13 名前:たるんでいる弟を鍛え直すツンデレ1/4[sage] 投稿日:2011/06/12(日) 13:11:48.89 ID:1bOVRiZDO [2/13]
――たかしの部屋

「zzz…」

がちゃ!

『こらー!いつまで寝ている!起きろー!!!』すぱこーん

「あいたっ!!な、なんだ?何事だ!?何事だ!?」

『おはよう。朝だぞ。』

「ね、ねーちゃん…。いや、朝って、まだ5時だぜ?なんでこんな早くに…」
『うむ。たかし、お前は最近どうやらたるんでるようだ。夜遅くまで起きてたり、朝はボケーッとしたり。昨日なんか、学校に遅刻したそうじゃないか。』

「…いや、確かにおっしゃる通りですがね。高校生ならそれくらい普通なんじゃないですかね。」
『口答えをするな!!』

「うわっ、ど、怒鳴るなよー。」

14 名前:たるんでいる弟を鍛え直すツンデレ2/4[sage] 投稿日:2011/06/12(日) 13:13:09.09 ID:1bOVRiZDO [3/13]
『まったく、いつからそんなだらけた性格になってしまったのだ。お姉ちゃんは悲しいぞ。』
「はあ…」

『そこでだ。今日から毎朝、ランニングをしてもらうことが決定した。』
「な?!か、勝手に決めるなよー!」
『やかましい!お前がだらけた生活をしていたせいだ。自業自得だぞ?』
「なんだよそれ!絶対嫌だからな!」

『ははは。安心しろ。』
「へ?」
『お姉ちゃんも一緒に走ってやる!これなら走れるだろう。』
「………。」

『あー、まったくおまえは、ほんとに優しいお姉ちゃんを持ったものだな…。うんうん…。』しみじみ

「…あ、あのさ。別に、一人で走るのが嫌なんじゃなくてさ…」
『ははは。ほらほら、ぶつぶつ言ってないで着替えた着替えた!時間は待ってくれないぞ!』

「はあ、つきあってらんないよ。俺はもう一回寝させてもらうよ」

『な…!ま、待たんかばかもの!』
「うるさいなー…。自己管理くらい自分でできるっての。」
『いいや、信用ならん。お前は昔から口だけな所があったからな』
「…………。」


15 名前:たるんでいる弟を鍛え直すツンデレ3/4[sage] 投稿日:2011/06/12(日) 13:17:21.98 ID:1bOVRiZDO [4/13]
『ほら、何をしている。さっさと着替えないか。』
「…………。」

『何をぼけーっとしている!はやく…』
「ねーちゃん。」

『む、なんだ?』
「寝たいんだよ。出てってくれる?」

『なっ!』ガーン

ネタインダヨデテッテクレル?…
デテッテクレル…
デテッテクレル…
デテッテクレ…

『………』しょぼーん

「(はあ、やっとおとなしくなったな)じゃあ寝るから、おやす…」
『……ぐすん』

「!ね、ねーちゃん!?」

『そんなに…そんなに嫌なのか…ぐすん』


16 名前:たるんでいる弟を鍛え直すツンデレ4/4[sage] 投稿日:2011/06/12(日) 13:18:22.64 ID:1bOVRiZDO [5/13]
『お姉ちゃんは…ぐすん…お姉ちゃんは…』

『…たかしは…お姉ちゃんのこと…き、嫌いになっちゃったのか…?うぅ…むかしは…あんなに…あまえんぼうで…』

「あー、あー、もう悪かったよ。走ろうよ、ねーちゃん。」
『!!ほ、ほんとうか!ほんとうか、たかし!』
「本当だよ。だから泣くなって。はあ…」

『ほんとうか!(ごしごし)よし、じゃあ行こう!』ニコッ

「わかったわかった。しょうがないなー。(たく、泣くのは反則だよな…)」

『お姉ちゃんがビシビシ鍛えてやるからな。ははは。』なでなで

「はあ…。」

終わり
最終更新:2011年06月18日 02:46