67 名前:1/7[] 投稿日:2011/06/15(水) 23:20:44.66 ID:nj+hbY/70 [4/10]
  • ツンデレに濡れ衣を着せられたら

『タカシ。ちょっといい?』
「何だよ、姉貴。怖い顔して」
『何だ、じゃないわよ。アンタ、あたしのお気に入りのショーツがどこ行ったか、知らない?』
「はぁ? そんなもん知るかよ。何で俺んトコに聞きに来るんだよ。お袋にでも聞けばいいだろ」
『だって、セットになってるブラはちゃんとタンスの中にしまってあったのに、ショーツ
だけないのよ? 洗濯したのは同じ日のはずなのに。これっておかしくない?』
「そんなの、洗いカゴに残ったままだったとかじゃねーの? 或いはどこかにおっこってるとか」
『ちゃんと家中探したけど、どこにも無かったもん。それで、まさかと思ったんだけど、
アンタ、私が留守の時に勝手に部屋に入って下着を漁ったりとかしてないでしょうね?』
「何で俺が姉貴の下着なんか漁んなくちゃならないんだよ。意味わかんねーよ」
『何かとは何よ。あたしだって女子高生なのよ。立派な年頃の女の子なんだから、バカに
するような事言わないでよね。それとも、もしかしてごまかす為にワザとそんな事言ってない?』
「ごまかすって何をだよ。まさか俺が姉貴の下着を盗んだって疑ってんのか?」
『当たり前じゃない。どこにも無い以上、犯人はアンタ以外有り得ないもの』
「何で俺以外有り得ないんだよ。そもそもそう思う根拠はどこにあるんだよ? 証拠でも
あるってのか?」
『証拠なんて、状況証拠だけで十分でしょ? 姉弟とはいえ、一つしか違わない若い女の
子が一つ屋根の下で一緒に暮らしてんのよ。欲情した余りに犯罪的行為を犯す可能性は十
分にあるわ』
「姉弟とはいえ、じゃなくて姉弟だから、一つ屋根の下に暮らしても何も思わないのが普
通だろ。二次元やネットの噂話じゃあるまいし、姉貴に欲情なんてするか。俺はそこまで
変態じゃねーよ」
『(ムカッ!!)そんなの分かんないわよ。嘘ついてるかもしれないし。そこまで変態じゃ
ない、なんて信じられないわよ。この変態』
「信じられないなら、俺の部屋を探してみればいいだろ? 納得行くまで、やっていいか
らさ。そうすれば、俺が無実だって事が明らかになるから」
『ほんっとに探していいのね? 私の捜索テクニックを甘く見ないでよ。部屋中をひっく
り返して、アンタの変態的性癖の証拠を暴いてみせるんだから』

68 名前:2/7[] 投稿日:2011/06/15(水) 23:21:05.52 ID:nj+hbY/70 [5/10]
「待て待て待て。それ、目的が違うだろ? あくまで探すのはショーツじゃなかったのかよ」
『それはもちろん、第一ターゲットだけどね。他にも、エッチな本やDVDや、もしくはそ
ういうおもちゃがあれば、遠慮なく白日の下に晒すから、覚悟しなさいよ』
「……分かってるよ。そんなの見つけられたら、絶対酷いお仕置き食らうに決まってるか
らな。もし持ってたら部屋を漁っていいなんて言わねーよ」
『その自信満々な態度が気に入らないわ。こうなったら、絶対に見つけ出してやるからね』


『……ない……何にも無い。下着はおろか……エッチな本一冊すら、ない』
「だから言ったろ? 下着なんて取ってないって。いい加減諦めろよ」
『おかしいわよ。アンタくらいの年の男の子だったら、下着はともかく姉物のエッチなDVD
の一本や二本、持っててもおかしくないでしょ? むしろアンタ、女の子に興味ないとか?
違うベクトルでの変態は、弟に持ちたくないわよ』
「何で姉物限定なんだよ。普通、姉貴のいる奴はそっちのジャンルはむしろ避けるぞ。友
達で妹いる奴は、妹物のゲームとかDVDって何がいいのかわかんないって言ってたし、俺
だってそうだよ」
『アンタの場合は、自分が変態だってバレるのを隠してるだけでしょうが!!』
「何でそうやって決めつけんだよ。大体、何にも出て来なかっただろ? いい加減間違い
だって認めろよな」
『そんなのまだ分かんないわよ。私が絶対見つけられないような場所に、巧妙に隠してあ
るかも知れないじゃない。他の場所から出て来るまで、アンタの嫌疑は晴れないんだからね!!』
[ちょっと!! 何騒いでんのよ、やかましいわね]
『あ。お母さん、ちょっと聞いてよ。タカシってばあたしの――』
「何言ってんだよ。何も出て来なかったんだから、いつまでも俺のせいにしてんなよな。
聞いてくれよ、お袋。姉貴の奴がさ――」
『だから、何も出て来なかったからって、あんたのせいじゃないとは言えないじゃない。
大体、ウチでそんな事すんの、アンタ以外には――』
[いい加減にしなさいっ!!]
『「は、はいっ!!」』


