54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/24(金) 20:22:09.71 ID:AcqrsIvYO [10/14]
「もう……風邪なんかひいて。毎日お腹出して寝てるからよ? 少しは看病するこっちの身にもなりなさいよね!」
「夕ご飯どうするのよ? お粥なら食べれる?」
「……そう。じゃありんごのすりおろしたの準備してあげる。それなら大丈夫でしょ?」
「気を使ってる訳じゃないわよ。あんたが食べれないのに用意したら、一人分無駄になっちゃうじゃない」
「ほら、りんご擦ってきてあげたわよ。口開けなさい」
「馬鹿ね。病人は言うこと聞いて、大人しく寝てればいいの! 恥ずかしいのはこっちも同じなんだから!」
「はい……あーん。ホント、手のかかる男ねぇ、まるで乳幼児だわ」
「待ってなさい。今氷のう変えてきてあげるから」
「……何が『ありがとう』よ。お礼より先に体を治すこと考えなさいな」
「安心なさい。……治るまでは、私がそばにいてあげるから」
「だから今日は、体冷やさないようにゆっくり寝るのよ? 約束だからね?」
最終更新:2011年06月26日 16:26