言ってくれたけど……もうちょっとこの
まま、握らせてね。エヘヘ……」


『ん……』
 ゴソゴソ……
『ふぁ~…… よく寝れたな。おかげで大分体調も……ん?』
「スーッ……スーッ……」
『全く、孝美の奴…… 俺が寝たら帰れって言ったのに……』
「んん……カナ……君……らめぇ……」
『どんな夢見てやがんだ、コイツは。夢の中までピンク色か?』
「……ギブギブ……イタイイタイ……」
『違ったか。手なんて握ってるから、そんな夢見るんだよ』
「ん……スーッ……スーッ……」
『落ち着いたか。全く、大人しく寝てれば、可愛いんだけどなぁ……』
「カナ……タ君……ムニャ……」
『でも、ま。心配して来てくれたのだけは、感謝してるよ。ホントにな。ありがとよ』
 ポンポン。
「ンフ……スー……」
最終更新:2011年06月18日 02:41