69 名前:3/7[] 投稿日:2011/06/15(水) 23:21:27.24 ID:nj+hbY/70 [6/10]
[全く、二人とも高校生にもなって、大声でギャアギャアと喚くんじゃありません。お隣
に全部筒抜けになるでしょ? 恥ずかしい]
『で、でもタカシが……』
[でも、じゃないの。あと、タカシ。何、この部屋の散らかりようは。一体何をしたら、
ここまで部屋の中をひっちゃかめっちゃかに出来るの?]
「いや。それは姉貴が……」
『待ちなさいよ。アンタがやっていいって言ったんでしょ? あたしのせいにしないでよね』
[どっちでもいいのっ!! タカシの部屋なんだから、責任持ってアンタが片付ける。いいわね?]
「何だよ、それ。まあ、確かに最初から自分で片すつもりだったけどさ。何か、俺のせい
になるのって釈然としねーよな」
[ごちゃごちゃ言わないの。かなみも、自分は関係ないって顔してないで、手伝ってあげ
なさい。いいわね]
『な、何であたしがタカシなんかと仲良く片付けしなくちゃなんないのよ……』
[い、い、わ、ね?]
『はーい』
[全くもう……二人とも、もう高校生なんだから。いつまでも子供みたいな事でケンカし
て、お母さんを困らせないでくれる?]
「分かりました。って、お袋。あのさ……」
[なぁに、タカシ。変な顔して]
「いや。その……手に持ってるのって……」
『あっ!? それ……あたしの!!』
[え? あ、そうそう。そういえば、最初はこれを届けようと思ったんだっけ。はい、こ
れかなみのでしょ? 私のタンスに紛れ込んでたわよ]
『えーっ!! もう、何してんのよ、お母さん。あたし、必死になって探したんだからね』
[何も、ショーツ一枚でそんなにムキになる事ないでしょ? 大体、文句言うなら今後は
家族の分の洗濯全部、自分でやる?]
『う…… いやまあ、その……出て来たんならいいけど……』
[はい。それじゃ、確かに返したわよ。いい、二人とも。もうケンカは止めて、仲良く部
屋の片づけをなさい。分かった?]
『「は……はーい……」』

70 名前:4/7[] 投稿日:2011/06/15(水) 23:21:51.12 ID:nj+hbY/70 [7/10]
[よし。それじゃ、後で見に来るから、しっかりやるのよ?]


『……………………さ、さて。それじゃ、片付けでも始めようかしらね』
「おい、姉貴」
『…………ギク!!』
「ギク、じゃねーよ。どういう事だよ、これは」
『あ……あは、あははは。良かったじゃない。疑いが晴れて。ねえ?』
「良かったじゃねーよ!! 人の事散々疑っておいて、暴言吐きまくって、それで笑って
ごまかす気かよ?」
『う…… フ、フン。悪かったわね。でも、タカシだって悪いんだからね。変態でスケベ
だから、真っ先に疑われるような事になるんだから』
「何でそこで逆ギレすんだよ。俺が普段から姉貴に何かやったか? 完全に姉貴の思い込
みだけだろ、それ」
『うるさいわね、もう。ちゃんと謝ったじゃない。まだ何か文句ある訳?』
「あんだけ偉そうにふんぞり返って、謝ったって言えるかよ。しかも、ほとんど俺のせい
にしてんじゃねーか」
『ええいっ!! もう……めんどくさい奴。どうすれば許すのよ。言葉だけじゃダメなら、
お詫びに何かあげればいいの?』
「いや。別に物でなくても、ちゃんと謝ってくれればそれでもいいけどさ。まあ、口では
言いづらいから物で誠意を込めるってんなら。それでもいいけど」
『な、何よ偉そうに勝ち誇っちゃって…… わ、分かったわよ。それじゃあ、その……お、
お詫びに……えっと、その……あ、あたしのパンティーあげるから…… どれでもいいか
ら、好きなの持って行きなさいよ……』
「は? ちょちょちょ、ちょっと待て!! いきなり何言い出すんだよ、姉貴!!」
『何よ? 欲しくないの? 欲しいんでしょ? アンタってば筋金入りのスケベなんだから』
「何だよ。パンツ泥棒の疑いは晴れたろ? まだこだわってんのかよ」
『――っ!! て、言うかさ。アンタくらいの男の子って、そういうの好きなんじゃない
の? クラスの男子だって、エロ話してるのうっかり耳に挟んだ事もあるし…… お、同
い年くらいの女の子の生下着をゲット出来るチャンスなのよ? 素直に貰っときなさいよっ!!』

71 名前:5/7[] 投稿日:2011/06/15(水) 23:22:45.89 ID:nj+hbY/70 [8/10]
「同い年くらいの女の子って言ったって、姉貴だしなぁ……」
『な……何よ!! あたしに魅力がないって、そう言いたい訳?』
「いやいやいや。客観的に見れば、その……姉弟でこういう事はあんま言いたくないけど、
可愛いしスタイルいいと思うよ。胸も綺麗だし、腰だってプリンとしてるし。けど、それ
以上に姉弟の壁ってのはでかいんだよ」
『あたしは、確かにタカシのお姉ちゃんだけど、でもそれ以前に女の子なのよっ!!』
「いや。その理屈も分かるけどさ…… あと、根本的に姉貴のだろうが他のどの子のだろ
うが、下着単体って別に、そんなに興味ないし。あんなの、穿いてる姿見てなんぼのもん
でさ。女の子が着けてない下着なんて、ただの派手な布だって。まあ、そう言えるのも、
姉貴の洗濯物を見慣れてるせいかも知れないけど」
『じゃ……じゃあ、何よ。タカシは、その……女の子が穿いていれば……きょ、興味あるのよね?』
「へ…… いや、そりゃまあ、俺だって男だし……女の子のパンチラやブラチラには興奮
くらいするさ。こんな事言ったら、また変態とか言われそうだけど……」
『……だ、だったら、その……見せてあげる……』
「へ……?」
『見せてあげるって言ってんの!! その……あたしのパンツを…… 何呆然とした顔し
てんのよ。嬉しくないの?』
「い、いやその……嬉しいとか嬉しくないとかじゃなくてさ。俺たちその、姉弟だから、その……」
『姉弟だから、何? さっきから言ってるじゃない。あたしだって、姉の前に女の子だっ
て。それとも、やっぱり……一緒に暮らしてれば全然魅力なんて感じないの? 私じゃ、
興奮しない?』
「そんな事は……けど、やっぱり間違ってるような気が……」
『別に、パンツ見せるだけじゃない。何かする訳じゃないんだから、その……問題はないわよ……』
「姉貴はいいのかよ。その……俺なんかにパンツ見られて……」
『――――っ!? い……良い訳、ないでしょ…… こんな事、口にするだけでも……死
ぬほど恥ずかしいんだから…… だ、だけどしょうがないじゃない…… お詫びしなくちゃ……
いっ……いけないんだからっ!!』
「分かった」
『……え?』

72 名前:6/7[] 投稿日:2011/06/15(水) 23:23:17.70 ID:nj+hbY/70 [9/10]
「姉貴が、その……死ぬほど恥ずかしいってんなら……それだけでまあ、罰って言うか、
誠意を見せてもらえるような気がするから。だから、その……見せて貰おうかなって……」
『な……何ごちゃごちゃ言ってんのよ。私のパンツ……見たいんなら、素直に見せてって
……言えばいいのに……』
「いや。これさ。見せてって言う方もかなり恥ずかしいなって」
『何言ってんのよ。あたしに比べれば、アンタなんて全然恥ずかしくないわよ。こっちは
……今すぐにだって、逃げ出したい気分なんだから……』
「分かったよ。じゃあ、見せて。姉貴のパンツ……見てみたいから」
『……じゃ、じゃあ……私の前に座ってよ……』
「ここでいい?」
『うん。そ、それじゃあ、その……スカート……たくし上げるから……ちゃんと、見てな
さいよっ!!』
「わかったよ。しっかり、目に焼き付けとくよ。こんな機会、もう二度とないだろうから……」
『じゃ、じゃあその……行くわよ……』
 スッ……
「……ゴクリッ……」
 バッ!!
『ど、どう? 見えた? 見えたわよねっ!!』
「いやいやいや。全然見えてないから。あと2センチはたくし上げないと」
『嘘でしょ!? アンタ、もう一度見たいからって、見えてないとか嘘言ってない?』
「姉貴こそ、自分から見せるって言ったんだろ? だったらもう少し堂々と見せてくれたっ
ていいじゃん。どんだけチキンなんだよ」
『チ……チキンって言うな!! 分かったわよ。もっと……ちゃんと見せればいいんでしょっ!!』
 ススッ……
『(ううう……こ、これ以上スカートを上げるなんて恥ずかしい……けど、タカシにバカに
されるなんて許せないんだから……えいっ!!)』
 バッ!!
『ど、どうよ? こ……これで、見えたでしょっ!!』
「あ、ああ……良く見えるよ。薄いグリーンのパンツが、フリルまで……そ、それに……
太ももとの間の三角形の場所が……ちょっと黒っぽくなってる所まで……」

73 名前:7/7[] 投稿日:2011/06/15(水) 23:24:29.18 ID:nj+hbY/70 [10/10]
『いっ……やあああっ!!』
 バッ!!
『タカシのバカバカ!! エッチスケベ変態!! そこまでガン見しなくたっていいじゃ
ない。もう死んじゃえっ!!』
 ドタドタドタドタ……バタンッ!!
「……ヤベェ……まさか、姉貴が……あんなに色っぽかったなんてな……」


『あああああ……タカシに見せちゃった……見られちゃった……わたしのっ!! パンツ……』
『でも……何でなの……? 胸がドキドキして恥ずかし過ぎて……死にそうなのに…… 
その奥で微かに……くすぐったいような、キュンッてなるような、変な感覚があるのは……』


終わり
最近尊大姉が多いから、久し振りにかなみ姉さん見たくなったので自炊したら、何故かエロ方面まで突入した
最終更新:2011年06月18日 03:02